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カテゴリ:目・眼瞼痙攣・耳・のど
本当は怖い家庭の医学(診察日:2007/1/30)
『本当は怖い目の疲れ~見えない誤作動~』 M・Mさん(女性)/50歳(発症当時) 主婦 2DKのアパートに夫と息子の3人で暮らす主婦、M・Mさん。 最近中学2年生の息子が何かと彼女に当たり散らすのを気に病んでいましたが、 ある日、夫の母親が倒れ介護が必要になったため引き取ることになります。 そんな中、自分の部屋を祖母に明け渡すことになった息子がますます 反抗的な態度を取った時、しょぼしょぼとする目の疲れを感じたM・Mさん。 1ヵ月後、息子の行動にさらに手を焼くようになった彼女に、 さらなる異変が襲いかかります。 (1)目の疲れ (2)目の乾き (3)まばたきが増える (4)まぶたが開かない <なぜ、風邪から眼瞼痙攣に?> 「眼瞼痙攣」とは、脳の感覚運動回路の途中に異常が生じることで、 目に様々な障害が現れる病。放置すると、自分の意思とは関係なく、 まぶたの筋肉が閉じたまま硬直してしまい、 失明同然となることもある恐ろしい病です。 その患者は年々増え続け、現在約3万人。 しかし、潜在的な患者数は30万人を超すといわれています。 そして、なぜか40~50代の主婦を中心に多く発症しているのです。 この病を発症する大きな要因として考えられているのが、ストレス。 M・Mさんの場合、家が狭いことに対して何かと不満をぶつけてきた 息子からのストレスが、脳の感覚運動回路に異常をもたらし、 この病を発症したと考えられます。 感覚運動回路は、「見る」「聞く」などの情報を認識する感覚の回路と、 それを伝えて体を動かす運動の回路の2つからなっています。 大きなストレスがかかると、まず感覚の回路の途中で 誤作動が起きると考えられています。これはあくまでも感覚の異常。 その結果、起きたのが「目の疲れ」や「乾き」という症状。 目そのものに症状はなかったのです。 事実、眼瞼痙攣の患者の中には、その初期症状が ドライアイとよく似ているため、目薬などで対処。放置してしまう人が多いのです。 そして、ついにストレスは運動の回路にも誤作動を発生させます。 その結果、意識していないのにまばたきが多くなり、 そしてついに彼女のまぶたは完全に硬直し、開かなくなってしまったのです。 これこそがこの病の恐ろしいところ。 事実、この病のおよそ6割もの人が歩行中や運転中などに 何らかの事故を起こしているといわれています。 幸い、M・Mさんの場合、事故は大事には至りませんでした。 しかし、早期発見を逃したため、M・Mさんのまぶたは、 以前のように完全に開くことはなくなってしまったのです。 最近 目の疲れを感じませんか? 単なるドライアイだと思い込んでいませんか? そして何より 強いストレスを受けていませんか? 眼瞼痙攣になりやすいか「ポンポコ検査」 「ポンポコポン」のリズムに合わせてまばたきするだけ リズム通り正確に瞬きできれば感覚運動回路の性能に問題は無い。 上手く瞬きできないと感覚運動回路の性能が低い。 将来 眼瞼痙攣になる危険性が高い。 まぶただけでなく眉も一緒に動くのはレッドゾーン。 眉毛も一緒に動く場合は 脳の感覚運動回路の性能がよくない。 感覚運動回路の性能が悪くても 現在 症状が出ていなければ大丈夫。 今後 目の乾き、まぶしさ、物にぶつかる等の症状が出れば神経眼科へ。 眼瞼痙攣の治療法は まぶたに麻酔をするのが一般的。 まぶたの下が痙攣するのは 寝不足など筋肉の疲れによるもので 眼瞼ミオキミアという症状で よく休めば治る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.02 20:13:19
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