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カテゴリ:BOOK
わかりやすく好きになった。
「わたしのグランパ」に登場するおじいちゃん。 ちなみに「好きになった」というのは、恋愛対象としての好きです。 わたしのグランパ中学生の珠子の前に、ある日、突然現れたグランパ(祖父)はなんと刑務所帰りだった。だが、侠気あふれるグランパは、町の人からは慕われ、珠子や家族をめぐる問題を次々と解決していく。そしてグランパの秘密を知った珠子に大事件が襲いかかる。 中学生の主人公の視点で、刑務所帰りのおじいちゃんとの生活を描く小説だが、もうおじいちゃんが粋で痛快でカッコよすぎなのだ。 孫娘に対するイジメを、「脅し(いじめてた女子の母の醜態を写真に収め見せた)」で解決したり、校内暴力を主犯格の学生達とタイマンはってやめるように仕向けたり、挙句の果てにはヤクザ相手に機関銃ぶっ放したりもしてました。 グランパはグランドパパの略。 彼女はおじいちゃんを呼ぶときグランパと呼ぶのだが、その呼び方が着流しで粋に街を闊歩するおじいちゃんにとても似合っていた。 おばあちゃんは、グランパが帰ってくるときに、別の親戚の家に逃げ出した。 なんでこんなカッコイイおじいちゃんと一緒にいるのが嫌なのか…。 珠子は後に気付く。 おじいちゃんと一緒にいるとハラハラしてドキドキして、心配で心配でたまらないのだ。 すごく楽しいけど、好きになればなるほど心臓がもたない。 わかる気がする。 男として、人間として、とても魅力的なグランパ。 だからこそ好きになるが、好きになると今度はその無鉄砲さや豪快さが心配でたまらない。 きっと私だけでなく、たいていの人はグランパのような人に出会えば好きになるだろう。 でも、こんな人と一緒に入れる人も、それなりの度量と覚悟がある人だ。 グランパみたいな人は好きだが、果たして私にそんな度量があるのだろうか…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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