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カテゴリ:インフルエンザ・風邪・ノロ・肺炎・麻疹
とくダネ(2007/1/23放送)テレビ特捜部
「出現危機・・・新型インフルエンザの感染力」 従来のインフルエンザの予防接種を打たれた方も多いと思うが 新たなウィルスの新型インフルエンザが今 世界中どこで起きてもおかしくない状況になっている。 厚生労働省が新型インフルエンザで死亡する人数の予想は64万人。 取材をしていくと これは遠い話でもなく想像の上の話でもなかった。 インドネシアの病院で治療を受ける患者の姿。 厳重な管理体制の下でマスクや防護服に身を包み治療にあたる医師。 患者はこの3日後に鳥インフルエンザにより死亡した。 ナイジェリアやフランス・韓国でも広がりを見せている鳥インフルエンザの猛威。 もともとは鳥から鳥に感染していたものが 今では鳥から人に移り始めている。 フランスのシラク大統領は 「事態の重大性を認識して対処しなければならない。」 世界保健機関によると2003年以降 東南アジアを中心に感染者は267人、死亡者は161人 致死率は実に60%に上る。 さらにこのウィルスが変異し人から人へと感染すると 世界的な規模で甚大な被害をもたらすと言われている 『新型インフルエンザ』となる。 新型インフルエンザは絶対に起こる。時間の問題だ。 すでにアメリカでは新型インフルエンザの兆候を 24時間監視するなど危機感をつのらせている。 ブッシュ大統領は「発生してから対策を始めても手遅れだ。」 こうした日本でも厚生労働省が対策会議を開き 感染拡大を防ぐために新型インフルエンザ対策を始めた。 日本で発生した場合 最大64万人が死亡するとされているが。。。 専門家は 「誰も免疫を持たない。そのために大流行する 患者がたくさん出ることで医療機関が破綻したり 同時に多くの人が寝込むことにより 社会機能を持っている人の機能が低下することで 社会崩壊が起きたりする。」 世界的にも動き始めWHOはいつ起きてもおかしくない状況 ということで5段階で「3」を出している。 ■厚生労働省「新型インフルエンザ」 ■国立感染症研究所感染症情報センター 免疫を持っていないので必ずうつるのが問題。 どういったダメージを受けるのか? 今までのインフルエンザは局所的な症状だったが 新型は血流を通して全身にダメージが広がってしまう。 特に肺は 9日にして 陸上で生活しても水の中でおぼれているのと 同じように全く呼吸できない状態になってしまうことも。。。 お年寄りや子どもが犠牲になりやすいのか? 今まで亡くなられた方を調査すると 若い人の死亡率が高くなっている。 免疫力が高そうに思うのだが 免疫力が高いとそれだけウィルスと戦うので カラダにダメージが大きいのではないかとも考えられる。 スペイン風邪大流行当時(90年前) 死者1億人 総人口18億人 当時は交通網も発達していなかった。 交通網が発達した現在の日本で新型インフルエンザが 発生した最悪の場合をシュミレーション! 1人の陽性患者が国内にウィルスを持ち込んだ時からシュミレーション開始 体内に潜伏した新型インフルエンザウィルスは まず子ども妻へと感染するが この時本人に自覚症状はない。 ~帰国2日目~ 満員電車で通勤。感染は主に咳やくしゃみなど飛まつ感染。 人と人との距離が近く 半径1m以内に大勢の人がいる。 東京は乗降が激しいので 半径1m以内の人が降りてまた新しい人が来る。 ~帰国3日目~ このころ帰国した男性は容態が悪化。 病院では患者に接近する医師や看護師に感染が広がる。 さらに子どもや電車に乗り合わせた人も 異常を訴え感染者は雪だるま式に増えていく。 子どもの通っていた学校は閉鎖。 病院には患者があふれ 医療体制にも混乱が生じる。 この時点で感染者は10万人を突破。 また都市部で発生した場合 全国に感染が広がる可能性が高い。 1日50km通勤する人もいるので対策の範囲も広くなる。 巨大地震やテロなどと並ぶ新型インフルエンザの驚異。 国立感染症研究センターのシュミレーションの結果は たった8日間で感染者12万人(東京を舞台で) 感染拡大を最小限に抑える手段はあるのか? 感染者を受け入れる病院の体勢は 感染指定医療機関(1種)は22都道府県47床しかない。 現状で行けば足りない状況だが これはあくまでも第1類の感染症の病室でかなり高度な病室。 新型インフルエンザウィルスは第2類の感染症の扱いではある。 もう少しレベルの低い病室でも十分対応はできる。 先週 厚生労働省で新型インフルエンザの指針がまとめられた ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <新型インフルエンザ指針案> 国・都道府県 ・症例発生から72時間以内に封じ込め策を決定 ・ワクチンや抗ウィルス薬投与の優先順位検討 ・「発熱外来」を設置 企業 ・従業員の健康管理。感染予防策の実施 ・社員食堂や休憩場所の閉鎖 家庭・個人 ・2週間分の食料・水・日用品の備蓄 ・不要な外出の自粛 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 患者との接触調査を行う場合は 発症の前日から接触した人が対象になる。 それ以前は感染していてもウィルスは外に出ていないと考える。 新型インフルエンザにきくワクチンや薬はあるのか? 今現在の「鳥⇒人」感染のインフルエンザのものはある。 しかし「人⇒人」になった場合は全く未知のもの。 「人⇒人」が出て初めて生産にかかる。 発症してからでないとワクチンは作れない。 1年から1年半かかってしまう。 インフルエンザは いつ発症しても不思議ではない。 インフルエンザというと冬というイメージがあるが 東南アジアには 冬はない。 6~7月からスタートしてもおかしくない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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