ツヴァイク
以前にも何度か書いたことがありますがフランス革命によって断頭台の露と消えたフランス王妃マリーアントワネット。ベルサイユのバラを読んで猛烈に興味を持った女性です。ベルバラ以降、フランス革命期の本やアントワネットに関する見つけたものを見てより一層奥の深さに興味をささがれています。アントワネットを語る上で外せない「ツヴァィク」の「マリーアントワネット」中野京子さんと言う翻訳家の方が訳された新しい物を見つけたので読んでみた。美化されすぎているベルバラ中のアントワネットですが書物の中の彼女は色んな説があるけれど本当に平凡な女性だったんだろうなと思います。少し前に映画「マリーアントワネット」が公開されベルバラの中のアントワネットを期待して見に行った人たちからは不評だったようで。何不自由なく贅沢三昧の生活を過ごしベルサイユの外で起こっている事はもちろん自分のまわりに見える世界以外の事には全く興味もなければ存在している事すら知らないのではと思えるようなストーリー。そしてそんな生活をしていてある日突然革命が起こり「何故自分はこんなにも国民から憎悪の目で見られるのか」と理解できずにいる。何も考えず自分の楽しみ以外の事には全く興味を持たなかった事が彼女の一番の罪だと私は思います。だからあの「マリーアントワネット」という映画は彼女目線で見たズバリ彼女の生涯なんじゃないかなと。そんな彼女だけれど革命が起こり幽閉され断頭台に運ばれるまでの時間はそれまでの彼女ではなく女帝「マリアテレジアの娘」と呼ばれるにふさわしい毅然とした態度で挑むようになります。人は何かに追い込まれたときに「真の力を開花させる」これは多かれ少なかれ私達にも言えることかな。私に関して言えば普段は外食や食材をそろえてからしか作れないくせにお給料前の冷蔵庫から見事な献立を作るとか(笑どの書物も説も真実と言一点の違いもなく語られている事はないだろうけれどそれだけに色んな物を知れば知るほどもっと知りたくなる。興味がないのに読むのは大変ですが「マリーアントワネット」のDVDがもう出てる?もうすぐ出るので是非、ご覧ください。※悲劇的ストーリーを期待しないで見てくださいね(笑