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2007.06.27
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カテゴリ:おじさん
一週間ほど、千葉の友達の家に遊びに行っていた。
彼女とは10年来の友達だが、ご主人の転勤で現在は遠距離。
こうしてときどき家にお邪魔しては、台風のように生活を乱して帰るのだ。
今回はいつもより長期滞在したため、ゆっくり遊べたわけであるが…。


この旅のメインのひとつとして、「鴨川シーワールド」というものがあった。
動植物が大好きな二人なので、動物園や植物園は私達のデートコースの定番である。

で、もちろんシーワールドは、ものすごく楽しかったのだが、その道中気になる団体とすれ違った。

彼らを最初に見かけたのは、パーキングだ。
黒づくめの団体がいるな~と思っていたら、どうやら全員喪服。

「今日は誰かのお葬式だね」

そのときは、特に気にも留めずいたのだが、その後いかつい黒い車とすれ違うこと山の如し。

「なんか、ちょっと大物っぽくね~?」

冗談ぽく友達と笑っていたのが、けっこうマジになってきた。
ほんとにすれ違う車の大半が、それ系のものなのだ。

とそこに、現れた看板。

Y川○一葬儀

もう一瞬にして、千葉を制圧するY川のオジキの姿が目に浮かんだ。
オジキは人望も厚く、多くの組員達に慕われていた。

敵味方関係なく、Y川のオジキのためなら一肌脱ごうってやつらが、今ここに集まっている。

くしくも外は雨模様。
オジキを偲ぶ涙雨だ。

助手席の私の妄想は、気楽に限りなく膨らむ。
しかし慣れない運転をしてくれている友達は、Y川軍団になにかしてしまったら…という心配でいっぱいになっていた。

「もう、いらんこと言わんといて!怖いやんか!!」

友達は、余裕無く顔を引きつらせていた。





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Last updated  2007.06.27 22:29:57
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