FESTA MODE2[フェスタモード]
いよいよと言うか、もう梅雨に入ってしまいましたねえ。今日は、僕の大好きなグループ「フェスタモード」を紹介しますね。梅雨のジメジメをスカッと爽快な気分に変えてもくれますし、これから来る夏場にも爽やかに聴けるグループです。ご紹介するのは、FESTA MODEが1994年にリリースした、セカンドアルバム「FESTA MODE2」です。(2はローマ数字)フェスタモードは、92年~97年までの間、実質6年ほどの間にオリジナルアルバム3枚とベストアルバム1枚をリリースして残念ながら、その活動を終えてしまいました。3枚のアルバムのどれもが素晴らしいアルバムで、どこから紹介しても遜色ないのですが、一番取っつきやすいと言うかメロディアスなアルバムからご紹介してみて、「聴いてみるか?」と思ってくださる方がいらっしゃれば幸いでございます。メンバーは、Vo.一木有佳子、Gt.砂田裕史、Key.の工藤仁志の3人。非常に王道なJ-POPなのですが、一木有佳子のどこまでも伸びるハイトーンヴォイスと砂田裕史の作る、一度聞いたら耳から離れないキャッチーなメロディラインが絶妙なマッチングを見せるゴキゲンなグループです。「愛してるってば」「花と散る覚悟で」「最後の約束」などと言ったシングル曲が化粧品や競馬関連のCMに使われたことで、ご存じの方も多いのではないでしょうか?もう、活動をしていないので、ライブなどで聞くことは叶いませんが、これらの曲は、彼らの代表曲であり、ファンの間でも名曲とされています。今回のアルバムは、01~04までを日本で、05~10がアメリカのロスで録音されています。日本録音は打ち込み中心、ロスの録音はドラムに神保彰を起用した生音中心のサウンド構成のため、1枚で2枚のアルバムを聞いているような、ちょっとしたお得感もあるアルバムです。01.Play Back Part3 02.One more Kiss03.Snow Kiss Snow Dance04.愛してるってば05.いつか話そう06.いきなりPON!07.Urban Camel08.あなたのいる寂しさ09.風と旅しよう10.Actual Angel●Musicians(in JAPAN)Gt,松原正樹/松下誠/堀越信泰Key,大村雅朗/小野沢篤/岩田雅之Sax,包国充Harm,八木のぶをSyn,石川鉄男/浦田恵司●Musicians(in U.S.A)Dr,神保彰Bs,Dennis BerfieldGt,砂田裕史Key,Derek NakamotoRhodes,工藤仁志Perc,Lenny CastroSax,Tom Peterson参加してるサポートミュージシャンの数が多すぎて、全部書けましぇん・笑01.Play Back Part3 オープニングにふさわしい、軽快でこれぞJ-POPというキャッチーなナンバーです。一木有佳子の伸びやかでいて艶のあるヴォーカルが、本当に気持ちの良い佳曲です。02.One more Kiss前曲から一転して、マイナーコードで進行する、R&Bテイストの渋い曲。聞くほどに、カッコ良さを感じる曲03.Snow Kiss Snow Danceこれまた前曲から一転して、明るく爽やかな何とも楽しい曲。冬の歌詞ですが、夏に聞いても全く問題なし、ドライブなどにもってこいのキャッチーなナンバーです。04.愛してるってばこのアルバムの中では、一番有名な曲ではないでしょうか?印象的なサビのメロディと「愛してるってば、なんて言えたらどんなに~♪」と言う歌詞とのマッチングが絶妙です。松原正樹の控えめながらメリハリのあるカッティングやアルペジオが、曲の快活さを見事にフォローしてます。05.いつか話そうここからロスでの録音になりますが、生音のせいもあると思いますが、ややアーバンな雰囲気になってきます。この05はキーボードの工藤仁志が作曲しており、ハチロクにピタリとはまった美しいメロディと切ない歌詞が秀逸なバラード。06.いきなりPON!ラテン調のリズムが聞いていて楽しい「いきなりPON!」。タイトルの通りポンポン跳ねる様な感じを硬めのスネアの音で表現しているのですが、こういう音を叩かせたら神保彰という人は天下一品ですね。熱帯JAZZ団などでやってますから、超お得意のパターンと言った所でしょうかね。07.Urban Camel英語のタイトルですが、かなり昭和が入った(笑)、歌謡曲チックな曲。ただ、よーく聞いてると微妙にブラコンテイストが混ざっていて、ちょっと興味深いサウンドですよ。08.あなたのいる寂しさアース・ウィンド&ファイヤーの「Let's Groove」をやや彷彿とさせるような、アーバンファンキーな楽曲。砂田裕史のギターソロもなかなかのカッティングで、作曲だけでなく、彼らの演奏自体にも上手さがあるなあと実感します。09.風と旅しようドラマの挿入歌にでもなりそうな、優しく静かなバラード。アコースティックなサウンドが、耳に心地良いですよ。10.Actual Angelホーンセクションが大活躍するファンキーなナンバー。一木のパンチのあるヴォーカルが見事です。彼女は、ソウルフルにも歌えるのだなあと確認が出来ます。このグループらしく、楽しく明るくこのアルバムを締めくくります。※↑今回から試聴は、楽曲にリンクするボタンを設置してみました。 よろしければボチっとしてみてください(^^楽曲もバラエティに富んでいて、メロディは秀逸、演奏も良いとなれば、本当はもっと売れても良いグループだったと思うのですが、なかなか一筋縄でいかない業界ですよね。ややこじつけかもしれませんが、彼女達がデビューした当時、雑誌などでは、「ポスト・ドリカム」と言うキャッチが付いて回ったのですが、これがマズかったような気がしてしょうがないんですね。90年前半から中盤にかけてのドリカムは、すき・サンキュ・LOVE LOVE LOVEなど、爆発的にヒットした稀代の名曲達と圧倒的なファン数で、音楽業界を席巻していたモンスターグループだった訳で、いくら編成が同じとは言え、なんでもかんでも、「ポスト」なんて付けてしまったら、ドリカムファンからも反発を喰らいそうですし(笑)、普通にドリカムを好きな方ですら比較してしまいますもんね。売り出し方や宣伝の仕方と言うのは非常に重要だと思ってしまうような印象でしたね。90年代と言うのは、音楽業界にとっては、有史以来の最高の売り上げを誇った時代だったのですが、非常に歪な売れ方だった訳です。小室ファミリー(篠原、安室、TRF、hitomi、華原、globe、鈴木あみ)を始め、ビーイング系(Bz、ZARD、T-BOLAN、WANDS、大黒摩季、DEEN・・)、そして、宇多田、倉木、浜崎、ラルク、GLAYといった業界全体から見れば、極々一部のアーティスト達がチャートを席巻し、一組が、2曲~3曲をチャートに送り込んだり、毎週連続シングルリリースが流行り、ダブルミリオンだ、トリプルミリオンだ、宇多田氏に関しては800万枚超などと言う、有り得ない状況でしたよね。いや、それだけ売れるのは凄いのですが、もの凄く偏った売れ方には間違いありません。で、こういう方々(別に嫌いじゃないですよ・笑)の陰に隠れてしまう形で、実力はあるのになかなかスポットが当たらないアーティストが非常に多くいた気がします。そんなアーティストも追々紹介していきたいと思いますが、その中の一つが今日ご紹介したフェスタモードだったのかなあとおいらは思っております。このグループのオリジナルアルバムは、前述しましたように、3枚しかありません。タイトルも「FESTA MODE」「FESTA MODE2」「FESTA MODE3」とメッチャ分かり易いので(笑)、どこかの棚で見かけたらレスキューレスキューしてあげてくださいまし・笑。良いグループですよん♪