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カテゴリ:おじさん
一週間ほど、千葉の友達の家に遊びに行っていた。
彼女とは10年来の友達だが、ご主人の転勤で現在は遠距離。 こうしてときどき家にお邪魔しては、台風のように生活を乱して帰るのだ。 今回はいつもより長期滞在したため、ゆっくり遊べたわけであるが…。 この旅のメインのひとつとして、「鴨川シーワールド」というものがあった。 動植物が大好きな二人なので、動物園や植物園は私達のデートコースの定番である。 で、もちろんシーワールドは、ものすごく楽しかったのだが、その道中気になる団体とすれ違った。 彼らを最初に見かけたのは、パーキングだ。 黒づくめの団体がいるな~と思っていたら、どうやら全員喪服。 「今日は誰かのお葬式だね」 そのときは、特に気にも留めずいたのだが、その後いかつい黒い車とすれ違うこと山の如し。 「なんか、ちょっと大物っぽくね~?」 冗談ぽく友達と笑っていたのが、けっこうマジになってきた。 ほんとにすれ違う車の大半が、それ系のものなのだ。 とそこに、現れた看板。 Y川○一葬儀 もう一瞬にして、千葉を制圧するY川のオジキの姿が目に浮かんだ。 オジキは人望も厚く、多くの組員達に慕われていた。 敵味方関係なく、Y川のオジキのためなら一肌脱ごうってやつらが、今ここに集まっている。 くしくも外は雨模様。 オジキを偲ぶ涙雨だ。 助手席の私の妄想は、気楽に限りなく膨らむ。 しかし慣れない運転をしてくれている友達は、Y川軍団になにかしてしまったら…という心配でいっぱいになっていた。 「もう、いらんこと言わんといて!怖いやんか!!」 友達は、余裕無く顔を引きつらせていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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