婚活ブログ　ニッポンの婚活ビジネス（元）最前線

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• 休日の風景。TBSで「結婚しない男たち」特集。

  お昼時、TBSの「噂の!東京マガジン」という番組にて、「結婚しない男たち」特集。街角でインタビューしたり、独身男性のお宅訪問したり。インタビューで出る声は、まあよくあるもの。「お金を自分の自由に使いたい」（36歳）「今あるメリットを失う気がする」（37歳）という「失いたくない」派と、「お金がないから何もしてあげられないので結婚しない」（29歳）という切実なのも。お宅訪問では、49歳男性のマンションが映し出される。ちょっと薄くなった白髪を短く刈り込み、感じのいい方。最近買った「50千万円くらい」という高層階のマンションは、大画面テレビ、ステレオ、ソファーに、隣接の和室には掛け軸もかかっている品のいい部屋。「あと10年で返しきれるようにローンを組んだ」と言いながら、手際よく卵焼きとピーマン肉詰めを作っている。「結婚？もう来年50歳っていう年ですからね」と話す。いやいや、ぜんぜん若いです。こういう方なんか、たぶん女性や家族を養う気はないんだろうけど、ある程度経済的に自立した女性ならきっといっしょになっても生活を楽しみそう。でもたぶん普通に生活してると機会はないはず。こんな人こそオーネットに来たら40代女性からモテモテで楽しいだろうになあ、どうやれば認知して、来てもらえるのかなあ・・とぼんやり思う昼下がりでありました。ではまた。

  2011年02月20日

• 三井住友銀行のCM。嫁入り前の風景

  今朝、出掛けに見かけたCM。郊外っぽい一戸建ての和室にて。ウェディングドレスが吊るされる脇で、荷物整理する女性。嫁ぐにあたって、古い荷物を選別してる様子。ふと出てきたVHSビデオ。彼女の生まれたとき(背のラベルは1984年。なるほど、27歳くらいの設定か。）のもの。片付けの手を止めて、座り込んで再生。父親があやしている場面が映り、少し涙ぐみつつ、懐かしむ。カメラは台所に移り、少し丸い両親の背中が描き出される。さだまさし「秋桜」の世界ですね。（BGMは桑田圭祐でしたが）最後の社名が三井住友銀行じゃなくてオーネットでもバッチリである。ちょっとうらやましいぞ。ではまた。

  2011年02月19日

• 「システム」「仕組み」ではなく、「恋愛」。

  オーネットは、昨日、今日と二日連続で全国の支社長さんたちを集めた会議である。その中で、いろんなセールストークを議論するグループワークの時間があった。みなさん、いろんな意見が出る。そりゃそうだ、現場を預かる支社長たち。説得する材料には事欠かないし、いろんな場面を想定するのはお手の物である。「うちの優れた仕組みをこうアピールすべきだ」「こう聞かれたら、こう言うといい」と、喧々諤々。そのさなか、ある本社からの参加者の一人（男性）が、ぽろっと口を開いた。「たしかに、うちの仕組みはよくできてると思う。だからシステムや仕組みの説明をしたくなるのはわかる。けど、うちに来るお客さんの隠れた本音は、『たまたま出会うきっかけや機会がなかった恋愛』をしたいんじゃないかなあ」「現実の恋愛の流れに喩えて、仕組みの流れを説明してあげた方が、ドキドキわくわくしないですか？」。一堂、しーーーん。そして、再び、堰を切ったように盛り上がる。「だったら、こう言ってあげよう」「こんな表現だとどうだろう？」「こんなものを用意したら、イメージ湧くんじゃない？」実に充実した議論になった。ふとした一言が、議論の大きな流れを変えたわけですね。ある支社長（女性）が言っていた。「長く支社長をやってると、だんだん自分が男性化してきて、説明重視、説得調になってきちゃうんですよね。。正確に言うと、男性と女性の中間みたいなどっちつかずの感じ。いつも両方をお相手してるからですかね」「だから、つい『恋愛』とか、『女心』を忘れがちになるんですよね」。なるほど。このビジネスの難しさであり、でも面白く、奥が深いところをまた垣間見ました。ではまた。

  2011年02月18日

• プレゼンで緊張しないために。「お見合い」から応用

  プレゼンの場で、ビジネスの交渉の場で緊張するという人。けっこういらっしゃるのではないでしょうか。「お見合い1勝99敗」（吉良友佑さん/PHP新書）にて、お見合いの場で緊張しない工夫を紹介されていたのが「お、これ参考になるかも」、と思ったのでご紹介。お見合いは、初対面だし緊張する。そこで両方がカチカチにならないよう、少なくとも自分については「相手のために、自分が何をしてあげられるかに神経を集中する」そうだ。相手の女性のみならず、仲人さんも含めて何をしてあげられるか。別に大したことでなくてもいい。「何か質問されたら、その真意を理解して的確に答えてあげるようにする」。相手が会話に窮したら、こちらから話題を提供してあげる。エレベータに乗ったらボタンを押してあげる・・こうした小さな「してあげる」を積み重ねると、自分の気持ちに余裕ができてくるので、リラックスできる。相手や仲人さんに気持ちを集中できるので、場の空気の読みも鋭くなる。なるほど。緊張したり上がったりするのは、注意が自分自身に向かってしまっているということですね。「かっこよく見せたい」「堂々と振舞いたい」「スマートにこなしたい」・・・なんて自分を意識してるとどんどん緊張してしまう。相手や聞き手のことをひたすら考えていれば、あがるヒマもないということ。結果として、相手も好印象を持ってくれるので、お見合いもビジネスもプレゼンもうまくいっちゃったりするわけですね。ではまた。

  2011年02月17日

• 極限に忙しいときの男女の差。守るのは、オトコは種、女性は自分

  ある、女性がバリバリ働く職場の方たちと話したときのこと。仕事が極限まで忙しくなったときの、男女が取る行動の違いについて。「極限」・・・とは、たとえば、連日0時を回る残業で、睡眠時間が3-4時間程度、土日どちらかはフル出勤くらいの状態で、それが数週間以上にわたって続くこと、としましょうか。男性がこの状態にあると、それでもなお「種の保存」行動を起こす、という意見多数。深夜1時からでも夜の街に出撃するとか、激務のさなかのはずなのに奥様が「おめでた」になったり、身近な女性と不倫するなど。どんなに体力を消耗しようが、身を削ろうが、自暴自棄な自殺行為だろうが、オトコはけっこうアクティブ。一方の女性は、「自分の体を守る」ような行動に出るそうだ。「これは、もうムリ」と、カラダをいたわる。マッサージ、整体、鍼、スイーツ、おいしい食事などなど。なんか太りそう。。男性、女性の本能の違いなんでしょうね。で、さらにその先の議論も。バリバリ働くキャリア女性がアラフォー以上になってくると、行動パターンが男性化してくるという意見あり。彼女らはもはやカラダの健康を省みることなく、遊び、発散し、ときには「狩り」に出かけるらしい。・・・そうなんだー。これはこれで発見である。異論・反論、同意、事例紹介など求む。ではまた。

  2011年02月16日

• オトコのプライド。誇るものではなく、守るもの。

  この前ご紹介した「オトコの仮面消費」（翔泳社）。さすが広告代理店チームの手によるものなので、おもしろいフレーズが多い。本タイトルもその一つ。いくつか抜粋する。20代、30代男性は「成熟したコミュニケーター」。「コミュニティやグループに応じて、自分のキャラクターを変えることすらできる」。小さい頃から空気を読むのが上手だった。というか、それができるヒトが、いまの社会で生き残ってるのかもね。これは、彼らが「周囲に臆病」なことの裏返し。「傷つくことが怖い」。「否定される可能性がある衝突にはめっぽう弱い」。自分のプライドは、「誇るものではなく守るもの」。「たとえ仕事でわからないことがあったとしても」、上司とか周りに聞くことを潔しとせず、「理解しているフリ」をする。なので、誰に質問して答えを求めるかというと、決して怒られたりバカにされることのない「インターネット」。Wikipediaなんてのは格好の相談相手なわけですね。これは、男女交際の場の男子の行動にも思い当たるところが多い。・あるIT系企業にお勤めのアラサー男子にインタビューしたとき、「合コンとか婚活に精を出す前に、自分でしっかり勉強する。スゴレンなんかを読み込む」と言っていた。・ある自治体主催パーティが始まる前に、男性のみ別室に集めたセミナーをした。みんなメモ取りに必死でありました。ふむ。どうやら密かなニーズがありそうだから、男性向け婚活テク本も書いてみようかな。ただし、表紙やタイトルからはそうとは思われないようにしないと。あ、だったら売れないか。うーむ、どうしよう。。ではまた。

  2011年02月15日

• 「ステキな女性」を男女間で比べてみるテスト。婚活道場

  男性と女性の思い描く、「ステキな女性」には、往々にしてギャップが大きい。「ほっとする癒し系」「笑顔が素敵で楽観的」「ネイルに手間ひまをかけている女性」「料理の得意な女性」「しっかりものの女性」・・・でも実際、どれがどのくらい差があるものなのか？ということで、オーネットHP上の「婚活道場」にて簡単なアンケートを実施中。深読みとか予見なしで、素直に「こんな女性いいな」という項目を、男性目線、女性目線それぞれでお答えくださいませ。結果にご期待！ではまた。

  2011年02月14日

• 休日の風景。日帰り雪遊び

  昨日は、東京に雪が積もらなかったのを残念がる息子を連れ、日帰りで雪遊びしに行くことに急遽決定。とても充実した一日だったので、ちきりんさん流に、一見ネガなこともすべてポジティブに「よかった確認」の訓練をしてみる。--------・予想が外れて、東京には雪が積もらなかった。おかげで、思いがけず本格的な雪と戯れることができて、よかった。・昼時なので行きの新幹線はガラガラ。すいててよかった。・軽井沢駅からキッズスノーパークはアウトレットを抜けると徒歩の距離。大自然感はないけど、帰りにはモールを覗けて得した気分。二度楽しめてよかった。・ずーっと雪は降り続いていたけど、寒冷地ならではの雪の結晶が見れたり、新雪が気持ちいい。よかった。・お昼のランチ場所やホテルのロビーはごった返してて、ソファーで居眠りする人多数。日帰りでよかった。お昼もお菓子くらいしか食べないので並ぶ必要なし。・新幹線は、千円高速のクルマと比べるとずっと高いけど、ぼーっとしてたら着くので運転する身としてはラクでよかった。駐車場渋滞もスリップに冷や冷やすることもないし。・帰りの夜の新幹線はさすがに指定が満席。でも、自由席を待つホームから花火が見えた。席も分かれてだけど座れた。指定席分払わずにすんでよかった。------考える訓練をしてみて分かること。なるほど、あえて悪く捉えようと思えば捉えられることばかり。「出かけるのが遅くなっちゃったね」「やっぱ泊まりたいね」「車の方がずっと安いね」「帰りの新幹線は混んでてイヤになっちゃったね」・・・これだと、人生、損してばかりのような気分になりそうだ。で。結婚・婚活ブログですから、締めに一つ。・「しあわせ確認」の解釈どーりに、素直に同意してくれる家族がいること。よかった。ではまた。

  2011年02月13日

• 休日の風景。雪は積もらず。

  結局東京は雪は積もりませんでしたね。楽しみにしていた息子は、残念そう。なので、急遽どこかに雪を見に行くことにしましたので、本日ブログ休載です。まー、彼は昨日も寒い中塾に行ってたし、ちょっとご褒美くらいあげよう。どこ行こうかな。ではまた。

  2011年02月12日

• 「ピンチが来るまで」は、ドラマ性を求める裏返し。目からウロコ。

  昨日のエントリ、「ピンチが来てみないと、わからない」についてはいろいろ反響あり。男性からは、「こういうリスク拒否型の思考パターンの人って、いますよね」という、「何考えてんの？なぜ、わかんないの？」という反応。正直、私もこれに近い。なので実際の場でも説教口調になってしまった。まったく違うレスポンスが、女性から。彼女は、オーネットでのアドバイザー歴が長い。↓↓　こんなかんじのコメントでした。-------------------------「ピンチが来てみないと分からない…」というのは、ドラマを作りたいという、女の子願望ではないかと。付き合う前の段階では「駆け引き」ともいいますか。「ここを乗り切ったから私はこの人を選んだのよ！」という盛り上がり、ヤマが欲しいのではないかと思います。にしても、心の奥底に収めてるか、もしくは自然に出し抜いている女性達の心情を、堂々と発信されるとは、とてもピュアでかわいらしい方です。ということで、男性の皆様、出会った時、交際中、結婚してからでも、どこでもいいですから、せめて一度くらいはドラマ作ってあげるといいかも。------------------------これは、深いぞ。「リスクうんぬんではなく、女性の本音は『ドラマ性』を求めている」というのは、正直オトコとしては目からウロコでした。だから韓流も少女マンガも理解できないんだ、ワタクシは。しかも、その女性心理を、「ピュア」で「かわいらしい」というポジティブな評価。この認識ができるかどうかは、まちがいなく女性会員さんと面談するときに態度に表れる。まず初めに相手を認めて共感してあげることができる。私の説教には心を閉ざすけど、これなら開いて前向きになってくれるかも。すごく学びになったであります。ではまた。

  2011年02月11日

• 「ピンチが来てみないと、わからない」。

  少し前、独身女性お二人と話していて。アラサー・・よりは上の世代。1人の方が言う。「やっぱ、いいなと思った相手とどんなに絶好調でも、しばらく付き合ってみてピンチが来ないと、それを乗り切れるかどうかわからないですよね。だから、じっくりお付き合いしないと」。えーーと。まず読者のみなさまに考えていただきたい。どう思いますか？そのとおり？あるいは違和感？ちなみに私の反応は・・・↓↓真っ向から全否定させていただきました。ピンチが来るのを、「わざわざ」待つ必要がいったいどこにあるのか。結婚する前に、ほんとにピンチが来て、それを乗り切れなかったら、いったいどうするのか。またそこからゼロリセットして相手探しを始めるのか。「だって結婚してからピンチが来たら困るかも・・」って？だったらそのときに対処すればいい。なぜ来るかどうかわからないピンチを、延々待ってないといけないのか。結婚してれば、ピンチが来たって何とでもなる。・まずは、そんなもの「ピンチ」と思わなければいい。「雨降って地固まる」ための「雨」だと思えばいい。・結婚してれば、築き上げたもの、失うと困るものもできてくる。トレードオフの基準も変わってくるし、抵抗力だってつくはずである。・本物のピンチで、結婚生活がもしもダメになったら、そのときこそ改めて再スタートすればいい。一度結婚してれば、再スタートの方が容易である。関連エントリ「バツイチの人は次も決まりやすい」参照冒頭の「ピンチが来るまでじっくりお付き合い」発言は、20代前半の女性なら、まあ、ありかもしれない。それでも、「そんなチャンスがあるなら、リスクとって決断しちゃいなさい、踏み出しちゃいなさい」と同じことを申し上げますけどね。「厳しいなあ・・・」って？ほんとに彼女らのことを思うから、言わないわけにはいかないのです。だって、彼女らは「結婚したい」と言ってるんだから。一生独身、と腹を決めてる人だったら、こんな敵を作るようなこと言いません。ではまた。

  2011年02月10日

• 大企業の研修に招かれ、「婚活ビジネスマーケティング」をやってきた

  昨日は、朝から某大手通信系企業さんの研修所に招かれ、「マーケティング」の研修講師。で、私がやるのでもちろん「婚活ビジネスとマーケティング」という切り口。時間の枠は、２時間もいただいた。全国からの参加者が30人くらい、年齢は20-30歳代。こういう場で、２時間も一方通行のプレゼンをするというのは、聞き手もやってる方もつまらない。なので、グループで議論していただく場面をたくさん用意。冒頭は、「40代前半男性の未婚率は？」「世の中でなぜ未婚率が高まってると思います？」といった一般的なお題を振って考えてもらう。「未婚の人は20%くらい？」「出会いの機会がなくなってる？お見合いが減ったから？」「職場恋愛はコンプラ上やばいよね」「1人で楽しめることが増えた？」などなど、いい感じで雰囲気がほぐれていく。プレゼン途中でも、「オーネットの競合を、広げて考えると？」「結婚情報サービス業界やネットの婚活サービスだけ見ていていいのでしょうか？」といった質問を投げかける。ホワイトボードを見ると、「オーネットの競合は・・・」・「お見合い」・「合コン」・「アイドルタレント」・「二次元」・「恋愛シミュレーションゲーム」・「習い事」・「仕事そのもの」・・・おお、参加者の皆さん、すごくセンスいいですね。こんな具合で、二時間があっという間。たいへん盛り上がりました。普段は、恋愛や結婚を語るこういうセミナーは夕方以降が通常。ちょっぴりアルコールが入るほうが盛り上がる。なので、蛍光灯の照明をちょっと落としていただきました。朝っぱらから、煌々とした照明の下だとこんな議論照れくさいですもんね。こんな「ヤワラカ」マーケティング研修、おもしろそうだという物好きな人事研修担当者の方、出張を検討いたしますので、ご連絡くださいませ。ではまた。

  2011年02月09日

• 合コンで仕事の話はNGか？

  「合コンで男性が仕事の話しかしないなんて、ダメだと思う。」少し前に、ツイッター上でみかけた発言。昨日のエントリ「普通のダンナ候補はどうやって結婚していくのか」というテーマにも通じるので、取り上げてみる。これ、女子同士だと、共感を得そうな発言ですね。「合コンなのに、なんで仕事の話しかできないの？？」気持ちはわかる。だからこそ大きな間違いの元と断言しよう。これは、彼女が結婚なんか考えていなくって、合コンに結婚を求めてなくて、かつ、すごくモテて、将来的にもモテつづける自信がある場合には成り立つ。もしそうでないならば（つまりフツーの女性ならば）、この発言は戦略上、大きく間違っている。合コンで仕事の話しかできない男性。昨日も書きました。彼らはマジメで、仕事一本やり。でも、女性を楽しませる会話は苦手。こんな独身男性に遭遇したら、「千載一遇のチャンス！」と思わないといけない。「よくぞ、残っていてくれました。私の前に姿を現してくれました」と思うべきなのである。あとは、その男子がどのくらい可塑性や素直さがあるかどうかを、会話をしながらじっくり見ていけばよい。会話を楽しませてもらいたいのなら、ホストクラブとまでは言いませんが、既婚者たちと飲みに行けばよいのです。楽しいですよ。目的と手段を履き違えてはいけない、というだけの話です。で、冒頭に書いたように、「仕事の話だけなんてダメ」という発言は女性の共感を得やすい。つまり、女性の大多数の共通認識。だからこそ、この「私、履き違えてるかも」ということに先に気づけた女性は強いのである。戦略的に、その他大勢の女性に負けるわけがないから。ではまた。

  2011年02月08日

• 普通のダンナ候補は、どう出会って結婚していく？

  昨日、コメント欄でこんなご質問をいただいた。---------私は現在25歳で会社員をしています。ぜひ教えていただきたいのですが、ブログ上で、周りの30代の男性は既婚者が多いと書かれていますが、その方々はどのように奥様と出会ったのでしょうか。学生時代からお付き合いされていたのだとしたら、私の婚活のフンギリも付きます(笑)---------なるほど。簡単そうで、案外難しいご質問。典型パターンが思いつかなかった。身の周り個別事例で多いのは、「学生時代から」「職場」「友人の紹介」。合コンは滅多にないですね。むしろ彼らは、手段はどうあれ、決まるのが早いのが特徴。理由はたぶん、いくつかある。早く決まっていく男性たち（＋その後30代で頭角を現してくる人たち）ってのは、素直で、誠実で、思いやりがある。すなわち、紹介された女性のいいところを見つけたり打ち解けるのが早いので、すぐ惚れてしまう。惚れ力あり。彼らは、かつ忙しい。目移りしていろんな女の子と遊ぶ余裕がない。今のその彼女を維持するのが精一杯。数年も経つと、じゃあ、いいかげんそろそろ・・ということになる。本来、そんな男性は、女性から見ても魅力的なはず。でも、20代であちこちから声がかかる女性は、ついつい押しが強くてちょっぴり「アブナイ」香りのする肉食系男性に惹かれたりする。まあ、複数の相手からアプローチされたら、そうなってしまうのはやむをえない。でも、肉食系男子はそう簡単に年貢を納めてはくれない。素直で誠実で思いやりのある男性って、ちょっぴり物足りなく見える。20代男子だとまだまだ原石感があって洗練もされてないし。なので彼らは、合コンの場では肉食男子に競り負ける。これが、合コンがきっかけで結婚している人が少ない理由。肉食男子は獲得はすれど結婚する気が薄いし、「普通の」ダンナ候補の男子は合コンでは印象付けできてないのでそもそもお付き合いに至っていない。そうこうしてるうちに、彼らはもっと「地味な」個別性の強い出会いで、そのまま何事もなく結婚していくんですよね。しかも、ほんの数回で決まってしまうので、出会いの場に出てくる頻度が少ないのも特徴。逆に肉食系の魅力的な男子は、登場頻度が高い。たとえ彼女がいようが、さらには既婚者だろうが。これが、女性が惑わされてしまったり、目だけが肥える要因にもなる。ご注意あれ。ではまた。

  2011年02月07日

• 「あたしんち」。可愛いコンビニ店員のお釣りの渡し方

  今朝の読売新聞日曜版、「あたしんち」。ゆずの同級生男子の藤野（中２）が、コンビニでお釣りを受け取る場面。かわいい店員さんが、お釣りを渡すときに両手で上下に「ふわっ」と包み込む。ズキューン、と打ち抜かれる藤野くん（中2）。違う日に同じコンビニに行くと、また彼女がいる。ドキドキしながらレジに並ぶと、別の同級生のナスオが割って入って、代りにお釣りを「ふわっ」と受け取ってしまう。ナスオもまたズキューン。店を出て、「ねー、あのお姉さん、手ェこうやるのね！あれ、よくない！」と大騒ぎ。女性のみなさま、この反応は、うぶな中学生だから、ではなくみんなそうですからね。男性のみなさま、同じ目にあっても、これは自分だけに向けられたものではないですからね。まあ、男性はあんまり疑わずにそのまま惚れちゃった方が何かと幸せなので、あまり疑わない方がいいか。ではまた。

  2011年02月06日

• 「よかった確認」。「ゆるく考えよう」より

  既に二回ほどご紹介した、ちきりんさんの「ゆるく考えよう　人生を100倍ラクにする思考法」。この本、最後の締めも実にいい。「楽観的であること。　『よかった確認』」。ちきりん家には、「よかった確認」という習慣があるそうだ。どんなに絶望的なことでも、その中に何らかの意義を見出す。「よかったね」と確認する。旅先が空いてれば、「混んでなくて疲れなくてよかった」混んでたら、「活気があって楽しかった」。どちらの場面でも、逆のことを言って、わざわざ残念がったり悲しがったりする人、いますよね。もっとある。大事な仕事に寝坊して遅刻した。お母さんが言う。「起きられないなんて、相当疲れていた証拠。無理がたたって病気になったかも。よかったね」これは、応用範囲が広い。婚活に当てはめると、ワタクシ提唱する「惚れ力」そのもの。会った相手のいいところを必ず10個見つける。ぱっと見ると欠点に見えても、ポジティブに言い換える。たとえばこんなふうに応用できるはず。・無口な男性なら、「誠実そう。浮気もしないに違いない」。・行き先を決めてくれない優柔不断ぎみな男性なら、「私が好きなようにリードできちゃう！」。というように。「どうせならよい面をより多く見て生きていけば楽しく暮らせます」（ちきりんさん）。そうそう、そのとおり。この姿勢を持てる人なら、結婚なんてあっという間です。ではまた。

  2011年02月05日

• 「すぐ結婚が決まる人」とは？

  昨日は、オーネットの首都圏のある支社にお邪魔して、いろいろアドバイザーさんたちの話を聞いていた。話をしていると、ブースの外から拍手と歓声。ご成婚が決まって退会する会員の女性がご挨拶にやってきてた。入会して1年足らず。お相手は、福井県の小浜市（大統領選で有名になった）の方だそうで、そこに嫁いでいくとのこと。すごい。私も一瞬だけご挨拶しましたが、笑顔が素敵なこと。幸せ感、オーラ、満載。初対面の相手にも、自然な笑顔で応対できること。もちろん成婚報告というタイミングではあるけど、実はこれはすごくだいじ。アドバイザーたちに、「結婚が早く決まっていく人ってどんな人？」という質問をすると、口をそろえて言うのは「素直な人」。「笑顔がいい人」。なあーんだ、と言うなかれ。当たり前の答えだけど、実際には当たり前ではない。できている人はけっこう少ない。なので、美人なら早く決まるわけではない。「モテる」と「結婚できる」は、実は同義ではない。まあ実際には、結婚相談所みたいなところに訪れるときはみんな緊張してこわばってたりするもの。これをどうほぐして、活動に結びつけさせてあげられるかが彼女らの腕の見せ所。ご参考まで。ではまた。

  2011年02月04日

• 頻出話題。「周りの独身女性に、紹介できる人がいない」。

  昨夜は、昔の同期数名（既婚男性）と。1人は、大手金融系のシンクタンク勤め。彼いわく、「オレの周りって、男性はみんな結婚してるけど、30代後半から40歳前後の女性で独身がすごく多い」「みんな、別になにか問題あるわけでもなく、むしろ『若いころモテたんだろうなー』という女性ばっかり」「いつも『誰か紹介してください』と言われるけど、紹介できる人がいないから困るんだよな」「でもさ、独身男女って、同じ数だけいるんだよね？（おお、シンクタンク勤めの人でもそういう疑問を持つのか）」「どうしてあげればいいんだろ？オーネット勧めればいいの？」まさに、頻出の話題。過去、何度となくこのブログでも取り上げてきたテーマである。（ある外資のサポートファンクションの女性のお話）（なぜあんなにキレイな人が独身・・のパラドックス）（大手保険会社の秘書室。「良妻賢母」候補なのになぜ独身？）先日ご紹介した、結婚は「必需品」から「嗜好品」になってしまった、という山田昌弘教授の言葉。とくに、こうした相対的に処遇のよい職場の女性にとって結婚とは、なくては生きていけない「必需品」ではない。嗜好品として「ピンとこない」限り、あわてて購入に至らなかっただけといえる。あらためて思ったのは、この現象は局所的な動きではなく、世の中いたるところで発生しているであろうこと。さらに、その予備軍女性は増え続けていること。また、たまたま私や私が接する友人たちという狭い世間では女性の方が目立つが、別の場所では男性について同じ現象が起きているに違いないこと。だって統計上は、男性の独身者のほうがむしろ多いのだから。「電車に乗っても、指輪をしてない男性は少ない」って？独身男性のかなりの部分は、電車にもあまり乗らない雇用形態の人が多いのかもしれませんよ。社会の構造的なミスマッチ。根っこの構造を変えることは、かなーり思い切ったアメとムチ政策がないと厳しそう。でも、個人の気の持ちようで解消可能なミスマッチは、解決のお手伝いをしていきたい。冒頭の友人には、「気持ちや考え方をこれまでと切り替えられる方なら、ぜひ。」と申し上げました。ではまた。

  2011年02月03日

• 春節ラッシュに見る中国の歪みと、結婚への示唆

  朝のテレビでは、中国の春節（旧正月）を特集。上海に住む32歳の男性が600km離れた実家に帰省する様子を密着取材していた。お土産をたくさん買う。日本円2-3万円分なのでかなりの出費。電車の切符は、座れない立ち席。通路にしゃがみこんでいるが、どんどん人が乗ってくるので座ってもいられなくなる。所要10時間。トイレなんかはどうするんだろう。当然、戻りの電車も似たようなものだろう。お土産代や交通費などで、月収の半分をつぎ込んでいるそうだ。それでもアンケートでは、春節はやっぱり実家に帰りたいとする人、80％以上。人間の、生活習慣や家族の価値観はそう簡単には変わらない。どんなに苦痛でも、お正月は「帰省するもの」だし、お土産は「たくさん買うもの」と刷り込まれている。でも現実には、急激に変化する社会・経済環境の歪みが、帰省の交通手段を大混乱させている。さて、結婚への示唆。中国では、結婚するとき男性が女性に住まいを提供することが慣習上で当たり前。でもこの32歳の彼が、高騰する上海不動産市場で住まいを提供できるか疑問だし、登場した両親が買ってあげられるようにも見えない。独身比率が高まるのは、結婚や家族への「価値観」と、実際の経済環境や社会との間に齟齬やギャップができたとき。日本はこの20年くらいをかけてその道を進んできている。中国は変化が激しくかつ速い分、この矛盾が噴出して独身者が急増するペースも早そうだ。で、この矛盾は、根強い「考え方」「価値観」に起因しているので、単に「出会い」を提供するだけでは埋まらない。考え方の切り替えや「気づき」が必要。なのでネット系の婚活サイトでは解決にはならないと思う。中国共産党が、春節を大過なく乗り越えることに気をつかっているのは、極めて正しい。培われた価値観と、現実社会とのギャップが顕在化する場面だから。今後の成り行き、要注目ですね。ではまた。

  2011年02月02日

• 「サッカーは小さな戦争」。アジアカップ視聴率33.1％

  アジアカップ決勝戦、いくら土曜の深夜とはいえ、0時過ぎの試合に平均視聴率が33.1％。NHKのBS6.3％も足すと40％近い。このサッカー好き現象、なんなんだろうか。（かくいう私も観てましたが）昨日ご紹介した本「オトコの仮面消費」では、「サッカーは小さな戦争」という。何かしらの「勝負に勝つ」という体験を共有したいという衝動であり、男性の根っこにある闘争本能や競争心を解き放つもの。そういえば、地元Jリーグチームのサポーターが増えると暴走族が減るそうですもんね。オトコは、戦って勝つためには赤の他人とも協力し合える。共通の目標に向かってチームを組むことができる。スポーツバーでは見ず知らずの人たちが抱き合って喜んだり、泣いたりしてる。一方で、低成長・デフレ時代だと、普段の仕事で成功体験を得られる場面は限られる。ほんとは闘うために同志を集め、チームを組んで「勝ちたい！」のに、職場といえば縮み指向・コスト削減・リスクヘッジの場面が大多数で、そうした機会に恵まれない。そう考えると、サッカー視聴率が上がるのって、世の中全体から見るとマクロ環境を反映していて、けっしていいことではなさそうだ。モンハン（モンスターハンター)が支持されるのも同じ構図のように見えたりする。お隣の韓国が相対的に経済もムードも元気なのは、兵役義務でオトコらしさや闘争本能を維持できてるから？などと妄想しました。で、女性の方、これって出会いのヒントがありそうですよ。オトコが本能むき出しにしている男臭い場ってのは、チャンスが埋もれてるかも。ではまた。

  2011年02月01日

• 男性誌には、「読者モデル」がいない理由

  1年ほど前に出た「オトコの仮面消費」（翔泳社）という本。男性のいろんな消費行動を描き出していて面白い。たとえば、「女性誌にはたくさんの読者モデルが出てくるが、男性誌では少ない。せいぜい街角スナップ程度で、女性誌のように継続的に活躍し続けることはまずない」。そういえばそうだ。たしかに、専属のプロのモデルさんはいても、「読者」が擬似アイドルになることはまずない。むしろモノがそのまま載ってることが多い。女性は、読者モデルを憧れの対象として自分を投影したりもするが、男性は「ライバル」として捉え、ややもすると敵対心や反抗心を抱く、とある。なるほど。自分とは別世界のタレント、スポーツ選手やプロの専属モデルが登場しているならともかく、自分と身近な人が載るとそうなるんですね。どんなに自分好みの服やグッズを彼らが持って載ってたとしても、それらはもはや「オレのライバルであるあいつのもの」であって、物欲は逆に殺がれてしまいかねないのかも。こういう、何でもないこと一つ取ってみても、男性と女性のギャップが実感できる。女性が研究すると、男子の生態が解明できそうですね。他にもいろいろ発見がある本なので、あらためて。ではまた。

  2011年01月31日

• 休日の風景。好天に留守番中

  関東平野、特に東京は、外は寒いけど、家の中にいるとそうとはわからないような好天。弟家族（子ども4人！）が高松から出てきていて、うちの家内と息子もいっしょに舞浜方面に出かけている。私は留守番で引きこもって、5月出版予定の婚活本を執筆中。ターゲットは、ずばり「はたらく女性たち」。現場ネタ満載、そこからの示唆も満載の予定。週末の合間を縫うしかまとまった時間が取れないので、一気には進まない。でも、何となく文章の量がたまってきて、編集の方が本のように縦書きで印刷して送ってきてくれると、なんかそれなりにカッコがついてきてる（ように見える）。これでグラフやチャート、さらにはマンガちっくなイラストも入れていく予定。「この章はもっと膨らませて」「ここはもっと削って」とご指示をいただく。なるほど、こんなふうに進んでいくんだ。前にも書いたけど、コンサルタントの報告書のパッケージ作りとそっくり。アウトプットがパワーポイントか、文章形式なのかの違いである。そう考えると、コンサルでのケースリーダーに当たる編集者の役割って、めちゃめちゃ重要ですね。今回はラッキーなことにたいへん良い方に担当いただいている。・・・さて、逃避せずに取りかかろう。ではまた。

  2011年01月30日

• 「なにか波が来てる」。偶然や縁を、「波」ととらえる

  昨日の朝、このブログ読者の知人からいただいたメール。「会社の同僚の理系男子で、最近オーネットに入って、周囲にも勧めてる人がいます」。それは会わないわけにはいかない。たまたま、その方の会社はうちのオフィスから駅一つの天王洲アイル。うまくその方の都合もついて、さっそくその日のランチをご一緒した。聞いてみると、実は、かなーりその気だけど、一度支社を訪問したもののまだ入会まで至ってなかった。で、私と会って（ちょっぴり紹介メリットもご提示し）、気持ちが固まったとのこと。これまでのきっかけや経緯を聞くと、おもしろい流れが判明。・その天王洲の会社では、私は半年くらい前に「結婚事情セミナー」を開催。・彼はそのときは参加できなかったが、机の上に置かれたセミナーのチラシで私やオーネットの存在を知った。このブログも覗いていただいていた・年末年始に、地元の広島でお見合いするも、うまくいかず。親プレッシャー強まる。・30代になってきてそろそろ結婚したいし、子どももほしい。・「じゃあ、オーネットかな」。「合理的だし効率的。僕は年上女性でもいいので、広く出会いのチャンスが得られやすい」。・今週、会社の同僚の飲み会で、その考えを披露。人づてに私の知人に伝わる・で、私の知人が朝にメール、そのお昼にランチ。決意が固まる。・・いくつもの偶然。「こんなにご縁が重なるなんて、今年は何か、波が来てる気がします！」と、とてもいい笑顔でおっしゃる。そのとおりですね。「波」は重要だし、波を「波として」感知し、前向きエネルギーにすることはたぶんもっとだいじ。結婚は勢い。波に乗っちゃって、一気呵成あるのみ。初対面でもすぐに打ち解けて会話ができる方なので、活動を始めたら一瞬で決まっちゃいそう。女性の皆さん、1月はこういうチャンスがいっぱい転がってますよ。このエントリを読んで「へえー」と思ったら、それも縁ですから。ではまた。

  2011年01月29日

• 「ゆるく考えよう」の婚活への示唆、第二弾

  昨日ご紹介した、「ゆるく考えよう　人生を100倍ラクにする思考法」。（ちなみに私はアフィリエイトではないので宣伝は入ってません）この章もよかった。「一点豪華主義で選ぼう」。「人は大事なことを決めるとき、通常は『総合評価方式』で検討する」。複数の基準で比較して、総合評価するというやり方。彼女はこう看破する。総合評価の「最大の問題は、最も凡庸で取り柄のない選択肢が選ばれてしまうこと」。マンション選びの例を上げて、「物件として最高（でも高い）」、「立地が最高」「環境が最高」でも、それぞれ欠点があるから、いずれにも秀でていない物件を選んでしまうという話。「どんなに慎重に検討して選んでも、選んだ後には必ず不満が残る」「後から不満が出ることは最初から前提として、『たとえ不満が出てきても納得できる選択肢は？』という視点」を推奨している。これも結婚や婚活にドンピシャである。特に女性が男性を選ぶ場面ですね。（もちろん、大きく違うのは、自分自身も選んでもらう立場だということ。でも複雑化するので、今日はいったんこの論点は無視します）条件をいくつも言い連ねることで選択の幅を狭めたり、「総合評価」では高得点のはずなのに決め手が無くて「いい人なんだけど・・」と、チャンスを逃してしまう。そして何年もが過ぎて、「あのときのあの人にしておけばよかった」ということも。こうなると、ますます決められない罠にはまる。さらにこう言う。「大事な基準を10個」と言われると、みんなが挙げる10個の条件は似たり寄ったりになる。したがって、10個全てを満たすものは、競争が激烈になる。でも、「最も大事なもの」とすれば、人によってけっこう散らばるはず。Diversity、多様性が生まれてくるわけですね。この考え方も面白いなあ。みなさま、「一点豪華人生」ですよ。たぶん、だからバツイチの人は再婚しやすい。「選んだ後には必ず不満が残る」のは一度結婚してわかってるから。逆説的だけど「これは！」と気に入るポイントがあったらすぐに決めることができる。で、その方がきっと、人生は楽しい。ではまた。

  2011年01月28日

• 「ゆるく考えよう」ちきりんさん著の婚活への示唆（１）

  アルファブロガー、ちきりんさんの近著「ゆるく考えよう　人生を100倍ラクにする思考法」。（そうか、楽天ブックスだと「美容・健康・暮らし・料理」ジャンルなのか。ビジネスパーソンうけする内容なんですけどね）でも、このジャンルに位置されるように、応用範囲がとても広い。で、うまくいく婚活、結婚に通じる考え方のヒントにも溢れてる。本の中には、「結婚するもしないも個人の自由」として、ジョーシキに縛られて結婚する必要はないという趣旨のところもある。これについては、実は私はあんまり違和感ない。だいじなのは、考え方や行動のスタンスなので。いくつもチップスがあるので、2-3回に分けてご紹介します。今日は、まず印象に残った章。「人生の主役を生きる」。フランソワーズ・サガンが、売れっ子になって大金を手にして、有象無象の人が周りに集まってきたとき。まあ、突然モテ期がやってきたわけですね。人から、「悪いやつもいるから、注意したほうがいいよ」と忠告されたときの彼女の言葉。「たとえ悲しくて悔しくて眠れない夜があったとしても、一方で嬉しくて楽しくて眠れない日もある人生を、私は選びたい」。なるほど。言いかえるとリスクリターンともいえる。「婚活する！」と宣言してる人、オーネットのような結婚情報サービスにお金を払って会員になる方。それなのに、フラれるのがイヤで、ポジションを取るのがいやで、自分からは一切動かずにひたすら「待ち」の姿勢を貫く人はけっこう多い。言い寄られてもなかなか積極的に心を開こうとしないケースもあるし、「決めきれない」「決めたくない」症候群の人も多い。不愉快な思いとか、傷ついたり、失うことを過剰に恐れて忌避することで、結果として幸運をも逃しているように見えることがある。ちきりんさんはこう書いている。「ボーッと観ていると、人生という名のお芝居はいつの間にか終わってしまいます。」「観るのも楽しいけど、やはり主役として演じてみなければ本当の楽しさはわかりません」そうそう、そのとおり。主役、はってみましょうよ、みなさま。ではまた。

  2011年01月27日

• 「自分の時間が減るのがイヤ」。

  あるアラフォー女性。「結婚で、何も失いたくないんです」、と言う。ふむ、正直でよろしい。「たとえば？」と聞くと、「たとえば・・・自分の時間」。私から一言、「じゃあ、結婚しない方がいいですよ」。「自分ひとりになれる時間は、結婚ということの定義により、減るにきまってる。それがイヤなら、一生独身で過ごしたほうがいい」。「そんなあー！」。・・いや、そう言われましても。こればっかりは、トレードオフ。そんなにいいとこ取りはできない。「自分の時間」にこだわり続けることで失うもの、失っているもの。「自分の時間」で得ているもの。「自分の時間」で得ているものは、いったい何なのだろう。・誰にも気兼ねしないこと？・ぼーっとできること？・何をするのもしないのも、好きにできる自由？・自分をじっくり省みる時間？・・・書いていると、ちょっと羨ましく感じるのは事実。でも、だからといって、家族の時間を全て失ってもいいとは思わない。「自分の時間」は工夫次第でつくることはできる。たとえふんだんではなくても。で、こうした感覚は、結婚してみないとたぶんわからない。まあ一回、試してみれば？ではまた。

  2011年01月26日

• 「お金がないから、結婚しない」。

  結婚しない理由として、よく独身の方が上げるのが、「お金がないから」。日本は、恵まれてるなあと思う。「ほんとに」お金がなかったら、住むところにも生活にも困るので、収入源を増やしたくなるはず。生活支出を抑えたいはず。「少子社会日本/山田昌弘教授」で語られているが、実際、戦後から1970年代までは兄弟の数が多いし家も狭いので、自分の部屋も寝室も兄弟や親といっしょ。かといって1人暮らしをするともっと住環境はひどい。相部屋の寮や共同トイレ、風呂なしの下宿。プライベート、「自分の時間」なんて、ほとんどない。こうなると、結婚することでむしろ生活水準は向上するので、どんどん結婚したわけである。同じく山田教授は「かつての結婚は必需品。いまは嗜好品」と言う。いまの社会で「お金がないからまだ結婚できない」という人の大半は、ほんとに生活に困ってるわけではなく、飢えや窮乏に耐え忍んでいるわけでもない。どちらかというと、「自分の小遣いが減る」とか、「親元にいるよりも生活水準が下がる」といった悩み。まあ、良く解釈すると、「結婚して妻子を何不自由なく養っていくだけの稼ぎはないから、結婚できない」という人もいそう。こう考えてくると、経済的に恵まれた国ほど結婚率も出生率も下がる傾向にあるのはうなずける。イタリアなんかも少子化が進んでるけど、家庭の食事とか美味しくって居心地いいんだろうなあ。お金なくても、ないならなおさら、経済的には結婚がお勧め（2人で稼ぐ前提です）。いまどき、安く式を上げる手段もたくさんありますよ。オーネットのフロアのお隣には楽天ウェディングのみなさんがいるので、こっちもいつでもお手伝いいたします(爆）。ではまた。

  2011年01月25日

• 「これで終わりにしたくない」、「もっといい人が出てきたらどうするの？」

  グロービスのクラスの後の懇親会にて。ある独身アラフォー女性の相談に、参加者のみんなが聞いてあげる形になった。よくあるパターン。「これまでつきあった人は何人かいたんですけど・・・『これで終わりにしたくない』、と思ったら結婚に踏み切れなかった」。一堂（既婚者）、「お、終わり・・・ですか？」と絶句。驚く一同に、彼女からさらに質問。「じゃあ、結婚してる人って、もっといい人できたらどうするんですか？最高の相手と、最高の恋愛関係になったら、困りませんか？」「XXさん、それ、やばいですよ」と20代男子が彼女のことを本気で心配する。お気持ちは、わかります。デジタル家電なんかと同じ感覚なんですね。だって、待ってると次々いいものが出る。買い急ぐと「損」するかも。。ただし。家電は買い控えてお金を貯めれば次に良いものが買えそう。しかし恋愛や結婚は自分自身の「時間価値」が目減りしてくし（「ちやほやされ度」の下降）、良い出物の数も減る一方（みんな結婚していく）ということが決定的に違うんですけどね。まあ、これは理屈の世界の話。別の観点から、こんなかんじの答えが既婚男性陣から。「人を好きになるのにはエネルギーと、時間と、金が必要。だから好きになる機会がない」「さらに気持ちの上でも、結婚すると恋愛に対するシャッターが下りる。だから、そもそもそこまで熱烈に誰かを好きになったりしない」これって、大半の既婚男性の正直なところだと思う。女性だって、子どもができればシャッターは閉まる。で、それでも万一、最高の女性と相思相愛になったら・・・そのときはそのときでしょう。まー、心配しなくても、結婚して家庭に入ってどんどん年を食ってるのに、最高の女性が言い寄ってきたりしませんから。杞憂、杞憂。もちろん、そもそも「その気になったらそのまま一気にゴールイン」というのが一番いい。「惚れ力」の議論ですね。みんなで教育・指導・説得した夜でした。どこまで伝わったかなあ。ではまた。

  2011年01月24日

• 「トンデモ」アドバイス。ある記事にて

  いつもは面白い記事、ためになる記事を拾うんですが、今日はちょっと目先を変えて。世の中には、真に受けてはいけないアドバイスもたくさん存在する。あるフリーペーパー。いくつかのお悩みごとに、その道の「専門家」がアドバイス、という触れ込み。項目の一つに「お金持ちと結婚してリッチな生活をしたい」というのがあるではないか。これは要チェック、と読んでみた。心理学の専門家「稼ぐ男性は忙しくて、かまってくれない」→これは正しい。「彼らが嫁にしたいのは『オマエの奥さんは一級品』と仲間から言われる女性」→ほ、ほんとか？「宝石のような輝き、女性としての知性（会話力や社交性）があり、立ち居振る舞いも申し分がなく」→お金持ちは夜な夜な夫婦同伴で社交パーティをしているという設定のようである。こんなこと言うから、いわゆる自分磨きが正当化される。なんか、もぞもぞするくらい違和感あるぞ。お金持ちで社交パーティ好きで、かつ独身者って、世の中には10万人に1人くらいだろうか。ちょっと・・縁遠いですよね。経済学の専門家「このご時世では、男性の収入の伸びを期待するのは難しい」→ふむ、それはそうだ。「限られた収入の中で買物上手な男性を探しましょう」→か、買物上手？？「ランニングコストのかからない男性も狙い目」→金のかかる趣味を持たず私に使わせろということか。こりゃオトコは引く。「出張の多い男性もマイルがたまるので、いいですよ」→そうくるか！体を壊すくらい出張して年20万マイルくらいか。航空券だと還元率高いから数十万円の価値かも。でもオトコは疲れ果ててて行けないか、その仕事ぶりじゃ休みも取れなさそう。あ、そうか、女性だけで、あるいは自分の親と旅行に行っちゃうんだ。。すごい。おそるべき他力本願の勧め。男性に悟られないようにするのが一苦労ですね。さらに風水の専門家アドバイスもあったが、もはや私のコメント能力を超えるので割愛。いずれにしても、定量感、現場感、男性にモテるコツからも遠い。鵜呑みにするとますます恋愛や結婚から遠ざかりそう。世の中には「トンデモ」アドバイスが溢れてるんだということが、発見。他山の石にしようと思う。ではまた。

  2011年01月23日

• パーティ風景。メディアの独身者をお招きして。

  昨夜金曜日は、メディア関係者の独身の方たちを集めてのマッチングパーティ体験会。オーネットが主催するパーティの流れってのはいったいどういうものか、実体験いただくという試み。去年初めて開催したときは、当日で4カップルが成立、そこで知り合ったきっかけで成婚した方も（！）。定休日の渋谷支社を開放しての手作り感満載イベントでしたが、出版社、TV局、ネット系メディアなどなどの男女12名ずつ計24人が集まって、とっても賑やかでありました。せっかくなので流れをご紹介してイメージしてもらいましょう。お越しになると同時に、「自己紹介カード」を記入。話題を展開しやすいものを書くといい。乾杯の後、個別のトークタイム。一般に「回転寿司」形式とも呼ぶ。女性全員が大きな輪になり、その外側を男性が二重の輪で囲むようなカタチで、1人ずつズレながら4分ずつ会話していく。さすがメディア業界のみなさん、初対面でも会話は上手で、しっかり盛り上がっている。笑顔が良いし、挨拶もしっかりしてる。互いの話に共感を示しながら意思疎通している。見ていて安心。この「回転寿司」タイムの4分×12回が終わったら、「いいかな」と思った希望のお相手上位2人の番号を書いてもらう。話している途中でメモしておかないと、忘れてしまうのでけっこうたいへん。思い出せないと、対象の人を探して番号を盗み見しないといけない。目が合うとはずかしい！でも、あえてそこで目が合った人を選んでおくとカップル成立確率は上がりそうだ。短い一瞬に、戦略が交錯する。こちらでご希望番号をお預かりして互いの希望をチェックしている間、「フリータイム」で楽しんでいただく。先に「回転寿司」で全員と会話しているので、ここからはスムーズ。緊張も解けていいかんじである。で、肝心のマッチングは・・3組成立！希望の上位２人しか書いてもらってないことを考えると上々ですね。ちょっと残念、というか「草食男子」を垣間見たのが、番号をまったく記入していない男性。たぶんお相手を覚えてなくって、記入時に見ようともしなかったのだろう。でもその彼を希望している女性は２－３人いたのである。ああもったいない。あっという間の二時間。二次会にうまく流れただろうか・・カップルになった2人×3組はちゃんと連絡先は交換しただろうか・・と、親の気分でありました。まあ、パーティはパーティ。そこがすべてではない。去年このパーティがきっかけで結婚した方も、その場でカップルになったわけではなく、知り合った人同士でまた違う会につながってからの出会い。なので、フリータイムでは1対1でなく数人でかたまる方たちも多いけど、そこからの展開可能性の方がむしろ大事なので、ご愛嬌。要は、きっかけと、慣れと、結婚スイッチを入れるかどうか。場に出るようになれば人からの見た目も、自分自身もみるみる変わりますよ。（以下宣伝注意）「こんな瞬発力はちょっと・・」「人見知りで・・」と思った方は、もう一回オーネットの支社までどうぞ。今度は営業時間内にね。別の手段をたくさんご提供しますぞ。ではまた。

  2011年01月22日

• 女性のルックスは評価が散るほうがモテる説。

  GIZMODEの記事で、米の出会い系サイトOkCupidでの女性のルックス評価と申し込み数を調査分析している。Twitter上にて、私のコメントをお求めいただいたので、ちょっと見てみた。この記事では、まずある女性の写真を見て「美人」と思う人がどれくらいいるか、どのくらい美人度の評価（5段階）が分散するかを調べる。その評価の平均値と散らばり度合いに対して、どのくらい申込が来ているか、を分析。分析結果として、・「誰が見ても美人！という人」よりも、「評価が散らばる人」の方が申し込みが多いとのこと。なぜかと言うと、「オトコは競争が少なそうなところを選ぶから」。なるほど。したがって、「あえて一部の人には嫌われかねない要素を入れ込む（たとえばタトゥー）のが良い」、というのがここで書かれているアドバイス。なるほど。男性は、OKもらえそうかどうか、という勝ち負け可能性でもって誰に申し込むかを考える、というのはある。加味した方がいいことが二つ。・男性は、複数に申し込む。初めは無理めな人たちばかりに、次第にいろんな人を混ぜてポートフォリオにする。そのときには、その男性なりの「軸」があって、その軸の位置に応じて組合せるように思う。・オトコの「本能」も加味する。すなわち、「この女性は、守ってあげたい」「頼りにしてもらえるかも」といった本能に、どう訴えかけるか。とっても美人だと、「オレが助けてあげなくても、誰かいるだろう」となりそう。こう考えると、タトゥーは日本では逆効果かなあ。「軸」から外れそうだし、見るからに「強そう」で、その上なんとなくオトコの影（しかも自分よりマッチョ）も感じさせる。（関連エントリ　外資金融の女性営業バンカーは美人の方が得か否か）この記事では、こうアドバイスしている。「欠点を隠すことは、モテるためにすべきことの真逆の行動。ちょっとぽっちゃりであれば、それを見せつけなくてはいけません。鼻が大きいとか、歯並びが悪いとか、気になる部分をどんどん見せましょう」・・・うーむ、それも行き過ぎな気がする。そんなに単純ではない。緻密に計算しないと、写真で「裏を突く」のは難易度が高い。満遍なく印象がいいほうが、申し込みはたくさん来る。これはオーネットの経験から自信を持って言えること。まずは、手堅く写真写りの一番いいのをベーシックに押さえておく。なぜなら、それをきちんとやってる人は案外少ないから。特に、結婚を少しでも意識するのならなおさらですね。ではまた。

  2011年01月21日

• 「若いですね」は、プロセス評価と慮り

  今日は（も？）敵を作りそうな、手厳しいエントリであります。「えー、XXさん、X歳なんですか！？　ぜんぜん見えません！若いですね！」女性の知人や知り合い、後輩からこう言われて、まんざらでもないあなた（女性）。いずれにせよ、真に受けてはいけません。彼女らが褒めてくれているのは、あなたの「ガンバリ」のプロセスがそこに見てとれるから。ファッション、お化粧、髪型、スタイル、会話の中味・・・あなたが日々頑張っている努力や、「そう見られたい」という願望を、彼女らは見過ごさない。願望があるなら、慮って応えてあげないといけない。そのポイントを褒めてあげると、女性同士の人間関係が円滑になることを、彼女らはよく知っているから。言うのはタダである。同じことを、お世辞の下手な男性に言われたのなら喜んでもよさそう。そうでなければ「社交辞令」、「女子コミュニティでの生活の知恵」くらいに思っておいたほうがいい。独身男性は、女性の実年齢に対して敏感。女性が求めたくなるような成功している男性ほど、年下を求める傾向が強い。（実際には、よほどの男性でない限り大幅に年下の女性にOKをもらうのはとても難易度が高いんですけどね）「オトコを教育してください！」と言われることが多いが、これは生き物としての本能。どちらかといえば、「腹へっても食べるな」「眠くても寝るな」に近い話なのです。女性に対して、「オトコに経済力を求めるな」と言うのに等しい。もちろん、見かけ年齢の議論は男性にも当てはまります。男性が「若いですね！」と言ってもらえる相手は、大概は接客業の女性か、目下の女性陣でありましょう。言えることは二つ。・年齢の議論は「お互いさま」。お世辞に惑わされて、自分のことを棚にあげてはいけない。・もう一つは、男性にも女性にもですが、「どう見られるかを頑張る」ではなく、「時間そのもの」がもっとだいじ。ゆっくりでもいいので、止まることなく動きましょう。ではまた。

  2011年01月20日

• 恋愛、婚活。考え続けると解は似てくる。

  昨日のエントリ、「自分磨きは、ほどほどに」。コメント欄にて、論旨が「婚活バカ矯正講座/嶋啓祐」（小学館）の内容とのご指摘。私は違う雑誌記事を読んでて着想し、「普通に考えて」書いたんですが、嶋さんの本は以前に読んでたので、頭の中にパターン認識が残ってたのかも。著者の嶋さんからは、同じコメント欄でご快諾いただいたので、よかったです。＊追記）いま、過去の講演したときの資料を見たら、こちらの本の出る前から「ワインスクール」「ネイル」「女子ウケ」というキーワードおよびストーリーを話していたことが判明。オリジナルです。（ｷﾘッ）で、せっかくなので、「普通に考えて」同じ論旨をたどった理由を考えてみた。著者の嶋さんと私は、キャリアや環境に共通点が多い。以下、共通にたどったであろう思考の道筋を想像。・世の中には、「なんかおかしい」けど、そのまま通っていることがたくさんある←この場面では、まったく男性にウケない自分磨き。女性はみんな明後日の方を向いて頑張ってしまっている。「それでほんとにいいのか？」と、漠然と疑問に思っている。・そうした実際の「痛い」事例に触れる場面がたくさんある←「んなことやってる場合じゃないだろー」と突っ込みたくなる場面が多数。そのたびに、勘違いを指摘してさしあげる。嶋さんは、本業はコンサルタントでありワインの会の主催者。たくさんの独身女性の婚活相談に乗る場面が多い。私も、セミナーの場での独身女性たちやオーネットの会員さん、アドバイザーたちの声を通して、現場に触れ続けている。・たくさんの事例から、どんな罠に陥ってるのか共通性を抽出し、因果を考える←「ああ、またきたか」。なぜこんなことに？直接的な理由は？心理状態は？背景は？何がそうさせてる？・・・現場情報を抽象化したり構造化するのはコンサルタントの基本スキル。恋愛や結婚は、世の中の人はあんまりマジメに突き詰めて考えたり議論をしたりしていない分野。考え続けることで、原因の因果関係が見えたり、根っこの真因にたどりついたりする。たとえば、「なんかおかしい」ことは、単純に「オトコ」と「女」という違う生き物の違う本能に起因していたりする。・抽出してきた真因や法則を、わかりやすい言葉や事例に落とし込んで伝えるのもコンサルタントのスキルセットの一つ。←抽象度を高めたら、今度は具体の事例やメタファーで人にわかりやすく伝える。違う業界や違う世界の話に喩えてみる。違うアプローチとしては、曖昧なもの、レベル感が見えないものを数字に落とし込んでみる。←違う業界分野に解決のヒントを探す。「戦略論」「マーケ」「社会心理学」「教育」「コミュニケーション」などなど、既に確立されている分野の応用ができないか探す。当てはまりそうなキーワードはないか考える。・・・て、かんじですね。これまで出ている婚活系の本で、「しっかり書かれてるなあ」というものはこの流れを踏んでいるものが多い。嶋さんは現場ネタも豊富なコンサルタントで歯に衣着せず、かつIT業界出身なのできっと左脳も強い。この思考の流れは「普通」であろう。で、この国や独身者、このままではマジやばい、という認識も同じなのでありました。。ではまた。

  2011年01月19日

• 自分磨き、ほどほどに。

  いわゆる「自分磨き」。中味を見ると、婚活ではお勧めできないものが、実に多い。いくつか理由とともにご紹介しよう。・まず代表的なものとして、ワインスクール。とくに、自立してある程度以上の稼ぎのある女性が、貴重なお休みの日に寸暇を惜しんで通う。参加者には「自称」（とあえて言おう）婚活中の女性も多そう。まあ、稼ぎに比例した年齢を考えるとそうかも。いろいろ知識が増えてくると、その証としてソムリエ資格の一つもほしくなる。資格を取ろうとすると、けっこういろんなことを勉強しないといけない。知識欲、向上心は満たされる。頑張ってる自分は愛おしい。自分にご褒美のひとつでもあげたくなって、美味しいワインとそれに合う食材、食事、レストランに詳しくなる。お店の人との会話も弾む。どうなるか。物理的に男性に会うヒマがなくなる。休日の予定帳が埋まる。ハードルがあがる。相手に対しても、自分に対しても。美味しい食事やお料理、レストランに詳しい女性を、自信を持ってエスコートできる独身男性は極めて少ない。既婚男性であれば、けっこういると思う。お金も、時間も、さらには態度にまで余裕があって、とても魅力的。かくしてきっかけひとつで不倫まっしぐら。食事やワインにつきあってくれる同セグメント女性の友達は増える。まず間違いなく似たような境遇。愚痴も悪口も、お酒と美味しい食事があれば実に楽しい。ちっとも寂しくなんかないぞ。他にもいくつか見てみよう。一般男子（90％以上をカバー）のつぶやきとともに。・ゴルフ。普通、女性だけでは行かないもの。「誰と行ってるんだろ？誰に教わってるんだろ？ま、いいか、関係ないし。」・お茶、お花。着付け。「いや、ボク、そんな方とは釣り合いませんから。。。」・乗馬。「あ、違う世界の方なんですね。気安く会話なんかしちゃってごめんなさい」・海外旅行、留学、海外勤務経験。「しっかりしてらっしゃるんですね。ボクなんか必要ないですね」・きれいなネイル。「・・・で？」これらすべての共通点は、女子ウケすること。女子会の話題提供に最適化されていること。「素敵！」「ああなりたい」「自立しててかっこいい」「かわいい」・・・いずれも、頑張って、時間もお金も投資して身につけているものばかりだと思います。でも、これらを前面に出して、対男性で得るものは、限りなく少ない。どうしても習得したい（してしまった）なら、ツメは隠す。これから検討中なら、使う時間と金額、心のどこかで「女子ウケ」を意識してないかどうか、冷静に考えてくださいませ。ではまた。

  2011年01月18日

• 「惚れ力」をつけるレッスン。妄想してみましょう！

  婚活の決め手は、「惚れ力」だと確信しているワタクシ。では、相手を選んでばっかで「惚れ力」のない女性（男性も）に、どうアドバイスするのか、ふと思いついたこと。惚れ力がない方、つまり惚れっぽくない方はついつい、「あ、ここダメ」「これ、許せない」「この点だけは譲れない」と、ネガポイントを見つけるのがとても得意。恋愛経験や人生経験を積めば積むほど、目をつぶれないポイントは増えてくる。そこで、こんなレッスンはいかが？身の周りの、普段よく知っている独身男性を具体的に対象として、「結婚生活（！）」を想像する。これまで恋愛の、ましてや結婚の対象としても考えたことがない人がいい。もし、世界から他のすべての男性が消滅して、その人と結婚することになったら、いったいどうなるだろうか。言っときますが、既婚者を対象にして考えてはダメですよ。はたして、どんな日常、どんな休日、どんな会話になるのだろうか？を、妄想してみるのである。たとえば・・・自分が先に帰ってて、食事を準備している。彼はどんな顔をして帰ってくるだろう。まず何を言うだろう。どんな様子だろう。何に着替えて、食事のときにどんな話をするだろう。後片付けは手伝ってくれるだろうか。休日は、何時ごろに起きるんだろう。どっちが先だろうか。休日の朝食はどちらが準備するだろうか。しばらくまったりしながら、何をするだろう・・・こんなことを、帰りの電車の中とか、夜寝つく前にでも、ちょっとだけ考えてみる。どお？妄想できました？ほんのちょっと気持ちが温まったり、「あれ？案外ありかも」なーんて思ったりしたら、それは「惚れ力」養成の第一歩。アタマの体操だ、と割り切ってやってみてはいかが？男性も同様です。ぜひやってみてください。・・・私は円満な家庭生活が危うくなるのでやりませんけどね。ではまた。

  2011年01月17日

• 間伐コン。山ガールと林業男性のカップル成立率が70%超

  土曜日にやっていたフジテレビ、「コメント魂」というバラエティ番組にて、「間伐コン」という遠出する合コンが取り上げられていた。都会の女性が山間地域に行って林業に従事する男性と知り合おうというもの。売り文句は、「カップル成立率、70%以上！」である。ふむふむと、興味深く見させていただきました。20代の山ガールたちが東京からバスに乗り、山梨へ。さすが、流行の山ガールなので、見かけも話しぶりも垢抜けてていいかんじの女性たち。縁結び神社にお参りして気分を盛上げてから、林業の男性たちとご対面。まず、お弁当を食べながら自己紹介。それから、山に入る。急な山道。というか、道なき道で、足元がおぼつかない。立ち往生する女性に「大丈夫？」と手（軍手着用）を差し伸べる男性は、彼女いない歴29年の男性。2人でノコで木を切るときも、手を重ねあう。男性が背中から支える感じになるので、けっこう密着する。ノコの次はチェーンソー。これは男性の独演。大きな木がメリメリと切り倒されるときは、すごい迫力がある。夜はバーベキューで、それからマッチングタイム。結果、7割が連絡先を交換。なるほどー。いろんなポイントが盛り込まれてるし、主催者側の工夫もされてると思う。ここでのポイントを整理してみましょう。・東京から適度な距離。たぶんバスで2時間弱だろう。遠すぎず、近すぎない。「これなら、何か東京で買物をしたいときに足を伸ばせる距離」。・まず縁結び神社にお参りする演出はグッド。「いいご縁がありますように」と純真に祈れば、気の持ちようが変わってくる・会ってすぐの馴染みにくいタイミングでは、必要以上に会話をしなくてすむお弁当タイム。・山歩きのとき、木を切るとき、軍手をしてるので、抵抗感なく手をつなげる。これは、むしろ男子側の気持ちを盛上げて、積極化・肉食化させる効果がありそうだ。・作業着の機能美は、個人のファッションセンスを覆い隠す。品定めしようもない。・チェーンソーの激しい音響、倒れてくる木にドキドキする。いわゆる心理学の「吊り橋効果」（吊り橋をどきどきしながら渡るとき、いっしょに渡っている人への恋心と錯覚し恋に落ちること）が発生する。・最後の告白タイムは日が落ちた後のバーベキュー。夜の暗さは七難を隠し、すべてを美化する。・そもそも「遠い」ので、連絡先交換したあとに気に入らなくても、音信不通になって「切ること」は容易。女性の心理的ハードルは低い。・丸一日を費やしたからには、何か成果を持って帰りたい。こう考えると、成立率70％は驚くにはあたらない。この人たち、今後お付き合いが続けばいいけどなあ。これって、スキーのインストラクターのお兄さんや、ダイビングのコーチがめちゃめちゃかっこいいのと同じなんですよね。番組では、勝間和代さんが勘所を突いたコメントをしていた。「吊り橋効果だから、勘違いなんです」とバッサリ。でも、「勘違いは半年から二年続く。だからその間に婚姻届を押させるべき」そうそう。正しい。夢から醒める前に、第一印象勝負で、ゴールインしちゃえ！ずっと夢を見てれば、それでいいのです。ではまた。

  2011年01月16日

• パーティに誘われる独身男子の反応。メディア関係者パーティ企画

  いま、いろんなメディア関係者の方たち（もちろん独身の方限定）をお招きして、オーネットのマッチングパーティを体験していただくパーティを企画中。お付き合いのある先に、広報チームとお取引先と総出で、広く声をかけさせていただいている。その反応で、特徴的なことがあるとのこと。男性の方。「独身限定なんですか？」に過敏に反応。「みんな本気ということですか？」という声も。逆に、「どんな人が来るんですか？」「かわいい子きます？」といった食いつきのいい反応は少ないとか。男性たちの心の声を、勝手に想像して表現してみると、「業界の情報交換や人脈作りくらいなら気軽でいいけど・・」「がっつりこられるんじゃないか？引いてしまいそう」「会話がいきなり結婚相手としての値踏みから始まるんじゃないか？」「取って喰われそうで怖い」・・といったところなんでしょうか。声をかけたときに周りにいる既婚男性たちは、「おまえ行ってこいよ」「オレもぜひ潜入したい」と言っているのと対照的らしい。極めつけは、2人の男性編集者が、「もう1人がOKなら行きます」「一緒じゃないとイヤ」というケースが複数あったこと。実際、もう1人の方の都合がつかないのでお越しいただけないケースがあったようだ。一方の女性は、お1人でもどんどん申し込みあり。そーなんだ。。さて、お読みになったメディア・企業広報関係者の方、もう満杯かもしれませんがご興味おありでしたらぜひお声かけくださいませ。調整できるかもしれません。当日の様子も、差しさわりない範囲でご紹介しようかな。ではまた。

  2011年01月15日

• 彼氏の価値は、友人からの評価で決まる（！）。

  NHK、祝女（しゅくじょ）。ミニドラマ風に、20代からアラフォーまでの女性の恋愛・結婚模様を描き出す。昨夜の、そのうちの一つ。「彼氏の価値は、自分の友人からどう評価されるかで決まる」。へえー。これはオトコにはない視点だ。アクセサリーとかファッションに近いわけ？ドラマの場面では、ある女性が喫茶店で女子友達に新しい彼氏を嬉しそうに紹介している。彼は、爽やかでいい感じ。「虫」が好きらしい。よく見ると、黒ブチメガネで少し凝り性っぽい様子も垣間見える。彼がみんなのお勘定を持って先に出ていってから、残った女性同士で友人2人が何気なく論評を始める。「いいよねー、彼。」と言いつつ、ごちそうになったくせに「『普通に』虫っぽいよね」「そうそう、普通に虫っぽい」。紹介した彼女は、その言い方がすごく気になる。「何それ？普通って何？」「え？いや、うらやましいわよ、普通に。」「いいよね、普通に。」と友人たちは悪気なさそうに、でもしらっと繰り返す。言われている本人は大いに不満。「『普通』じゃなくってさー、他にもっと言い方はないのー？」でも、だんだんトーンが下がってきて、「そうかー、普通なのかあ・・・」このまま冷めていきそうである。なるほど、女性って、こうやってビミョーに足を引っ張り合うんですね。よっぽど関係や気持ちが固まってなければ、友人には紹介しちゃいけないんだ。抜け駆けで進めてかなきゃいけないんだ。一緒に見ていた家内いわく、「女性同士って、このドラマのとおり」「足を引っ張ることもありうるし、何か言われると気持ちが冷める」「だから、よっぽど信頼できる友人にしか会わせない。そういう本当の友人なら、むやみに悪く言うことはない」だそうだ。まあ、もちろん何か本当に気になることがあったらあえて苦言を呈する、というのは別でしょうが、無責任な発言はしないってことですね。オトコから見ると、けっこう目からウロコでした。ではまた。

  2011年01月14日

• 稼ぐけど甘えん坊で結婚できないアラフォー男性。

  知人女性がお正月に同級生で集まったときのエピソード。同級生のある独身男性。40代前半、マスコミ勤務。学生時代はラグビー部で活躍し、体格、恰幅よし。小学校では生徒会長。社交性もある。見かけもぜんぜん悪くない。本人は子どもがほしいし、結婚したい気はとてもある。同窓会の場でも、友人の子どもの写真を見て悶絶していたらしい。でも・・これまでお付き合いしていた女性から「振られる」ばっかりで、結婚できないそうだ。なぜ？どうして結婚できないの？振られちゃうの？一緒にいた他の友人女性たちが言った。「そんなの決まってんじゃん、見てりゃわかるでしょ」。どうやら、彼はとても甘えん坊（言葉を選ばなければ、マザコンとも言う）らしい。20代・30代で「あなたは結婚相手としては考えられない」と、立て続けにこっぴどく振られ、ご本人はそのことに自覚したらしい。でも、なかなか自分は変えられない。彼の望みは、結婚後の家庭で「ねえねえ、ボクの服どこー？」とだらしなく言ってみたいんだそうだ。ここでの疑問。そういう男性を受け入れてくれる女性も、世の中にはけっこういそうである。「私、ぜんぜんオッケー。お世話してあげる」という女性もいるはずである。だが、なぜ彼の前にはそんな相手が現れにくいのか？彼は、稼ぎもいいし、男前だし、体格いいし、見栄えも人当たりもいいので、定義によりモテる。しかも、けっこう美人からモテる。彼本人も、好かれると悪い気はしないので、そのままお付き合いする。また、「子どもがほしい」ので、年下狙い。すると・・・彼に惚れこむ女性たちは、「男らしくて」「養ってくれて」「包容力があって」「守ってくれて」「逞しい」男性像を彼に描いている。しかし、実際にはどんどん親しくなるにつれて、彼の中の「だらしない甘えん坊」が顔を出し、そのネガティブなギャップ感に彼女らは引いてしまうのである。同窓会では、「オレ、できちゃった婚を狙おうかな」「いや、それ犯罪だから」なんてやりとりまであったそうだ。（以下宣伝注意）こういう男性こそ、うちのコーディネート（お見合い）向きだなあ。これは互いの期待値のギャップに起因することなので、人が間に入るのが何よりである。ちゃんと合いそうな人を見極めたうえで、事前に「実はこういう人だから」と含んでセッティングすれば、あっという間に決まりそう。ではまた。

  2011年01月13日

• OKラインは、65点。

  少し前のOz Plusでの記事。「会った男性で、次に進むかどうかのOKラインを、65点に設定する」。これ、すごくいい線ついてると思う。相手の男性の洋服のセンスがイマイチとか、減点ポイントはいろいろ目についたとしても、100点満点中で65点をつけられそうなら、付き合ってみる。70点と設定しないところがいい。70点だと、なんだかんだ言ってかなり合格点に近いところを求めてしまいそうだ。のび太も、70点を取って帰るとママに褒められてたと思う。50点だと「うわ、きっつー」となって、会う気を失うかもしれない。なので、65点。もう一つ、この考え方の良い点があることに気がついた。減点余地よりも加点余地の方が大きそうなところ。65点に15点が載ってきて80点になれば、もう結婚は目の前である。もし15点が引かれて50点になってしまったら、次を考えればいい。なんと絶妙なスタート台だろう。あ、ちなみに、「この人、65点。OK」と思ったら、ちゃんとそのサインを何かで示してあげてくださいね。でないと次はないですよ。65点の人は自分に自信を持ててない可能性が高いので、振られるリスクを背負ってまでは誘ってくれないと思うから。ではまた。

  2011年01月12日

• 「積みすぎた結婚」。いろんなものを求めすぎ。

  先日のエントリで、「結婚は、男性にとっては『イベント』、女性にとっては『生まれ変わり』」をご紹介した。（『婚活』現象の社会学（東洋経済）より）。この話には続きがある。女性が「生まれ変わり」を目指すと、人生の一発逆転をかけて、いろんなものを結婚に求める。「恋愛感情」もほしいし、結婚後の「経済生活」に求める基準も相対的に高くなる。いまの日本の女性の結婚は、「恋愛感情」と「経済生活」を同時に満たそうとしている。特に「経済生活」の難易度が高くなってる。若年男性の収入が低下してきて、世の中の安定が損なわれる。「まあ何とかなるさ」という楽観が持てなくなり、「好きであれば誰と結婚しても何とかなる」とはいかなくなった。海外との対比で見ているのがおもしろい。たとえば欧米。女性の経済力が高まっているので、男性に経済的に依存する必要性が薄れる。したがって、「経済生活」は軽めにして、「恋愛感情」を重視すればいい。事実婚なんかもこの流れに乗ってるのかも。アメックスで働いていたとき。ある機会でいっしょになったアジア太平洋地域の代表をしている女性エグゼクティブ（多国籍企業の常務クラスに該当するだろうか）。彼女の旦那さんは、無職。でも、ユーモア溢れる素晴らしいエンターテイナーで、夜のディナーでは彼の周りには笑いが絶えない。バリキャリである奥さんを、見事にサポートして盛り立てていた。見ていても、ラブラブ。一方で現代の中国。恋愛は学生時代で終わる。社会人になるときに原則別れるのだそうだ。そのかわり、女性は結婚相手にとことん経済力を求める。金や家を用意できない男性は結婚の土俵にも上れない。「恋愛感情」は二の次として、「経済生活」を選択するという潔さ。「戦略とは、何かを『捨てる』こと」とも言う。結婚に何を求めるのがいちばん現実解かのか、一度じっくり考えてみるのも手だと思います。もちろん、とことん両方を求め続けるというのも選択肢。その場合に捨てる（あるいはリスクにさらす）ことになるのは、「可能性」と「時間」かもしれない。ではまた。

  2011年01月11日

• 現在、執筆活動中。好天に巣篭もり

  西高東低の冬型なので、東京はよく晴れている。家の中は日がさして暖かいけど、外は寒そう。実はいま、数ヶ月先の出版をめざして、休日は執筆作業中で、ほとんど外には出ていない。このビジネスに入って1年半ちょっと。日々の仕事やセミナーで話してる内容、ブログでのエントリ、実際の独身の方たちとのやりとりなどから得た、いろんな発見、気づき、思考の深まりをまとめてみようと思ってます。とくに、「婚活」や「恋愛」は、万人の関心事であり悩みであるにもかかわらず、みんないかにちゃんと考えてないか、後回しにしているか、その結果時間が無為にすぎてしまっているかということを、日々実感している。そんな方たちに、事実を伝え、理解してもらい、かつ行動のヒントもさしあげられれば、と思ってます。メインの読者層設定は、働いてる女性かな。でも、汎用性は高いので女性、さらには男性にも面白い内容にしたいですね。出版の手順は、コンサルタントが数百枚の報告書のパッケージを作るのと、似てはいる。ただ、なにせ初体験なので、出版社の編集の方に手取り足取り教えていただきながらやってるかんじ。編集の仕事って、華やかそうだけどこんな大変なんだ、と実感。カタチになってきたら、またお知らせいたします。ではまた。

  2011年01月10日

• 「新成人調査」では、英語化もリサーチしてみた。

  先日オーネットから発表した「新成人調査」。特に男性の彼女ナシ比率84%が衝撃的だったようで、いろんなメディアに取り上げられている。テレビ局も複数問い合わせがあったので、明日の成人の日には登場するかも。この調査、恋愛・結婚ネタとともに、はやりの「英語」ネタも調べている。20歳の人たちも、英語は要りそうだなーとは意識してて、「これからの時代に英語は必須だ」は76％。でも、ここで気持ちや行動がついてこない。「結婚したい」けど「彼女いない」「がんばりもしない」の構図と同じ。・プライベートな旅行では、「視野が拡がる海外旅行よりも、言葉が通じて安心な国内旅行がいい」という意見が多数派。・「就職するなら、英語必須の成長企業より、公務員を選ぶ」が、「海外に魅力的な仕事のチャンスが多くあるとしても、踏み切れないだろう」が多い。昨日、グロービス受講生のシンガポール勤務経験ある方と、人の採用をしたときの話をした。彼いわく、「楽天とか、日本の会社の英語化って、優秀な海外の人を雇うプラットフォーム作りの意図があるんじゃないですか？」「だって、SGで募集したらベトナムとかのとてつもなく優秀でハングリーな人が日本語も英語もできるんですよね」。す、鋭い。これは本質だと思う。社内英語公用語化は、べつにみんなに海外に行ってもらおうという話ではない。数十億人に開かれたジョブマーケットから、優秀な人を（相対的に低コストで）雇いたい、というのは経営者としては当たり前のニーズ。私がコンサルタントなら迷わずそう提言する。なので、働く側にとっては、けっこうきつい選択を迫られる。英語を忌避してどんどん日本語だけの世界に閉じこもるのか、あえて学んで討って出るのか。20歳の結果を見てると前者が多そうだが、逃げ場はどんどんなくなるし、単価も切り下がるぞ。一方、楽天の社内英語化。宣言から1年経とうとしてるけど、明らかに皆さん上達してきてる。外部からは「日本人同士で、バカじゃないか」という批判はあった（ある）けど、真似事だろうがなんだろうが、やった方がいいに決まっているのである。だって、しょせん一技能に過ぎないんだから。ではまた。

  2011年01月09日

• NHK祝女。自分が「都合のいい女」かどうかを見分けるには？

  NHK、木曜の夜にやっている「祝女（しゅくじょ）」。・韓流男子にはまる女性、・モテる女性の秘訣、・オトコに結婚を決意させる方法、・アラフォー独身女性の葛藤などなど、20代からアラフォー以上までのイマドキ女性像がリアルに描かれていて、けっこう見ていて参考になるであります。一昨日は総集編をやっていて、そのなかでおもしろかったもの。男性は「都合のいい女」を好むもの、とYOUが小学生女子たちに教えている場面で、「自分が｢都合がいい存在』なのかどうかを、見極めるにはどうしたらいいんですか？」という質問が。おお、どう答えるんだろう？と思ったら、「都合のいい女かどうかを見極めるには、男友達に紹介してもらえるかどうか」。これは、いい線ついてるかもね。オトコの覚悟を試すにはいいと思うぞ。またシリーズが再開されるそうなので、見ないと。女性にも男性にもおすすめです。ほんと最近は、民放に対してNHKが充実してると思う。同じ笑わせるものでも、単にタレントを使うだけじゃなくて、ちゃんと考えて練られている。作る側も楽しんでそうだ。クオリティの高い制作者が民放の仕事から流れてるんではなかろうか。ではまた。

  2011年01月08日

• 20歳の新成人調査。彼女ナシ男子は、84％

  オーネットが毎年やってる調査で、新しく成人式を向かえる20歳の男女にアンケートを取っている。さっそく日経WOMANネットなどに掲載されている。この調査、もう１６年もやってるので、定点観測ができる。で、今年、過去最低を更新したもの。「いまつきあっている彼氏・彼女がいない」。過去最低の77％。8割ですよ、8割。特に男子は84％が彼女なし。16％しか彼女がいないって。。。さらに。しかも。20歳になるまで、一度も異性とつきあったことのない20歳男子。どのくらいいると思います？半分近いんです。これまでつきあった人は、「ひとりもいない」が男性：49％、女性：41％でも、みんな結婚願望はあるんですよね。実に81％が、時期はともかく「結婚したい」と答えている。ただ、手段や道すじについてはイメージを持っていない。たとえば、合コンがメインの手段かと思いきや、そうでもないようで、64.0％が「積極的に合コンに参加したいとは思わない」と答え、実際にも、「合コンをきっかけに交際が始まったことがある」は、わずか4.0％（！）。合コン、まったく機能してないじゃん。実は、交際への意欲すらも弱い。「交際相手がほしい」と答えたのは65％だけしかいない。いったいどうするんだろう。不安だけは持っている。「自分は結婚できないのではないかと思うことがある」は66％。特に女性では71％が不安だそうだ。自己矛盾の塊のような新成人。このままいくと、「そのうち結婚」と思いながら10年20年がすぐに過ぎ去りそうな気がするぞ。悩み多そうだなあ。。気づくきっかけ、「動かなきゃ損」という動因を作ってあげないと、と思う。いくつかアプローチはありますが、たとえば先の長い彼らには既婚者が幸せを見せてあげるのは、だいじかも。ではまた。

  2011年01月07日

• 婚活における写真の重要性。人の振り見て・・

  よく、ネット系の婚活サイトなどでは、観光地をバックに小さく写っている写真をそのまま載せている女性を良く見かける。携帯の自分撮りの写真も多い。友達と写っている写真すらある。何を考えているの？と言いたいが、あえて彼女らの心情を察すると、「気合いが入りまくってるみたいで、ちょっと恥ずかしい」「見かけで選ぶような男性はこちらからお断り」「詳細に見れてしまうと、個人情報が心配」「自然な私を見てほしい」・・といったところだろうか。見る側からは、そうは見てもらえない。「やる気がなさそう」「めんどくさがり？」「友人と写した写真だなんて、男性心理をまったく理解していない」。で、何よりも、魅かれない。実際、自分が他人の写真を見る側だと、いくらでもコメントつけられますよね？ここは、なんとしても写真館やスタジオでの撮影をお勧めする。化粧、髪型、光の当り方、そしていい表情を引き出してくれるカメラマン。まるで違う仕上がりになるはずである。男性の場合は、笑顔を作るのが苦手で、つい睨みつけてしまうので、笑う練習も必要。写真は、雄弁。人柄やその人の歴史まで見えます。ちなみにオーネットの標準的なプランでは写真館での写真撮影は基本サービスとしてついてくる。そのくらい重視すべきことだと、プロが考えているわけである。無論、写真の修正はしない。しかし、「奇跡の一枚」は追い求める。「実際に会ったら、幻滅されるのでは？」という疑問もあろうが、会えないことには、何も始まらないのである。ではまた。

  2011年01月06日

• 夢見るいとこの女性。恋愛や結婚自由化の「ひずみ」

  お正月は、久しぶりの親族と会う機会が多いですよね。ある女性が、お正月の親戚の集まりで、いとこに会ったそうだ。いとこの彼女は、独身、夢見る38歳。そこそこきれい（とのこと）。3人兄弟の末っ子で、両親と暮らしている。兄、姉は既婚。４年前の34歳のとき、結婚情報サービスにも一度入った。でも、申し込まれた相手をOKしてあげたのにその後連絡がこないから、すぐにやめてしまった。そして何もなく、４年が経過。以下、彼女の独白風で。-------------------結婚する気？あるわよ、もちろん。子どももほしいな。私、まだ大丈夫でしょ？40代とかで子ども産んでる芸能人もいるし。結婚したい相手？イチローがいいかな。ダンスがしたかったから、正社員を辞めて、定時で帰れる派遣社員になったの。いまは、ジャズダンスとヨガのインストラクターもやってて、けっこう忙しいのよね。お兄ちゃんとお姉ちゃんには、ときどき心配してもらっちゃう。合コンに誘ってもらうと行くことはあるんだけど・・なかなか話せなくって、周りを観察してることが多いかな。私は人見知りで口下手だし、どんどんお話をしてくれる人がいいな。この前行った美容室での男性美容師さんは、どんどん話してくれて、とても楽しかった。気に入ったから、また会いたい。え？連絡先は聞いてないよ。お店に行けば会えるからね。え？「それって、要は結婚する気がないってこと」？？何それ、意味がわかんない。----------------・・・私の知人は、彼女と話してるとちょっぴり「いらっと」するそうだ。「どこかで突然白馬の王子様が現れると思ってるのよね！」知人いわく、「親戚じゃなければ、友人にはなれない。もちろんアドバイスなんかしない」うーーん。たしかに、普段の社会生活ではなかなか出会わないタイプかも。でも、世の中にこういう方たちは、かなり高い比率で存在しそうな気がする。さらに考えてみると、別に最近増えたわけではなく、むしろ昔の方が多かったんだとも思う。「お見合い」なる社会インフラの強制力があったら、彼女のこの無邪気さ（世間知らずとも言う）が顕在化することもなく、20代前半で結婚していたんでしょうね。恋愛の自由化、結婚の自由化、おそるべし。統制経済の方が全体最適を生んでいたのではなかろうか。（以下、宣伝注意）ちなみに、こういう方はパーティやデータでの出会いは積極性がなくって難しそうなので、オーネットのサービスラインナップでは「お見合いコーディネート」が一番いいですね。アドバイザーが相性の合いそうな人を見つけて、会うのをセットして、背中もちょっと一押しする感じ。ではまた。

  2011年01月05日

• 結婚は、男性にとっては「イベント」、女性にとっては「生まれ変わり」

  年末年始は、世の中の「婚活」「結婚」に関連する本を、あらためていろいろ読み漁ってみた。いろんな切り口、ベタなもの、学術的なものと様々。そのうちの一つ、結婚の位置づけについて、いいキーワードがあった。山田昌弘氏の著書「『婚活』現象の社会学（東洋経済）」では、「結婚は、男性にとっては『イベント』、女性にとっては『生まれ変わり』なのである」としている。つまり、男性にとっては仕事が人生の中心なので、結婚は一つのイベントに過ぎないが、女性にとっては人生が大きく影響を受けてしまう、したがって、人生がかかっている女性は条件も多くなるし慎重になるというものである。なるほど、だからそれに気づいている男性は二手に分かれる。「生まれ変わらせてあげられる」経済力のある男子はその重荷の負担感からできるだけ逃れようとして結婚の決断をしたがらない。「生まれ変わらせてあげられない」男子は、「むりだ」とあきらめて二次元やバーチャルに篭もる。そういう構図か。一方の女性は、意に沿わない結婚なら、あえて結婚しないという選択肢を取る。未婚者に聞くアンケートで結婚しない理由のナンバーワンになる、「『適当な』相手に巡り会わない」に込められるホンネを裏付けている。さらに日本の場合難しいのは、さらに「やっぱ恋愛じゃなきゃ」というエモーショナルな面も同時に満たそうとしたがること。中国人女性が、最近どんどん結婚相手に金持ちを求める志向に傾いているが、彼女らは「感情」を捨て去る覚悟まで持っているらしい。学生時代が終わると、それまでつきあっていた彼氏彼女と別れる率が80％（！）だとか。ここまでの割りきりがあるなら、「条件」一辺倒もありなのかどうなのか。ちょっと疑問もあるので、中国が今後どうなっていくのかは見もの。ではまた。

  2011年01月04日

• 年始の風景。窮屈な慣習の合理性

  この年末年始は、実家に帰らずに東京で過ごしている。まとまった書き物をしているので暇ではないのだが、ちょっと24時間スーパーに買物に出かけると、一人用の食べ物を買出ししている人たちがけっこういる。たしかに、実家に帰ったりすると何かとわずらわしい。大掃除（主に男性）、おせち（主に女性）、年越し蕎麦、紅白観戦、除夜の鐘、カウントダウン、おせちにお屠蘇、寒い座敷で正座、初詣・・・。挙句の果てに、「誰かいい人いないの？」プレッシャー。年末に、SPA!「『帰省しない女』は簡単にオチる」のエントリで、SPA!に登場する女性が言っていたこと。「実家に帰ったときの『現実感』に耐えられなくて・・（派遣OL）」。彼女は電車で二時間の埼玉の実家に足が遠のいている。まあ、たしかにちょっとの寂しささえガマンしてしまえば、独りの年末年始は気楽。でもね、こうした窮屈な慣わしは、その後ろにある「家族主義」を反映したものとも言えそう。ときには見なきゃいけない「現実感」を直視させてくれたり、ムリヤリにでもそれに対応させてくれたりする合理性や、生活の知恵が込められてるようにも思うのです。自由放任だと、けっして世の中も個人もうまく回っていかない。子どもの「なぜ、勉強しなきゃいけないの？」という問いも似てる。「子どもがやりたがらないから」と放置して、いい方向に行くことは少ない。歴史と伝統を経て淘汰されて残っているものは、本質的に存在意義や理由があると思う。中途半端な疑問を差し挟まずに従っておいたほうが得である。自分の浅はかな知恵と経験では敵わない。正月行事って一つの象徴で、一年を振り返り、次の一年に向けた家族の対話や、自分との対話をも、自然と促す仕掛けがたくさん埋め込まれていると思うのである。今回帰りそびれた方、来週はまた三連休。サプライズで顔を出してみてはいかが？肩肘張らずに、素直に会話ができるかも。ではまた。

  2011年01月03日

• 年始の風景。箱根駅伝はなぜ人気？

  今日もいい天気。のこのこ起き出してくると、もう駅伝が戸塚あたりまで来ていた。正月の駅伝は、なぜこんなに人気あるんだろう？視聴率もかなりのもの。考える訓練をしてみた。●歴史と伝統、適度なドラマ性　-お正月風景として定着してて、「ないと物足りない」存在　-途中に何回も、悲喜劇が起きる。どんでん返し、スターの誕生がある　-登場校がそこそこ入れ替わっており、予選段階でもドラマ性を感じさせる●他の番組がつまらない。胃もたれ感あり　-「どうせ年末の収録」ばっかりなので、どことなくうそ臭い　-出てくるタレントは似たりよったり。はしゃぐのを見ていて胃もたれる　-駅伝はリアルタイム進行で臨場感●受け手のシチュエーションにちょうどあっている　-多くの人が行ったことのある場所、地名を順々に巡ってもらえるので観光気分　-予定もなく、だらだら見れる。サッカーのようにずっと緊張感を持って見なくてもいい　-たまーに一堂に会して、会話の糸口を見つけにくい家族・親戚の間もたせにぴったり　-7時から14時という時間帯もいい。起きたらやってて、出かける頃に終わるこんなかんじかなあ。たぶん、積極的にどうしても見たくて見てる人は少数派だけど、大多数の人の三が日ニーズの隙間にうまくはまってるかんじですね。これはこれで、駅伝はいいポジショニングを得ているわけですね。ではまた。

  2011年01月02日

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