三田村邦彦 パチまるに登場!!
小林稔侍に続き、大物ゲスト三田村邦彦の来店が予定されるパチンコまるちゃん。しかしながら来店時間が不明なこともあり、イマイチ気持ちが乗ってこない。「三田村邦彦に会いたいか?」という根本的な疑問が、いけないと思いながらも頭を駆け巡る。そして昨日……寝坊した。目覚めたときにはお昼過ぎ。完全に邦彦のことは意識から抹殺されていた。そう、所詮彼への関心など私の中では、そんなもんだったのだ。私は偶然点けたテレビに登場した「チュートリアル」に夢中になっていた。(詳しくは「まるこ草子」に)すると突然母から電話があった。「今、パチまるの前通ったから店員さんに聞いてンけど、三田村さん2時に来るらしいから急ぎよ!」正直迷った。私にとっては、徹子の部屋に出ているチュートリアルを見ることのほうが大事だった。しかし偶然知ってしまった、三田村邦彦登場の情報。これは行けという、天からの思し召しか。というわけで、同じようにテレビを見ていた妹を誘い、徒歩5分のパチまるに赴いた。前回えらく待たされた教訓から、2時過ぎに到着するように出発した。店に到着すると、相変わらず店内は閑散としていた。前回同様、スター来店に対する店側の姿勢が全くなっていない。稔侍のときも感じた、三田村邦彦に失礼だろうという憤りを再び感じた。さて2度目なので、邦彦の所在ははっきりしている。どうせ奥のスペースに、折りたたみ式長テーブルを用意して、スターに対する気遣い無用のコーナーを作り上げているに決まっているのだ。案の定少ないギャラリー(推定20~30人)の中、三田村邦彦らしき人物を囲み、すでにサイン会がスタートしていた。私たちは大した苦労もなく2,3人の人を掻き分け、前に踏み出した。いた!!まごうなきスター三田村邦彦!!!どうですか。店側の失礼な態度がわかるでしょう。なんですか、この模造紙に書いた適当な文字。これがスターを招く唯一の装飾物だというのだから、マジでいけない。だから見るからにテンションの低かった三田村邦彦を責めることは誰にもできない。こんなチンケなパチンコ屋に来てくれただけでも、奇跡の大感謝のありがとうなのだ。……辛くなるのでこれ以上詳しくは記すまい。写真を見てのとおり、邦彦からはスターのオーラなど一切出ていなかった。完全オフ。メイクもしていなかったのだろう。こめかみの辺りにあった「シミ」が、妙に悲しかった。近所の商店街ですれ違っても、普通のおじさんと何ら変わりない。そこに存在したのは、まさに「生気」を抜かれた、邦彦の抜け殻であった。それでも邦彦は、淡々とサインをこなし、記念撮影もこなしていた。きちんと自ら握手もしていた。知らず知らず「こんな下らないパチまるに来てくれてありがとうございます。スターに恥じかかせて申し訳ありません」と心の中で唱えてる自分がいた。それでも邦彦は、今自分ができる精一杯の笑顔を見せてくれた。「ありがとう。スター三田村邦彦!」心の中でスターに頭を下げた私たちは、前回同様、また写真を撮るだけ撮って、最後まで邦彦の勇姿を見送ることなく、店を後にしたのであった…。