12月に入ると、一日一日が普段の3倍位のスピードで

過ぎて行く気がしますね・笑。一日が26時間～28時間

あったら、もう少しゆとりのある生活が送れるもんなんで

しょうか？どうでしょ？　変わんねーか・・・・笑。


やっぱりこの時期になると、「クリスマス」だとか、「冬に似合う

アルバム」なんてものをご紹介したくなるのですが、良くある

コンピ物や企画物だと余りにも狙い過ぎ感があるので、

もうちょっと、こう、サラリと冬にぴったりなサウンドは無いか？

と考えておりましたら、ありましたよ。

しかもとって置きのが・・・笑。


今日ご紹介するのは、SMOOTH ACEの「AOR/DAY」という

アルバムです。"とって置き"と書かせてもらったのは、おいらが

大好きなグループであるにも関わらず、今まで何故かご紹介し

ていなかった事と、ここを訪れてくださる角松サウンドがお好き

な方なら、間違いなく「聴けるグループ」じゃないか？と言う

変な確信みたいなものがあるからなんですわ・笑






さて、いつも通り、前置きが長くなりましたが、SMOOTH ACEは、

重住ひろこ、岡本玄、平慎也、李眞姫の4人によるアカペラコーラス

グループです。ただ、現在は、平と李の二人が脱退しており、基本は、

重住と岡本の2名でSMOOTH ACEとして活動しております。

ライブでは、サポートコーラスを2名追加している様ですね。


グループの前身であった「ガンジー」「モモクロビック」時代から数える

と、もう17年近く活動しているグループという事になります。

「ガンジー」の時代には、ゴスペラーズの村上てつや氏も在籍して

いたそうです。


SMOOTH ACEの素晴らしさは、重住ひろこの書くシンプルでありながら

一度聴いたら耳から離れないキャッチーで流麗なメロディラインと、

4人の力みのない自然なコーラスワークと言う事になるんでしょうか。

もうね、とにかく聴いていると、「ほわ～ん」と言うか、「ゆる～り」として

しまう心地よさのあるグループです。


今日、ご紹介するアルバム「AOR/DAY」は、彼らにとっては３枚目の

オリジナルアルバムと言う事になります。彼らの４人時代のアルバムは、

ミニアルバムも含めると全部で15～16枚ほどあったと思います。

ただ、その中で、オリジナルとなると４枚しか無いので大変貴重です・笑。

その他のアルバムは、ベスト盤、オリジナルのリアレンジ盤、Ｊ－ＰＯＰの

超一流アーティストのカバー曲集、映画主題歌のカバー曲集、洋楽の名曲カバー

曲集と、彼らのコーラスワークを生かした実験的、チャレンジ的作品が多い事が

特徴です。しかし、ただのカバー集とあなどっちゃあイケませんぜ・笑。

どれもこれも、SMOOTH流にアレンジした何の違和感もなくスッと心に染み

込んでくる見事なアルバムばかりです。


さ、華麗に話しを戻しまして「AOR/DAY」です。

サポートミュージシャンは、ドラム・青山純、ドラム・山木秀夫、ベース・小原礼、

ギター・土方隆行、キーボード・富樫春生、キーボード・中村哲と、もう、これだ

けのラインアップで、おいらアルバム聴かなくても満足です。



嘘です（笑）。




それでは、この超一流ミュージシャンの織りなす生サウンドと彼らの

流麗なコーラスサウンドを聴いていきませう♪

あ、彼ら曰くこのアルバムは、「イイ大人が聴けるポップス」だそうです・笑




01. 逢いたいね(Album version)
　作詞:森雪之丞 / 作曲:重住ひろこ Arrangement:小原礼
02. 25hours a day
　作詞:森雪之丞 / 作曲:重住ひろこ Arrangement:小原礼
03. 夢の中
　作詞:岡村玄 / 作曲:重住ひろこ Arrangement:富樫春生
04. 存在
　作詞:森雪之丞 / 作曲:重住ひろこ Arrangement:富樫春生
05. 最後の約束
　作詞:岡村玄 / 作曲:重住ひろこ Arrangement:小原礼
06. Dreamy land to be
　作詞:森雪之丞 / 作曲:平慎也 Arrangement:富樫春生
07. 好きだけでいい
　作詞:岡村玄 / 作曲:重住ひろこ Arrangement:小原礼
08. Go on a picnic
　作詞:森雪之丞 / 作曲:平慎也 Arrangement:小原礼
09. 素敵な恋をありがとう
　作詞:森雪之丞 / 作曲:平慎也 Arrangement:小原礼
10.Shine
　作詞:重住ひろこ、岡村玄 / 作曲:重住 ひろこ
　 Arrangement:SMOOTH ACE



01. 逢いたいね（Album version）

今や、彼らの代表曲であり、そして名バラードです。小原礼の重厚なベースサウンドに
乗って、重住の切なさ全開のメロディラインが涙を誘わずにはいられない一品です（笑）。
間奏部分で、キーボードの中村哲氏がサックスも吹いているのですが、これがまたJAZZY
なサウンドで切なさ全開です。青山純の音の隙間を埋める様なスネアドラムは、本当に
ため息が出るほど、メリハリがありますね。曲に意思を吹き込んでしまうかの様な音です。


02.25hours a day

一日が25時間あったら、おいらは仕事がさらにはかどるのですが、女性は違います。
その増えた一時間も含めて、25時間以上、異性を想うことに当てるそうです・笑。
メジャーコードでやさしく展開される曲なんですが、サビの＜1日25時間以上♪＞での
コーラスワークにしびれます。


03.夢の中

ちょっと暗めの歌謡曲風Ａメロからカットインして始まる曲ですが、Ｂメロ～サビへとだんだん
明るい曲調へと変化していく、ほっとする様な曲です。明るくなるにつれてだんだんとＡＯＲ風
なサウンドに変わって行くのは、富樫春生のフレンチなピアノサウンドのおかげかもしれません。


04.存在

今井美樹が唄ってもぴったりな感じのミディアムバラード。富樫のハモンドオルガンと
小原の粘りのある重低音がサビの部分を盛り上げるサウンドです。
コーラスもバックの演奏と相まった重厚なもので、とても気になる曲です。


05.最後の約束

静かで、穏やかなバラード。取り立てて凄い所は、無いのですが、4人が息を合わせて
唄っている様子が浮かんでくる佳曲です。メロディはホンマに聴きやすいものです。
重住ひろこのソングライティング力と言うのは、見事と言う他ありません。


06.Dreamy Land to be

小原のドラムンベースを彷彿とさせる様なリズムに乗って、マイナーコードで進行する
Ｒ＆Ｂ色の濃い曲です。ここで、初めて重住では無く、平の作曲になるのですが、今まで
のほんわか路線から急にハード路線に変わる様に感じられて、アルバムの折り返し地点と
しては、正にＬＰで言うＢ面に返すと言った感じで絶妙な選曲です。


07.好きだけでいい

06の平作曲を受けて、今度は、重住の書いたリズミカルで軽快なポップスが展開されます。
ここら辺りの曲順は、聴く者を飽きさせない見事な並びです。全員が楽しそうに唄って
いて好感度大なサウンドです。


08.Go on a picnic

タイトルから芝生の公園にでも駆け出したくなる印象がありますが、物凄いスローな
バラードです。寒い冬の午後にちょっとぽかぽかする様な日差しが差したりして気持ち良い
時間帯がありますよね？

そんな感じです・爆（わかんねー）。

これ、さっき06で重めのＲ＆Ｂを展開した平の作曲ですが、
こんなんも行けるんや？と思う様な優しい曲です。


09．素敵な恋をありがとう

80年代テイストバリバリのＰＯＰで楽しい曲です。ご本人達には申し訳ないのですが、
おいら、これ、是非、松田聖子にカバーして欲しいなあと常々思っている曲です・笑。
あとで、全曲試聴もリンクしておきますので、皆さんのご意見も聞かせてください。
こういうＰＯＰなサウンドの時の青山純のドラムって、本当に見事な位、軽快ですよ。
サスガですね。


10.Shine

4人のアカペラだけで、展開される賛美歌風のバラード。ここで、ようやくクリスマス
っぽくなります。って、もうアルバム終わりなんですが・・・・笑。
伴奏なんか無くても良い？と思ってしまうくらい、綺麗なコーラスです。
目をつぶってお聞きください。

※今日は演奏者の敬称略です。


さてさて、またしても興奮気味に、書き殴っている訳ですが、本当に素晴らしいアルバムです。

重住ひろこも平慎也も二人とも作曲家でもやって行けるのでは？と思うくらい、キャッチーな

メロディを書きますね。バックミュージシャンに関しては、言う事ございません。

やっぱりプロ中のプロと言った、見事なお仕事でございます。実は、もっとクリスマスっぽい

アルバムもあるのですが、彼らを知って頂くには、この代表作からご紹介するのが妥当かと

思い取り上げてみました。



それでは、彼らの代表曲を聴いてみましょうか？


♪♪♪　逢いたいね（Album version）



仕掛けや小細工の無い、シンプルでストレートなサウンド・・・。

とっても素直な気持ちになれる曲、そしてアルバムではないかと思っております。

このアルバム、残念ながら（笑）、どこの中古店さんでも、250円～750円クラスで

見つかってしまいますよ。レンタル屋さんでも、良く見かけます。

冬の午後、短い陽だまりの時間にお聴きなられると、とってもあったか～くなり

ますんで、一家に一枚是非如何ですか？（笑）

AOR/DAY全曲試聴はコチラ





【おまけ　＜角輪のニヤリコーナー＞】

彼らの4枚目のアルバム「A DAY IN THE LIFE IN TOKYO」に収録されている、

Two Days,One Nightと言う曲ですが、打ち込みサウンドとギターカッティング、

そしてホーンセクションにニヤリです・笑


♪♪♪　Two Days,One Night