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カテゴリ:J-POP
さて、イケる時は、頑張って書いちゃいますよ~♪。
久々の音楽レビューですが、今日は、僕が20年間敬愛し続けて いる、荒木真樹彦です。いつかご紹介しようしようと思っていて 数年経ってしまったのですが、やっとその気になりました。 あまり一般的に知られている名前では無いかも知れませんが、非常 に素晴らしいサウンドを生み出すアーティストです。 知名度と言う点では、本当に厳しいのですが、角松ファンで考える とほんのわずかな接点があるんですね。彼が一時、名前をかなり知 られた期間があるのですが、それはRIE SCRAMBLEの「文句があるな ら来なさい!」がヒットしたことによります。 RIE SCRAMBLEは、元C.Cガールズの藤原理恵がヴォーカルを努め ており、荒木真樹彦がギターで参加していたユニットです。 彼女のアルバムも全曲にわたって荒木真樹彦が作詞・作曲・アレン ジ・プロデュースを手がけています。 もう、お分かりかと思いますが、この藤原理恵は、角松敏生プロデ ュースのVOCALAND Vol.1で5曲目MISTY LOVERを唄ってますね。 遠い遠い接点ですが、こんな事も嬉しがったりしてた記憶があります。 他者への提供曲が多いアーティストでもあり、CM曲も多数あり、 ご本人が爆発的に売れない分(すいません)、そういった仕事が彼の アーティスト活動を支えていたと思われます。昨年20周年を迎え られましたが、現在もElec MAXICO(エレキマキヒコ)というバンドを 組んでアルバム発表、ライブと精力的に活動中です。 おいらが、彼の音楽に出会ったのは、幸運にも1988年のデビュー 直後でして、テレビの映像を通してだったと思います。記憶が定かで 無いのですが、MTV JAPANだったかな?という番組内で、 「1999」と言うシングル曲のPVを見て完全KOを喰らったのが 始まりです。 ♪COME OVER 1999,so 1999 世界が終わりそうだね と10数年後の世界を憂い、今のこの愛を大切にしようやと唄うその 歌声を聞いた時には、「こういったサウンドを作る人が日本にも出て きたんだなあ」と感動したのを覚えています。 その後、ほどなく発売された、今日紹介するアルバムの非常に先鋭的、 前衛的でデジタリックなサウンド。黒人にも通じる様なソウルフルな ヴォーカル、そしてソリッドなギターサウンドは、当時洋楽にハマッ ていたおいらも十分ナットクの楽しめる内容でした。 そんなアルバムをご紹介する前に、んじゃ、荒木真樹彦ってどんな声 なの?っつーのを公式サイトで聞いてみてください。デビューから 20年経った現在も当時と、ほとんど変わってないのが嬉しい今日こ の頃でございます・笑。 3曲を短いメドレーにしてループしていますので、1コーラス程、 如何でしょうか?↓ (いきなり音が出ますんでスピーカー音量にご注意です) 荒木真樹彦公式サイト こんな声の持ち主です。 好みは、かなり分かれそうですな・笑。 さ、前フリも長かったんで、彼のデビューアルバムを数曲ピックして みますね。 01.NU-HORIZONS 02.POISON DARK 03.MISS LIMOUSIN 04.ROCK NIGHT 05.LOVE ME TONIGHT 06.M・A・X 07.1999 08.MIND BABYRON 09.TOGETHER 10.FIGARO-Nightmare- 11.BEHIND YOUR LOVE ★SUPPORT MUSICIAN Gt.Makihiko Araki Bs.Kouki Ito Key.Yasuaki Maejima Sax.Atsushi Kondo 基本、打ち込みが中心で、上記のサポートミュージシャンは一人一曲レベル で参加しています。 01.NU-HORIZONS 荒木自身の多重コーラスで始まるゴスペル調の楽曲。タイトル通り、夜明 けを感じさせる壮大でメロディックなオーバーチュアです。 02.POISON DARK 01のNU-HORIZONSから間断なく演奏されるPOISON DARKは、吉田美奈子の 作詞が意外です。ソリッドでメロディックなサウンドは格好良いの一言です。 荒木自身のバックコーラスがとてもファンキーなのに加え、伊藤広規のタイトであ りながらも、うねりまくるベースラインにしびれます。 04.ROCK NIGHT ボブ・シーガーあたりが歌いそうな、アメリカンテイストのロックンロール。 当時、ひげ剃りのCMに使われていた曲ですので、とても親しみやすいアップ テンポの曲。 05.LOVE ME TONIGHT ミディアムテンポが心地良いAORタイプのメロディアスな楽曲。こういう曲 が書けるからこそ、他アーティストへの提供曲が多いのも納得です。 06.M・A・X 荒木自身の乾きつつも透明感のあるギターサウンドに打ち込みサウンドが 絶妙に絡み合う疾走感溢れるロックミュージック。 07.1999 世紀末的な刹那感が満載の楽曲です。前衛的かつ近代的な匂いのするデジタ リックなサウンドは、歌詞こそ青臭くはあれ、当時は非常に新鮮でセンセー ショナルでした。この曲を聴かなかったら、未だに荒木真樹彦を知らずに、 20年間過ごしていたことでしょう。 09.TOGETHER シンプルながら奥行き感のあるミディアムテンポのメロディックサウンド。 エッジの効いたギターが最高の一曲です。 11.BEHIND YOUR LOVE 泣きのバラード・笑。歌詞・メロディ共に荒木真樹彦の本領を発揮した様な 曲です。 試聴音源を2曲分リンクしていますが、可能なら大きめの音で聞いていただ くと、楽器の分離がしっかりとしていてタイトな雰囲気が楽しめると思いま す。20年も前の録音にしては、非常に優秀なアルバムだと思います。 アーティストは、作詞作曲を含めて良い唄を聴かせる事に心血を注ぐものだ と思いますが、加えて、その録音品質が高いと更に楽曲のパワーを引き出せ ますよね!? プロデューサーもエンジニアも優れた方なんでしょう。そして、それと共に 全曲のアレンジを自ら行っている荒木真樹彦自身の才能が垣間見える作品だ と思います。 デビュー早々、これだけの仕事をこなせるのは、本当に恵まれた才能の持ち 主(+本人の努力)だったんだなと今更ながら思います。 話しがそれますが、おいら、このアルバム最後の11曲目にちょっとした思 い入れがあってですね(笑)、このアルバムを聴いていたころ丁度大学4年生 で、卒業がかかった試験があったんですが、試験の数週間前に2年間付き合 っていた女性にこっぴどくフラレましてw、試験勉強なんか出来やしなかっ たんですわ。しかもコレ落としたら留年確定の憲法の試験が全く分からなか ったんです。で、もう、どうにもならなくて、ヤケクソでこのBEHIND YOUR LOVEの歌詞全部を答案用紙に書き殴ったのですが、これが及第点を取ってし まいまして・笑 後に出会った教授に「あの詩は良い出来だったよ」と・・・。完全においら が自作したものだと勘違いしてたらしいのですが、ワタスが、作詞者のこと を黙っていたのは言うまでもありませんw。完璧な著作権法違反です・爆。 荒木さん、ホンマにすいませんでしたっ! あそこで、単位落として留年してたら、今のおいらの人生、相当変わってた と思います。そして、そんな教授もいる、大らかな時代でもあった訳ですw。 おいらにとっては、失恋と留年からの正に救いの曲になりました。 そんな訳で、このSYBER BEAT・・・本当にオススメです。 中古店でも、たまに見かけますので、レスキューレスキューをお願い申し上 げます。 荒木真樹彦と言う、隠れた才能を堪能してください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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