”出会い指数”の計算式。日経広告より
講師業やコンサル業で慌ただしい一週間を過ごしていると、こっちのブログの更新が滞り、ネタすら浮かばないという状態。さてさて、、と思っていたところに、今朝の日経の広告に格好のネタを発見。ある結婚紹介の会社が、全面広告を出している。以下、抜粋。タイトル:「結婚は現実的に考える」サブタイトル:「偶然の出会いを待つより、現実的な出会いを。」(私のコメント:たしかに、日経読者の独身男性を狙ってると思うので、アプローチの切り口は正しいと思う)-------(抜粋つづき)内容タイトル:「”出会い指数”をご存知ですか?」「出会い指数」とは職場内の環境や交友関係などから現状を数値化し、日々の出会いのチャンスをはかるものです。一週間(168時間)で●勤務時間×職場内の異性人数=α●友人に会う時間×友人に会う人数=βα+β=”出会い指数”出会い指数が1,000以上の方は、出会いのチャンスが十分にあると言えます。700未満の方は、できる限り現実的な出会いの場を増やすことをお薦めします・・・・(以下略)-------とのことである。えーーと、どう突っ込めばいいのか。■まず、設定のハードルが高い。たとえば、朝9時から平均21時くらいまで残業する若手独身男性。職場は女性は少なく、3-4人。友人にはあまり会わない。会う時間は平均2-3時間、会う人数も2-3人。そうすると、せいぜい出会い指数は200くらい。1,000を満たそうとすると、女性ならぎりぎり何とかなる?勤務時間9時間として、職場に男性が20人で900。友人には週全体で7-8時間は会っており、人数は女子会含め延べ10人くらいで、70-80。これでも1,000には届かない。なるほど。計算をさせてみて、「うわ、俺(私)、指数、低っ」と思わせて応募させることが目的なんですね。■しかしながら前提がゆるすぎて、日経読者を動かすには、かえって信憑性を下げて逆効果になりそう。たとえば、・なぜ職場の異性は独身も既婚も年齢も関係ないのか?・「友人に会う」は、なぜ異性ではないのか?むしろ同性にたくさん会ってると、異性に会う時間を削ってないか?といった疑問は自然に湧いてくる。・・うーん、中途半端にこういうメッセージを出していると、結局業界のCrebilityが上がってこないんだけどなあ。ちと残念なかんじ。本来気づかせるべきは、男性であれば機会がないこと。着眼点はGood。ただ、指標化するならよりわかりやすく合コンの回数とか、紹介してもらった人数とか、直近のデートからどのくらいの期間が経っているか、自分と似た境遇の友人の既婚率など、もうちっとまともな指標は多いはず。また、女性が対象だと構成要素は大きく違ってくるでしょうね。広告でアイキャッチにするにしてももう少し工夫したいですねー。日経15段(全面)広告は決して安くはないはずなので。ではまた。