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前日記に続き、渡邊大門先生の新書版・戦国シリーズであります♪
(出版社は違いつつ…)
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 戦国大名たちは、むやみに合戦に明け暮れていたわけではない。そもそも戦国大名には、まず領国の統治能力が求められていたのであり、無益な戦いを避けることこそ賢明な策と考えられていた。それゆえ、各国は互いの憂いを絶つために同盟を締結し、その証として血縁を結んだ。こうした政略結婚は四方八方に向けて行われたため、各大名は子息・子女が足りなくなり、養子・養女を受け入れて「駒」不足を補っていたほどである。つまり、戦国時代は「合戦」の時代であるとともに、「婚姻」の時代でもあったのだ-。本書は政略結婚という切り口によって戦国時代を紐解いていく。 【目次】(「BOOK」データベースより) 第1章 時代に翻弄された浅井三姉妹-織田・豊臣・徳川に関わった「江」の政略結婚/第2章 小さき戦国武将の知恵-謀略で成り上がった宇喜多氏の婚姻政策/第3章 戦国大名の盟主同士の婚姻-甲駿相三国同盟の締結と崩壊/第4章 戦国大名と寺社との婚姻-尼子氏の出雲大社戦略/第5章 中小規模の国人が戦国大名となる道-毛利氏の中国統一と婚姻/第6章 戦国大名と公家との婚姻-「今川氏と公家」「秀吉と関白相論」の二例/第7章 婚姻戦略の終焉-徳川家康と武家諸法度 昨年1月発行とありますが、既に本年の大河ドラマの関連本としての発売。 とは申せ、決して『それだけ』の内容ではなく、GO関連以外の章も、面白く・興味深く拝読できまする♪(特に、宇喜多氏の章は必読♪♪) 読み終わってみて、自分の気持ちの変化がとても興味深かったのですが、徳川家康という人物に、これまで以上の好意が湧いて参りました。 三英傑のなかでも、なりふり構わぬ方法で豊臣家を滅ぼしにかかる老獪♪タヌキ親父な家康が好きだったのですが、「戦国大名の婚姻戦略」の読後は、『悲しいことばかりの人生を、ギリギリの精神力で持ちこたえつつ、頑張って生きた人』という印象が強まりまして…。 渡邊先生の、家康のつらい前半生に注がれる眼差しの温かさに深く感じ入り…。 どんな小説やドラマよりも『一人の人間としての家康』の苦悩が、すんなり心に入って来たような心持ちとなりました。 真面目な学術本にプラスされている深い『何か』、それが心地良い読後感をもたらして、「渡邊先生~~、早く、次の御本を~~♪」という気持ちになるのだな…と、しみじみ思う次第であります☆ (8月5日の『戦国の交渉人―外交僧・安国寺恵瓊の悲劇の生涯―』発売が、より待ち遠しい気持ちに…。恵瓊サンのことも、特別に好きになってしまいそうな予感…♪) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月19日 10時03分34秒
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