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カテゴリ:血圧・仮面高血圧・糖尿病・痛風
はなまるマーケット(2007/2/15放送)今日のとくまる
突然死を防ぐ血圧対策 「心筋梗塞、脳卒中の予報システムが登場」 心筋梗塞や脳卒中といった疾患は、ガンに次ぐ日本人の死亡原因となっている。 心筋梗塞・脳卒中というのは、発症するその時まで 症状が表だって出てこないというところが、こわい部分。 しかし、最近広島で心筋梗塞や脳卒中に関する予報システムが登場しました。 それが、その名も「心筋梗塞・脳卒中予報」 それらの疾患が 翌日おこる危険度が、どれくらいかを 知らせてくれるというのがこの予報。 どうしてそのような危険度を割りだせるのか? 心筋梗塞と脳卒中の患者を 救急隊が搬送するが、 そのデータに基づいて分析した結果 1日の平均気温が6度未満で、寒くなると 心筋梗塞も脳卒中も、 非常に発生数が増加している ということが分かった。 そこで現在、毎日の天気予報とセットでこの予報が出されている。 どうして寒くなると、そうした疾患が増えてくるのか? 寒さによって血管が収縮する。すると、それに伴って血圧が上がる。 そして、血管の中に傷が生じたり、トラブルが生じる。 そのことによって、心筋梗塞・脳卒中が起こる。 とはいっても今年は暖冬。こんな時は血圧も上がりにくいのでは? 今年は暖冬だが、その分、寒さに対して無防備になってしまう。 すると、急激な温度差についていけないということが起こり、 安心してはいけなのだ。 広島県の医師会のホームページで見ることができる心筋梗塞・脳卒中予報 ちなみに2月15日の予報は、危険度「中」ということで、 最低気温が少し低めなので、 危険度中と出ている。 実はこういった心筋梗塞や脳卒中が多く起こるのは、冬なのだ。 12月、1月、2月、3月が圧倒的に多い。 なぜかというと、寒さによって、血管が収縮して血圧が上がるため発症が多い。 血圧二大事実!! ・血圧はいま高くなくても安心はできない。 ・血圧は気分屋である ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 意外とわかっていない「上の血圧」「下の血圧」 意外と知らない血圧の基礎知識から。。。 血圧といえば上と下、2つの数値があるが、この意味を知っていますか? 馴染みがあるのに意外とわかっていない「上の血圧」「下の血圧」の意味とは? (健康科学アドバイザー・医学博士:福田千晶さん) 上の血圧とは、正式には「収縮期血圧」という。 心臓が収縮して、多くの血液が血管に流れだして、 血管壁に最も大きな圧力がかかった瞬間の数値。 下の血圧とは、正式には「拡張期血圧」という。 心臓が拡張して、血管にかかる圧力が最も低くなった瞬間の数値。 血圧の基準値 上【収縮期血圧】100mmHg ~ 130mmHg 未満 下【拡張期血圧】50mmHg ~ 85mmHg 未満 ※上140以上、下90以上 → 高血圧と診断 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 血圧が高いとなぜ問題? 日頃からこの基準値を超えている、 つまり血圧が高い人の場合、何が問題なの? 血圧が高いということは、血管の中の壁に常にストレスがかかった状態になる。 すると血管が傷みやすくなって、傷が付いてくる。 血管壁に傷がつくと、そこにコレステロールなどが染み込んで、 血管がだんだん厚く膨らんでいく。 この膨らみをプラークというが、非常にもろく、 血圧が高い人の場合、血液の勢いなどで、破れてしまうことがある。 すると、血栓となって、血管を塞いでしまう事態に! これが心臓であれば、心筋梗塞。脳であれば脳梗塞を引き起こす。 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 「血圧」今、高くなければ大丈夫? 街の皆さんに血圧について聞いてみると 「まだ心配しなくてもいいかな」こんな意見が多かった。 しかし 血圧というのは、年とともに上がっていくもの。 現時点の血圧で安心してはいけない。 血圧は年齢と共に上がっていくのはなぜ? 血圧というのは、心臓が血管に血液を送り出したときの圧。 血管がかたくなると、抵抗が強くなって血圧が上がる。 私達は年と共に血管がかたくなっていく。 ですから、年と共に血圧は上がっていくわけ。 血圧が上がりやすい人 ・濃い味を好む ・運動不足 ・タバコを吸う ・ストレスが多い ・親や兄弟が高血圧 ストレスも血圧を上げてしまう原因になる? ストレスが掛かると、血管が収縮して、血管の抵抗も増す。 心臓はどっくんどっくん強く打つので、 血液が多く送りだされ、血圧が上がることになる。 血圧が上がったかどうかわかる症状は? 残念ながら血圧には症状がないと思ったほうがよい。 サイレントキラーと言われている。 静かなる殺し屋ということだが、静かに上がっていって、 それがある時に心筋梗塞や脳梗塞という 血管の病気を引き起こすというわけだ。 血圧は気分屋であるというのはどういうことですか? 気分屋というのは その日によって、 機嫌が良かったり悪かったりと変動する。 血圧も同じように、 日々上がったり下がったりを繰り返している。 同じ人が毎朝同じ時間に測っても変わるものなのか? 日々の生活スタイル、食べたもの飲んだもの、誰といたかなど、 全てが血圧に反映されてくる。それくらい気分屋であるということ。 血圧を記録してどういうところにポイントをおけばいいのか? まず上の血圧に注目するのがよい。 130を超えるかどうかポイントになる。 正常範囲の130を超えて上がってきた時、それが続くときには要注意。 逆に基準値以下は? 低血圧というが、症状がなければ、 それは本人にとっては正常範囲と考えてよい。 低血圧は少しめまいがする。 日々測って自分の血圧の状態を把握しておくことが大切。 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 寒い洗面所は血圧急上昇スポット! 血圧の変動、この時期、こんなことで急上昇する場合がある。 冬は温度の変化でどんな人でも血圧の急上昇が起こりやすくなる。 特に家庭内では、洗面所・トイレ・玄関が、血圧急上昇の危険スポット。 これらは家庭内でいずれも寒いところ、気温の低いところ。 暖かい寝室では、血圧は基準値内だが、 寒い洗面所で測定してみると血圧は急上昇。 基準値を超えてしまう。 普段血圧が正常な方が多少上がるのならそれほど心配はない。 ただし、普段から血圧が高い人の場合、 この寒さによる血圧の急上昇で、心筋梗塞や脳卒中につながる危険がある。 家の中でも寒いところに移動するときは、 上に何か一枚羽織って移動した方がよい。 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 食生活での高血圧予防 塩分を摂り過ぎない 普段の血圧を正常に保っておくということが大切だが、 どうすれば血圧を上げないで済むのか? 食生活への高血圧予防といえば、 なんといっても塩分を摂り過ぎないようにすること。 塩分を取りすぎると、その濃度を1定に調節しようとして、 血液の中に水分が溜まりやすくなる。 そのため血管壁にかかる圧力は大きくなって、血圧が高くなる。 ちなみに日本人の塩分摂取量は、 男女ともややオーバー気味であるのが現状。 どんなことに注意したらよいのか? 日々の食生活を少し見直すだけでも、今までより塩分を減らすことが可能。 まずはこんなことから注意してみましょう! 例えば しょう油大さじ1杯には、約3gの塩分が含まれている。 無造作にかける人がいるが これでは塩分の摂り過ぎになることが考えられる。 これはソースの塩分も一緒。 とんかつに何気なくソースをかけて、その量を量ったところ、 使ったソースは、大さじ1と判明。 これと同じ量のソースに、今度はとんかつをつけて食べてみたところ、 ソースは約半分余ることがわかった。 つまり、普段何気なくかけているソースやしょう油から 余分な塩分をとっている可能性あるのだ。 さらに野菜や果物を意識して多くとることも減塩対策になる。 野菜や果物に多く含まれているカリウムには、 体内の余分な塩分を排出してくれる働きがある。 野菜は毎食意識して、多めに摂り 果物も1日に1回は摂るとよい。 1日の塩分摂取量の目標値 成人男性・・・10g 成人女性・・・8g ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 血圧を上げやすい&上げにくいウォーキング 高血圧予防には定期的な運動も大切。 特にウォーキングなど、比較的ゆるやかに行える有酸素運動は、 血圧を安定させるのによいとされていますが・・・ 実はそのウォーキングもやり方によっては血圧を上げてしまう。 呼吸を意識して 吸う息よりも吐く息を長くするとよい。 一体なぜ? カラダのこんなメカニズムが関係している。 息を吸う時は、カラダの大部分の筋肉が緊張する。 その緊張に伴って血管も緊張、その結果、血圧が上がりやすくなる。 逆に息を吐くときは、筋肉の緊張が緩み、 血管も拡張して、血圧も安定してくるということになる。 最近はやりのヨガなども、息を吐くことを意識して行うが、 これも筋肉の緊張を緩めて血圧を安定させる効果がある。 ウォーキングをする時は、息を吐くことを意識すると血圧の安定がはかれる。 血圧を安定させやすいウォーキング方法 ・6拍を基本に、4歩で息を吐き、2歩で吸う。 これを繰り返して歩くと、高血圧予防にとても有効なウォーキングになる。 これだけは気をつけてほしいということは? 血圧というのは、測らないと分からないというもの。 常日頃、自分の血圧に意識を持って、 機会があったら測ってみるということが必要。 まずは自分の血圧を知るということが、 後々大きな予防につながるということ。 この季節、血圧の上昇、そして高血圧に要注意。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.16 21:47:32
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