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2006.08.17
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カテゴリ:BOOK
東京タワー東京タワー読みました。
映画で、黒木瞳と岡田君が主演してたやつです。

たまたまテレビで放送してたのを、以前見たときは、なんとも現実離れしたストーリーだな~、と感じたのを覚えています。

で、本。

ほとんど一気読みした。
まぁ、テレビで見た分、予習ができてるから、内容が頭に入りやすいってのもあるんだけど、すごくリアリティに欠ける設定のわりに、すんなりその世界に入っていけました。

主人公がなぜ、そこまで20歳も離れた詩史さんに魅かれるのかは、いまいち定かではないけれど、二人の間で交わされる会話や、流れる空気みたいなものが、いわゆる「行間から感じられる」作品でした。

でも私の心を奪ったのは、同時進行で流れる、大学生と主婦の関係を綴ったストーリーのほうだった。
そこに出てくる主婦が、ある意味とても私に似ていたのだ。

大学生の男の子には、ちゃんと彼女がいるのだが、その子は私とは間逆のタイプ。間逆と言っても「憧れる」のではなく、「嫉妬」してしまうタイプの子だ。

だから、状況は全く違うけど(大学生とも付き合ってないし、主婦でもないし)その女性に、めちゃんこ自分を投影してしまった。

その女性のことを、大学生がどんな風に思っているのかを読んで、ギュッと胸の奥が痛くなったりした。


とにかく読んでいて、苦しい本だった。

映画のラストは、「なんだか無理があるな~」と冷めてしまったけど、本のラストはよかった。
ドラマチックではないけれど、ある種のリアリティがあった。

久しぶりに「書きたい」気持ちに火をつける作品だった。
年下君との恋を、書いてみたくなった。





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Last updated  2006.08.17 22:52:34
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