今日は友人の家で、夕方から「宅飲みワイン会」。
ワイン好き女子ばかり4人、ぐだぐだとワインを飲む会。
ワインは各自が1本、つまみ1品と持ち寄るスタイル。
持ち寄るワインは自由で、飲みたいもの。
でも...実はこういう
テーマなしの持ち寄りワイン会というのは、危険が伴うもの。
ワイン好きとしては、
泡白赤とバランス良く進むのが理想。
しかし、持ってきたのを「せーのーでっ」と出したら
「すべて赤だった」 とか
「泡が1本もない」
「白ばかり...」などなど
バランスが取れないことも多いんです
(姉男の過去の持ち寄りワイン会では、
白1本、赤8本というディープなものも。
しかも濃いめのばかりだったので、皆、唇がワインで紫色に染まり、
ゾンビのような雰囲気だった)
でも、この4人は言わなくても分かる、おとな女子
「だてに社会人長くやってないわよ。空気は読めるの。おほほほ」
とばかり
ワインを出してみると、泡、白、ロゼ、赤。
見事な「飲兵衛パワー」!
まずはS嬢提供の泡、シャンパーニュ。
「HENRIOT BRUT SOUVERAIN NV」
(アンリオ ブリュット スーヴェランNV)※1
白い花とブリオッシュ系統の香ばしい風味。
ふんわりハチミツ風味もあり、ミネラルしっかり、泡もクリーミィ。
たくましいのに気品ある美しさ。いつ飲んでも美味しい
お次は姉男提供の白。
「Meursault 1er Cru Poruzots 2002 (Francois Mikulski)」
ムルソー・プルミエ・クリュ・ポリュゾ(フランソワ・ミクルスキ)※2
洋ナシのようなトロリ感と火打石のようなミネラル、
ほのかな樽も溶け込んでいて、ウットリ。
画像はありませんが、ワインの色がかなりの黄色。
18℃位になっても、まーったくダレずに、味わい豊か。
ブルゴーニュグラスで飲むのがおススメ。
そして、物議をかもし出したT嬢提供のロゼ。
「Aythaya」
これ、どこのワインか分かります?
なな、なんと!ミャンマーなんです
ミャンマーでワインが造られているとは、姉男も初めて知りました。
調べると、
このワインを造っているのは「Myanmar Vineyard」。
ドイツ人起業家がミャンマーにある南シャン州の標高1300mの場所に、1999年に設立。
ワイン名の「Aythaya」はそのまま、畑のある村の名前。
植えてあるブドウの樹はすべて、ヨーロッパから輸入し、
このロゼはイタリアから輸入したMOSCATO(モスカート※3)。
他にも赤(フランスからのシラーとカベルネ・ソーヴィニョン)と
白(フランス・ボルドーからのソーヴィニョン・ブラン)、
グラッパ(これもモスカート使用)も造っているそう。
(詳細はワイナリーHP )
上記の情報が全くない中での味わいは、第一印象が
「南フランスのVDN(ヴァン・ドゥー・ナチュレ※4)みたい」
VDNほどアルコールは高くないものの、マスカットの風味が似てるなぁ。
と思っていたら、やっぱり品種は同じ。
いい意味で、茶色っぽい独特のニュアンスもあり、ちょっと病みつきになりそう。
最後はM嬢提供の
「Chambolle-Musigny VV 2009 (Hudelot-Baillet)」
シャンボール・ミュジニーVV(ユドロ・バイエ)※5
とにかく、めちゃめちゃシルキー。
まるで「タンニンがない?!」と感じるように、完熟したまあるいタンニン。
果実味もふっくらして柔らかく、ミネラルと土の風味が
ブラインドで飲んだら「ヴォーヌ・ロマネ」のように複雑。
滑らかで柔らかで、つくづく美味しい。
今からでも十分楽しめる味わい
ゆるゆると美味しいワインを飲める幸せ
すべて飲兵衛パワーのなせるワザですな
※1HENRIOT(アンリオ)~フランス・シャンパーニュ地方で、200年以上続く老舗。
アンリオはシャルドネの使用比率が一般的なシャンパーニュより高いのが特徴。
また、熟成が長いのも特徴。どのクラスのものも法律上の最低瓶熟期間よりも長い期間瓶熟させる。
(ちなみにノンヴィンテージものでは、法律最低瓶熟期間は15ヶ月のところ、アンリオは3~4年も瓶熟)
※2フランソワ・ミクルスキ~フランス・ブルゴーニュ地方のムルソー村中心の生産者。
1992年が初ヴィンテージと比較的若いながらも、世界中から引っ張りだこ。
早くから果実味、ミネラルと酸がキレイでクリーン。でも、ふくよかなムルソーらしさもあるスタイリッシュな「いまどきブルゴーニュ」。
ちなみにラベルは、ジャン=ポール・リオペルというカナダの画家の作品を使用。
この画家は1978年のムートンのラベルの作者でもある有名な方。
ただしこの画家死去により、2005年からラベルは変更。
現在はこんな感じ
※3モスカート~マスカットの香りのするブドウ品種。
イタリアではこの品種で、甘口のデザートワインやスプマンテが造られる(イタリア・ピエモンテ州の甘い泡「アスティ」は有名)。
ちなみにフランスではこの品種、「ミュスカ」と言われる。
※4VDN(ヴァン・ドゥー・ナチュレ)~南フランスにあるラングドック・ルーション地方の天然甘口ワイン。
発酵途中にアルコールを添加、発酵を停止させて甘味を残したワイン。
※5ユドロ・バイエ~フランス・ブルゴーニュ地方、シャンボール・ミュジニー村の生産者。
1981年創業当時はネゴシアン(卸売業者)にブドウを売るだけだったが、1998年から自社ビン詰めワインの生産を開始。
ワインを造るドミニク・ル・グエンは、「ブルゴーニュ新世代」とも呼ばれ、滑らかで気品あるワインはファンが多い。
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