163106 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Profile

ancestor

ancestor

Category

Favorite Blog

ハマチの昼ごはん(… New! さくらもち市長さん

どうなん?かりすや… かりすやさん
おとむはんのヲタ道… おとむはんさん
おとこやまふじさん 男山富士山さん
Precious Moment msNORAさん
2007.03.25
XML
カテゴリ:BOOK

食わず嫌いというか、読んでみたいけど手をつけていない作家がいた。

町田康。

ナルシストな感じ(知らないけど)に拒否反応が出てしまい、世間が騒いでるときも
「私は踊らされないわ」
なんて、別に誰もどうも思わないのに、妙に彼を意識して避けたりしていた。

しかしこのたび、図書館でたまたま彼の本を手にし、たまたまパラパラページを繰ってみた。

もう彼は「ブーム」という時期を超え、作家として相当認められた地位を確実に築いているし、今さら「ミーハー」なんて扱いを受ける人物ではないと判断したからである。

そういう意味で、彼は私にとって、ある意味「意識する存在」ではあり続けてたのだ。

で、手に取ったのは小説ではなく「エッセイ」。
それも、ものすごく短い話が山盛り載っている本。

まだ最後まで読んでいないが、数ページ読んだだけで、彼のことを好きになってしまった。
なんだかメチャクチャなのだが、とても魅力的なのだ。

というわけで、少しだけ紹介しますとですね…。

彼は昔ものすごく貧乏生活をしていたわけですが、当時住んでいたアパートの庭先で、夏に水浴びをしようとして、とげが一面にびっしり生えている見慣れない木を発見する。

彼はこの木を非常に気味悪く思い「邪悪の木」と呼び、直ちにこれを切断するわけだが、2、3日経つと同じ場所でまた邪悪の木が生長している。

慌ててまた伐る。しばらくするとまた生えている。また伐る。ということを繰り返し、とうとう彼は邪悪の木に勝利して彼を根絶したのであるが…

のちに「邪悪の木」畑を見つけ驚愕するのだが、それは「たらの木」であると友人から教えられることになる。

この件を電車で読んでいたのだが、「邪悪の木」と命名するそのセンスに、ほんとに笑ってしまった。

多分今日私を見かけた人は「電車で笑ってる気持ち悪い女を見た」と、誰かに話すかもしれない。


彼の文章は、非常に一文が長い。
通常、このような長い文章は、主語と述語の関係がおかしくなり、何を書いているのか分からなくなったりするものなのだが、全くそんなことを感じさせない。

むしろ長いことを武器にしているというか、そこに彼の人柄とか歪んでる感が出ていておもしろい。

やばい。しばらく「町田康ブーム」がきそうな予感。
これはお気に入りの作家になりそうだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.03.26 01:52:20
コメント(6) | コメントを書く
[BOOK] カテゴリの最新記事


Headline News

Comments

 みんな集まって♪@ みんな集まって♪ みんな集まって♪みんな集まって♪みんな集…
 すぐに遊べるゲーム@ すぐに遊べるゲーム すぐに遊べるゲームすぐに遊べるゲームす…
 あなたにピッタリ@ あなたにピッタリ あなたにピッタリあなたにピッタリあなた…
 イカセてほしい@ イカセてほしい イカセてほしいイカセてほしいイカセてほ…
 大胆過激な@ 大胆過激な 大胆過激な大胆過激な大胆過激な大胆過激…

© Rakuten Group, Inc.
X