地方の原石男子を探せ。自治体の婚活支援事業にて講演
今朝のNHKおはよう日本では、九州の自治体の婚活支援を取り上げてたみたいですね。で、私も、昨日・今日、京都府庁さんにお招きいただいて、府下の自治体や商工会議所、NPO向けに、府が主催する婚活支援事業の説明会に来ている。なんと、ワタクシ「基調講演」扱いである。恐れ多い。昨日は京都市で、今日は、福知山にて開催。私からは、いつもの世の中の結婚事情や時代背景、実際の独身の方々の特徴などに加えて、世の中の地方自治体がやってる婚活支援事業の傾向や課題、どうすべきかのちょっとしたコツなどをお話しする。京都府での「先進事例」として一緒にお話しされるのが、京都府の丹後半島にある伊根町の町役場で婚活イベントやツアーを仕掛けている濱野さんという方。この方が、とてもがんばってらっしゃるのである。通常、自治体、かつちょっと田舎の自治体がやる婚活イベントは、女性集めに苦労する。都市部とは逆の傾向。が、伊根町の場合は、女性が定員の倍以上応募してくる。なぜ?そのコツをいくつかご披露されていた。・ツアーの場合、女性は伊根町のみならず広範囲から募集する。京都駅からバスの送迎、一泊4食でなんと9,800円というお値打ちプライシング。・ネーミングや売り方がお上手。「日本で最も美しい村」として、売りになる風景である「舟屋」を見せる。(これ、初めて見ましたが、海に面した家に船庫がついてる。ヴェネツィアみたいというと言い過ぎか?) 伊根町公式HPトップページに写真 ・さらにこれらをテコにして、PRで新聞、テレビにがんがん取り上げてもらう。「バンキシャ」などで複数回紹介されたとのこと。・Blog、twitterは、もちろんフル活用。さらに、運営面でのきめ細かい気配り。イベントの企画、手配、当日の案内や仕切りまで、すべて彼が手がける。・テーブルの配置や配席にまで気を配る、体験型(料理教室、ソバ打ち)を豊富に盛り込んで協働作業でコミュニケーションを取らせる。どのタイミングでカップリングをかけるか、「告白」までいかないまでも、「メアド交換」という軽いレベルのものも混ぜる。・ご自身の携帯やメールアドレスを全参加者に公開。「相談ごとがあったら、何でも言ってきて!デートの場所の相談でもいいよ」という兄貴肌っぷり。婚活支援で、実は一番重要なのは、こういった細かいレベルの気配り。単に、一つの場所に男女を集めて勝手にカップルができるほど単純ではない。出会いの少ない独身の方(特に男性)は、コミュニケーション苦手 → ますます出会いの場に出かけない、という負のスパイラルになってるから。でも、こういう所には素朴で奥さんのことを大事にしてくれそうな原石男子がたくさん隠れていそう。なので、イベント成功のためには肩慣らしも準備運動も、お膳立てが必要。そのキモをしっかりご理解してらっしゃいました。残念なことに、この濱野さんは年内で役場を退職し、実家の家業を継ぐとのこと。まあでも同じ伊根町にいらっしゃるので、引き続きいろいろ仕掛けていかれることでありましょう。伊根町、いつか行ってみたい所リストの上位にランク。ではまた。