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「戦国大名の婚姻戦略 」感想日記の間に、なでしこ感動日記が入ってしまっておりますが…。
引き続き、渡邊大門先生の新書版シリーズにて候です。
壇ノ浦の合戦、南北朝の対立、皇位奪還を狙う後南朝??。鏡、剣、玉という宝物を求めて繰り広げられた争奪戦を丹念に追いつつ、神器の本質をとらえなおす一冊。 【目次】(「BOOK」データベースより) 第1章 宝剣喪失-鎌倉期における三種神器(三種神器とは何か/さまざまな表記 ほか)/第2章 南北朝における三種神器(大覚寺統と持明院統-南北朝の起源/元弘の変 ほか)/第3章 嘉吉の乱と赤松氏の滅亡(南朝復興運動/籤引きという儀式 ほか)/第4章 禁闕の変-神璽強奪(幕府内の大きな変化/内裏襲撃の目的 ほか)/第5章 長禄の変-神璽奪還と赤松氏再興(南朝皇胤の出奔/「一天無双の才」一条兼良の集大成 ほか) これは!この一冊は、来年大河に向けても、必読の一冊であります!! 来年は、平清盛の青年時代がメインのようですので、壇ノ浦の詳細描写はどうなのかな~と思うたりしておりますのですが、平家が三種の神器を持って都落ちしたことが如何に重大事だったのかが、改めて判って、その成り行きに改めてドキドキしながらページをめくりました。 この、源平時代の大事件のみならず、赤松氏に絡む神器争奪戦も、ほんに先が気になって気になって、途中で読み止められず、つい夜更かしを…という、歴史学術本では珍しい『ノリ』に満ち溢れております♪ そういった、文字通りドラマチックな展開をこそ、大作歴史ドラマで拝見したい気持ちにもなったのでありますが、こと、こ~室に絡む話だけに、ドラマ化は難しいのかな…と思うたりもしておりまふ…。 赤松氏再興を賭けた争奪戦のエピソードなどは、南北朝問題という、デリケートな部分が関わってきてしまう訳でありますし…。 赤松氏の辺りに関わらず、この「奪われた『三種の神器』」は、もそっと、中世の歴史を勉強し直してから、じっくりとっくり再読したい気持ちが高まっております♪ 初読時は、本当に「えええーッ!!ど~なるのーーッ!??」と思いながら、かなりのスピードでワクワク読みをしてしまいましたゆえ…。 一つ、何だか妙に感じ入ってしまいましたのが、壇ノ浦に沈んだ草薙の剣を、かなりの期間、朝廷が諦めずに探し続けていた…というくだり。(最後の探索が、27年後に行われたという記録があるそうです!) 今のような、深海向けのダイビング道具も無い時代、「この辺?」という見当で広く深い海に潜った海人(あま)さんが居たのかと思うと、その不可能過ぎる仕事に、ため息が出るような切ない気持ちに…。 ふとした描写に、昔の人の気持ちに寄り添えるようなポイントがあって、過酷な季節は部屋に閉じこもって、そういう歴史本を読みまくって過ごしたいな~~としみじみ思う次第であります。 (が、明日は出勤日…。しかも台風がジワジワと…)(涙目) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月19日 10時54分30秒
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