梅木水晶の日常

男：「俺、オンネトーちゅうとこ行きたいんやけど、どやろ？」
私：(あ～、オンネトー！物凄くいいよ!!綺麗だよ!!
　　 湖の色が何とも言えないくらい輝いてるよ!!行った方がいい!!
　　 ここから30分くらいで着きます。)←実際は発言しておりません。
女：「どっちでもええわ、も、疲れた」
私：(ありゃ)
男：「もしオンネトー行くんやったら、ここおれて、マックス３時までやなー」
女：「あー、足湯、気持ちええわ～…」

阿寒湖畔にある「弁慶の足湯」に浸かっていた時の、
私と同じ年の頃くらいの男女の会話です。
この二人は、彼氏彼女の関係と予想されます。
女よ、朝の10時から疲れたって何だ、と思いましたが、
彼女の顔は、ひどくつまらなそうです。生理でしょうか。
私も生理真っ最中だけど、こんなに美しい紅葉を見ながら、
温めの足湯に浸かっていたら、腰の痛みも忘れてしまうほどなのに…。

男の発言の一つ一つが、
「旅行を楽しむぞー!!」という気持ちが満々なのに対し、
女の発言は「どっちでもええ」ばかりです。
こんな女、旅行に連れてきがいがないなと思いましたが、
まあそれでもよくて二人は付き合ってるなら、それはそれでいいのか。

思い起こせば、私が昔交際していた男性も、
何かと難癖ある方で、旅先ですぐに体調を崩したり、
観光地を全然ゆっくり見させてくれなかったり、
雨が小降りだったのに「雨降ってるから早く見てよ」とせかされたり、
「次、ここ行くんだから早く見てよ」とせかされたり、
思わず「ゆっくり見せてよ!!」と舌打ちしてしまいたくなる方でした。
実際、舌打ちはしませんでした。我慢。

きっと、その女の方も、男の方に対するそんなイライラが募って、
「どっちでもええわ、も、疲れた」という発言に結びついたのかもしれません。
「どっちでもええわ、(お前みたいな奴とおるんが)　も、疲れた」
だったのかも知れませんね。
そうなると、彼女だけを責めるのもあれかなと考え直しました。
深読みしすぎでしょうか。
でも、全然モテなさそうな、そのちょっと小太りな男性は、
私には、物凄く優しそうに見えました。


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