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カテゴリ:脳・認知症・アルツハイマー・脳梗塞・血管
本当は怖い家庭の医学(診察日:12月19日 )
『年末全身総チェック!日本の名医が無料診断! 家庭でできる人間ドックスペシャル』 『脳ドック症例~悪魔のダム建設~』 N・Tさん(男性)/45歳(発症当時) 会社員 広告代理店の営業マン一筋20年、仕事柄、 一週間の半分は付き合いで飲んで帰る生活を送っていたN・Tさん。 そんな生活を何年も続けた結果、スリムだった身体もすっかり立派になり、 豪儀な性格と、かっぷくの良さから社長と呼ばれていました。 それから2年後、日頃の仕事ぶりが認められ部長に昇進したN・Tさん。 昇進祝いの飲み会で、何軒もハシゴし、午前様で家に帰った時、 なぜか右手と右足が同時にしびれはじめました。 30分ほどでしびれはすっかり消えたため、一安心していましたが、 それこそが最初で最後の警告だったのです。 (1)右手と右足が同時にしびれる <なぜ、手足のしびれから脳梗塞に?> 「脳梗塞」とは、脳の血管がなんらかの原因で詰まってしまい、脳細胞が壊死。 最悪の場合、死に至る恐ろしい病です。 N・Tさんの脳のMRI画像を見ると、左半分に大きな黒い影があり、 脳梗塞が起こり壊死した場所を示しています。突然襲った脳梗塞。 しかし実は彼の脳の中では、3年も前からある異変が起きていました。 3年前のN・Tさんと同じ状態の脳のMRI画像を見ると、 一見何もない普通の脳に見えますが、 よく見るとところどころに黒い小さなシミが・・・。 実はこれらが全て脳梗塞なのです。「隠れ脳梗塞」 脳の血管の末端部分に血液が詰まり、数ミリ程度の小さな脳梗塞が起きている状態。 脳梗塞とはいえ、小さすぎて全く症状が出ないため、 「無症候性脳梗塞(むしょうこうせいのうこうそく)」とも呼ばれています。 しかしこの症状がないのが落とし穴。これは死を招く大きな脳梗塞の始まりなのです。 N・Tさんの場合も、症状は全くありませんでした。 そして、暴飲暴食を続けた結果、隠れ脳梗塞をさらに多発。 大きな脳梗塞への道をひた走ってしまったのです。 倒れる前日に感じた右半身のしびれは、 脳の太い血管に一時的に梗塞ができたために起こった脳の発作。 これこそが、最初で最後の警告でした。 そして、ついに大きな脳梗塞に襲われたN・Tさん。 なんとか一命は取り留めたものの、右半身不随という 重い後遺症が残ってしまったのです。 大きな症状が現れないまま進行する「隠れ脳梗塞」。 もしかしたら、あなたにも同じことが起きているかも知れません・・・。 一度壊死してしまった脳細胞は、元には戻りません。 生活習慣に心当たりのある方は、是非一度検査をおすすめします。 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ ご家庭で今すぐできる簡単な検査。恐ろしい病気の可能性をその場で、 たちどころに早期発見して、年内のうちに対処しましょう! < 脳ドック > 無症候性脳梗塞(隠れ脳梗塞)とは? 脳梗塞が起こる前に、毛細血管に小さな脳梗塞がたくさん出来ている状態。 小さすぎて症状は出ないため、無症候性脳梗塞と呼ばれる。 高齢者の場合は小さな脳梗塞が出来ていることは珍しくないが、 若いうちからいくつもできていると、 太い動脈での大規模な脳梗塞を起こす危険性が高いと考えられる。 「渦巻きテスト」 渦巻きを書いてもらうことで、前頭葉の運動野に障害がないかどうか見る検査 <手順> (1) まずは黒ペンを持って、紙の上に線と線の間が5ミリになるように 中心から渦巻きを5周になるよう描く。 (2) 次に、赤ペンを持って、(1) で描いた渦巻きの間を 両側の線に触れないようになぞり、もう1本新しい渦巻きを描く。 制限時間は10秒。 渦巻きを等間隔に書くのは、指先の微妙な動きを制御する運動神経と、 隙間の感覚を正確に見て判断する視神経および、 後頭葉の視覚中枢が正しく連携していないと出来ない。 一箇所でも黒い線に引っかかると、前頭葉の運動野に隠れ脳梗塞などによる 障害がある可能性が考えられる。 「イヤ&ノーズテスト」 (1)左手で鼻の先端をつまむ。 (2)右手をその外側に回して、左耳の耳たぶをつまむ。 (3)それを逆にする。 ⇒この一連の動きをテンポ良く10回繰り返す。 頭頂葉で空間的位置を把握して、前頭葉の運動野と小脳で動きを制御する。 この連絡系統に隠れ脳梗塞があるかどうかがわかる。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 『認知症症例~ある老夫婦の場合~』 M・Sさん(女性)/70歳(発症当時) 専業主婦 一人息子も独立し、定年後は悠々自適の第二の人生を満喫していた M・Yさん(72歳)、M・Sさん夫妻。 しかし、最近、夫婦揃って名前などがすぐに出てこず、 「あれ、それ」と言うことが多くなっていました。 お互いに年を取ったのだから仕方ないと思っていましたが、 ある時から、2人の物忘れに微妙な違いが現れ始めます。 妻のM・Sさんが自分のしたことまで忘れるようになってしまったのです。 一瞬「まさかボケたんじゃ」と思った夫のYさん。 でも、普段は今まで通り元気そのもので、特に変わったところがないため、 楽観的に考えていました。しかし、異変はそれだけではなかったのです。 (1)あれ、それと言うことが多い (2)自分のしたことを忘れる (3)料理の味付けが変わる (4)無気力 (5)鏡に映った自分と会話する <なぜ、アルツハイマー病に?> 「アルツハイマー病」とは、脳が少しずつ萎縮することで、 脳の認知機能が失われてしまう病です。数年かけてゆっくりと進行。 しかもその多くは65歳頃から発症するため、 単なる老化と見分けが付きにくいのが、やっかいなところ。 M・Sさんの場合もそうでした。そして・・・気付いたときには、 鏡に映った自分を認識できないという状態まで アルツハイマーは進行してしまったのです。 残念ながらアルツハイマーの原因は未だ解明されておらず、 完全に治療することは、現在の医療ではできません。 しかし、もし物忘れがひどくなったと感じたあの段階で、 専門医に相談をしていれば、薬による治療で発症を遅らせたり、 病気の進行を緩めることができたはず。 そう、アルツハイマーは、早期発見が何よりの予防法なのです。 早期発見のメリットはそれだけではありません。 実は、アルツハイマー以外の認知症の中には、治療可能なものもあるのです。 それが「慢性硬膜下血腫」など血管の異常からくる認知症や、 甲状腺機能低下症など、身体の異常がもとで起こる認知症。 この場合、原因となった病気を治療してしまえば、 進行を完全にストップすることができるのです。 認知症とは? 何らかの原因で、脳の活動部分が異常に減少し、 記憶や判断などの能力が不可逆的に衰えていく病気。 大きく分けると、アルツハイマーと脳血管障害からくるものに分けられる。 ■アルツハイマー:アルツハイマー 脳が萎縮していく病。原因は不明。 ■脳血管障害:多発性脳梗塞、慢性硬膜下血腫など、 脳の血管に起こった障害によって、脳細胞が広範囲に死滅していく病。 現在のところ、認知症は不治の病であるが、早期に発見すれば、 進行をゆっくりにさせたり、 発症を遅らせたりすることも出来る。 また、脳血管性の認知症や、他の体の病気から来る認知症であれば、 早くに治療を始めれば、進行を止めることもできる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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