テーマ:日常の雑談(2758)
カテゴリ:原爆と原発と
『黒い雨』は小説ですが、実在の人が書いた手記が元になっているだけに、原爆投下直後に生存者が火炎地獄となった広島で逃げ惑う様子や、何とか郷里に辿り着いた被爆者が希望の無い療養生活を送る描写などは、ほぼ現実に即したものとなっています。 幼少時より周囲の大人たちから当時の話を聞くともなしに聞いていた私は、『黒い雨』を読んだ折「あ、皆が話してた通りの状態だ…」と思ったものでした。 多くの場合、『被爆体験』として積極的にに聞いていたわけではなく、親戚のちょっとした集まりの時などに「そういえば、近所のあの人が亡くなるまで寝ていたところの畳にはね…」などと噂話のような感じで大人たちが語るのを、『怖い話』に接するかのような気持ちで黙って聞いていました。 子供タナベ、突っ込んだ質問をするのは亡くなった人に悪いような気がしたのか、根掘り葉掘り聞きだそうという気持ちにはならず、ほとんどの場合ただ聞いていただけで、現在もおぼろげな記憶の中に幾つかの話が思い出される程度です。 今思えば、皆が元気なうちにもっと聞き出して文章化しておけばよかったな…と。 以前の日記にもちょこっと書いた気がしますが、父方の祖父は入市被爆者(直接被爆はしていないものの、救護活動などで市内に入って放射線の影響を受けた人)だったので、私が幼いころに他界してしまい、おそらくは彼の衣類などから影響を受けたであろう祖母も早くに亡くなっておりました。そのことすらあまり意識しないまま大人になってしまったこと、今更のように後悔しきりです。(福島第一原発事故後に強く認識し始めたという…) …上記、中途半端なとこまで書いた「(被爆者が亡くなるまで寝ていた)畳には…」の続きですが…。「それ」が「どうして」という理由まで書く気力が無くなってしまいましたので、後日トライしようと思います。(平伏) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年08月07日 18時38分42秒
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