|
カテゴリ:BOOK
東京タワー読みました。
映画で、黒木瞳と岡田君が主演してたやつです。 たまたまテレビで放送してたのを、以前見たときは、なんとも現実離れしたストーリーだな~、と感じたのを覚えています。 で、本。 ほとんど一気読みした。 まぁ、テレビで見た分、予習ができてるから、内容が頭に入りやすいってのもあるんだけど、すごくリアリティに欠ける設定のわりに、すんなりその世界に入っていけました。 主人公がなぜ、そこまで20歳も離れた詩史さんに魅かれるのかは、いまいち定かではないけれど、二人の間で交わされる会話や、流れる空気みたいなものが、いわゆる「行間から感じられる」作品でした。 でも私の心を奪ったのは、同時進行で流れる、大学生と主婦の関係を綴ったストーリーのほうだった。 そこに出てくる主婦が、ある意味とても私に似ていたのだ。 大学生の男の子には、ちゃんと彼女がいるのだが、その子は私とは間逆のタイプ。間逆と言っても「憧れる」のではなく、「嫉妬」してしまうタイプの子だ。 だから、状況は全く違うけど(大学生とも付き合ってないし、主婦でもないし)その女性に、めちゃんこ自分を投影してしまった。 その女性のことを、大学生がどんな風に思っているのかを読んで、ギュッと胸の奥が痛くなったりした。 とにかく読んでいて、苦しい本だった。 映画のラストは、「なんだか無理があるな~」と冷めてしまったけど、本のラストはよかった。 ドラマチックではないけれど、ある種のリアリティがあった。 久しぶりに「書きたい」気持ちに火をつける作品だった。 年下君との恋を、書いてみたくなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|