遊んでばかりいてレヴューがたまりアタフタの姉男。
なので、サクッと本題へ。
・・・
あっ、さびしい?
じゃ、サービスショット。姉男の代わりにおじさんから・・・
■商品名:マロッティ・カンピ・ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ・スペリオーレ・オルリョーロ 2009
■レビュアー:姉男
■レビュー内容
一時期は絶滅しかけたイタリアの土着かつ希少品種、
ラクリマ種のワイン。
以前にレヴューした、ラクリマ種のロゼ・スプマンテ(泡)と
一緒に購入したもの。
2009年は早いと思いつつも抜栓。
ちなみにこのワインのDOC(原産地呼称)は
1985年に認定された、ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ。
イタリアを人間の足に例えると、ふくらはぎ部分に当たるマルケ州、
その州の中でも中間より少し上、
アドリア海に近い州都アンコーナの近くにある地域
ラクリマ種の名前の由来は
ブドウの房の形が涙が垂れたように見えることから。
(葡萄が完熟した際、葡萄の粒からにじみ出る果汁が
ポタポタと滴り、雫のように見えたみたい)
ラクリマ種
生産者は19世紀半ばからブドウ作りをしていた
「マロッティ・カンピ」。
ワイナリーのあるヴィラ
ブドウ畑
1999年に新しいワイナリーを建設し、
ラクリマ種を使ったワイン作りの名手として、
近代的な施設でワイン作りを行うワイナリー。
(白ワインの「ヴェルディッキオ」の生産者としても評価が高い)
今回は単一畑から収穫されたラクリマ種100%。
(通常のDOCラクリマ・ディ・モッロ・ダルバは
ラクリマ種85%以上であれば認定)
60%はフレンチ・オークの小樽、
残りはステンレスタンクで12ヶ月熟成。
さらに瓶詰して6ヶ月以上の瓶熟成後にリリース。
ショップの説明によると
生産本数も少なく、
今回輸入できたのは300本限りだそう。
色は、輝きある紫がかった濃い赤(グラスの底は見えない)。
エッジまで色調は濃いもの。粘性~中
香りは、スミレ、ラベンダー、ハイビスカス等の南国の赤い花。
薔薇ジャム、ブラックチェリー、バニラ、バターなどの乳酸系の香り、マジョラムなどのスパイスやディルなどのハーブ。
ゼラニウムのような芳香も。
時間がたつとコショウの香りが出る。
沢山の紫色と赤い花、甘いバニラのあふれんばかりの香り。
その香りを貫くように、ハーブやスパイスが柱のようにピンと立つ雰囲気。
味わい:口に入れると、滑らか。フルボディでドライ。
チェリーと山ブドウ系の厚みのある果実味。
そこに絡むのは茎やハーブなどのやや厚みのあるグリーン系の野性的な風味。
タンニンは口の中を少し乾かすほど豊富だが、細やか。
酸は穏やかめだが、沢山のミネラルと共に、脇をしっかり締める。
アフターに心地いい苦み。
香りの割には意外と筋肉質。引き締まった酒質に果実味のヴェールが覆う。
顔がキレイなアマゾネスといった雰囲気。
今回、中くらいのグラスを2種類用意。で、味と香りを比較。
ブルゴーニュグラスだと香りが拡散して薄まるが
ボルドーグラスでは塩味などがやわらぎ、
甘いバニラの香りがさらに綿菓子のようなふんわり魅惑的なものに。
注ぐなら、キャンティグラスくらいのボルドー型がおススメ。
合わせは、一般的にはお肉のラグー(煮込み)がいいようだけれど、
マッシュルームのアヒージョ風ともよく合い
イタリアのハム、コッパも好相性。
コッパは、ワインが乳酸系風味を消してくれ、
純粋に肉の旨味を前面に出し引き立ててくれる味。
野性味と華やかさが入り混じった、
この美人アマゾネスワイン試してみる価値アリ!
幼稚園児のアマゾネス
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