いやいや、フライパンは大丈夫だけど
大好きな品種を また呼んでみた・・・
(10/3のワイン)
今日は野菜と魚の和食中心メニュー。
と、くれば姉男の大好きなスペインの白ワイン用品種、ヴェルデホを。
(ヴェルデホは百合の花のような香りと、南国系の果実、
グリーン系のハーブのニュアンスもあるスペインの白用高貴品種
詳細は姉男の過去のブログを)
で、選んだのはコレ
TERTIUS VERDEJO
(テルティウス・ヴェルデホ)
生産者は「モンテ・ラ・レイナ」社。
ワイナリーの設立は2004年と新しいものの、
この土地(スペイン・トロ)でのブドウ栽培・ワイン造りは古くから行われ、
歴史は11世紀にまで遡るよう。
ワイナリーに名づけられた「モンテ・ラ・レイナ」という名前は
トロ村が11世紀、
当時の中世ヨーロッパ・イベリア半島中央部にあった王国、
カスティーリャ王国を支持。
忠誠心を誓った感謝の証として、
カスティーリャ王国から森の開墾権を与えられたことに由来。
(「モンテ・ラ・レイナ」の意味は「女王の森」)
また、ワイナリーの建物は新進気鋭らしく斬新。
建築家へスース・フアレスによって設計された巨大な箱型で、
その幾何学的な姿で農場の高台にあり、
丘の地中に半分埋まった形で建てられているもの。
向かって右がワイナリー
内部は非常に清潔で近代的。
専用のラボも備えるワイナリー。
ワイナリーの敷地には19世紀に建てられたネオゴシック様式の宮殿があり、
この宮殿は現在、ワイナリーがカントリーホテルとして運営中。
畑はドゥエロ河が流れるベガ・デル・ドゥエロ盆地を見渡す丘の上(標高約750m)に位置。
ちなみにDO(原産地呼称)はトロ。
場所は内陸部地方、ルエダの北西、
ドゥエロ河の最も西側(中流域)に位置する生産地域。
この生産者はヴェルデホ種を使ったワインを
合計4つくらい出しているけれど、
これは下から2番目くらいのカジュアルなもの。
以下詳細情報。
●TERTIUS VERDEJO
(テルティウス・ヴェルデホ)
収穫年:2010年
生産国:スペイン(カスティ-リャ・レオン地方)
生産地:DOトロ
生産者:テンテ・ラ・レイナ社
輸入元:(有)伏見ワインビジネスコンサルティング
購入店:丸井今井札幌
購入価格:1260円
アルコール:13%
ブドウ品種:ヴェルデホ100%
色:輝きあるゴールドがかった澄んだイエロー。
粘性~上
香り:黄桃、アプリコット、ペリカンマンゴー、パイナップル。レンギョウ、ミモザなどの黄色い花。
フェンネルなどのフレッシュなハーブ。
ヴェルデホらしい、フレッシュな黄色系果実に少し苦みのある青いハーブのニュアンス。
味わい:オイル状のゆるりとした口あたり。
液体というより、羽根のクッションのようにふんわりしたニュアンス。
ドライでミディアムボディ。
完熟黄桃やアプリコットの自然な果実の甘味。
酸は穏やかで、優しいヴェール状。
しかし、最後は果実味をダレさせず、味わいを引き締める役割。
果実味のフィニッシュを黄色系果実からリンゴのような白系果実に変化させる。
アフターにセロリの青みのような心地の良い苦み。
この苦みのおかげで、単にフレッシュ&フルーティだけではない奥行が。
最初は口に入れると大きく拡散している果実味が、次第にガリバートンネルのように締まりながら余韻につながる面白い味わい。
爽やかさもあるけれど、細すぎない味。
合わせは鱈と野菜の包み蒸し・醤油麹風味。
一緒に味わうと、ワインがプリンスメロン風味に変わり、
若々しく新しい味に!
そして、一番合わせたかったセロリの自家製浅漬け。
コレは文句なしに青みと苦みの質がワインとピッタリ!
ちなみにギョーザとは相性悪く、味がベタベタしたものに
このお値段で天使の羽の口あたりなら、普段飲みに面白いワイン。
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