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カテゴリ:目・眼瞼痙攣・耳・のど
本当は怖い家庭の医学(診察日:11月6日 )より
『本当は怖い食べ物の好き嫌い~漆黒の使者~』 M・Sさん(男性)/59歳 会社員 都内の中堅メーカーで営業部長を務めるM・Sさんは、若い頃から大の野菜嫌い。 夫の体を気遣う妻から野菜を勧められても、殆ど食べませんでした。 そんなある日、残業中に突然、視界がぼやける異変に襲われたM・Sさん。 しかしよーく見ていると見えるようになってきました。 老眼が進んで眼鏡が合わなくなってきたのか? と思って異変を放っておきましたが 異変はそれだけでは治まりませんでした。 (1)目のぼやけ (2)視界の中心が歪む。 (3)視界の中心が見えない 診断 ⇒ 加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい) <なぜ、野菜嫌いから加齢黄斑変性に?> 「加齢黄斑変性」とは、加齢に伴い網膜の中心にある 「黄斑」と呼ばれる部分に異常が生じる病。 黄斑は、自分が最も見たい視野の中心を見るために欠かせない場所です。 そのため、この病が進むと、視野の中心がぼやけ、 日常生活に大きく支障をきたすのです。 現在、日本での患者数は、およそ40万人。 近年の高齢化に伴い、今後も増え続けると予測されています。 では、なぜ黄斑に異常が生じてしまうのでしょうか? 主な原因と考えられているのが「活性酸素」 活性酸素とは、体内で有害な形に変化した酸素のこと。 動脈硬化やガンの要因の一つとも言われています。 そして活性酸素は、加齢とともに増え続け、体内に蓄積されていきます。 すると血管や内臓だけでなく、なんと目にも大きなダメージを与え始めるのです。 目が活性酸素のダメージを受けると、やがて網膜の細胞の一部がはがれ落ち、 老廃物となって網膜の下にたまっていきます。 この老廃物が、「ドルーゼン」と呼ばれるもの。 詳しい原因はわかっていませんが、ドルーゼンができると、 網膜の奥から新しい血管が生えやすくなります。 しかし、この血管は、もろいため、あちこちから出血し始めることに。 M・Sさんを襲った様々な異変は、この出血によって 網膜の中心がダメージを受けたために起こったもの。 そして最終的に、目の中の出血が黄斑を覆い、 視野の中心が見えなくなってしまったのです。 でも年を取ったからと言って、誰もがこの病にかかる訳ではありません。 実は野菜が、私たちの網膜を活性酸素から守ってくれているのです。 野菜に含まれるビタミンCやE、βカロテンなどの栄養素は 「抗酸化ビタミン」と呼ばれ、活性酸素を無害にする力があるのです。 ところがM・Sさんは、若い頃からの野菜嫌い。 そのため、彼の体内では抗酸化ビタミンが慢性的に不足していました。 その結果、網膜が活性酸素のダメージを受け続け、 ついに発病に至ってしまったのです。 この病気は、加齢や体質的なものに加え、 喫煙などの生活習慣も関係していると考えられています。 だからこそ野菜を毎日摂り、予防に努めることが何よりも大切なのです。 あなたは最近 目がぼやけることはありませんか? 硬めで物を見たとき物が歪んでいませんか? そして何より普段の生活の中で十分に野菜を食べていますか? メディカルホラーチェックは食事検査 加齢黄斑変性は加齢・体質・喫煙などの原因が考えられる そのリスクを下げる働きがあるのが野菜に含まれる ビタミンC・ビタミンE・βカロテン 中でも今回はビタミンC・ビタミンEに注目。 1日に摂取したほうがよい量の目安 ビタミンC=100ミリグラム ビタミンE=8ミリグラム スタジオゲスト患者のある1日の食事の内容をチェックした結果 8人中半分以上の5人がビタミンCやビタミンEが不足しており 将来 加齢黄斑変性になる可能性が高いレッドゾーンだった。 仕事柄 外食が多いためかあまりにも野菜が摂れていなかった。 野菜をたくさん摂っていると話していたカンペイさんだが… ビタミンC・ビタミンE両方とも不足していた。 野菜の量よりも野菜の種類に偏りがあった。 夜にはレタスを食べていたが レタスは血圧を下げる働きのあるカリウムや 大腸の働きを促す食物繊維は豊富。 しかしビタミンC・ビタミンEは少ない。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ビタミンCを多く含む食物(1食分) 1)ブロッコリー70g=84mg 2)モロヘイヤ70g=46mg 3)カボチャ(西洋)80g=34mg 4)レンコン70g=34mg 5)さやえんどう50g=30mg ビタミンEを多く含む食物(1食分) 1)アーモンド(乾)20g=6.2mg 2)モロヘイヤ70g=4.6mg 3)カボチャ(西洋)80g=3.9mg 4)アボガド100g=3.3mg 5)ブロッコリー70g=1.7mg これらの食材を意識しながら 1日3食まんべんなく野菜を取り入れることが 加齢黄斑変性の最大の予防策につががる ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 今回はスタジオゲスト患者に眼底検査も行った。 加齢黄斑変性はその病の前段階として 網膜の下にドルーゼンと呼ばれる老廃物が溜まります。 このドルーゼンがあれば加齢黄斑変性になる可能性が高くなる。 そこで眼底カメラを使って目の奥を撮影。 網膜ニドルーゼンがあるかどうかチェックした。 なんとカンペイちゃんがブラックゾーンだった。 眼底写真にドルーゼンが写っていた。 ドルーゼンができやすい人は? 長年過度に太陽の光を目に浴び続けている人は要注意。 喫煙も大きな要因の1つと考えられている。 どうすればドルーゼンは治る? 治りません! ドルーゼンを増やさない等 これ以上進行させないことが大切。 これ以上進行させないためには? しっかり野菜を摂ることが大切。 目を守って入れる栄養素は ビタミンC・ビタミンE・βカロテン以外にもあった。 世界が注目! 新しく目にいいと考えられている栄養素とは? 牡蠣などに含まれる『亜鉛』も効果があるという結果がでたが さらに『ルテイン』も追跡調査中だ。 ルテインはほうれん草などの緑黄色野菜に含まれる色素成分。 人間の体内にも存在し特に眼球の水晶体や網膜に多く含まれている。 なぜルテインが注目を集めているのか? 日本でもルテインの効果について研究が始まっている。 海外ではルテインを毎日6mg摂取したところ 病が進行する危険性が43%低下したという研究発表もあった。 ルテインを多く含む食物(100g) 1)ケール19.7mg 2)ほうれん草15.7mg 3)かぶの葉11.9mg 4)コラードグリーン10.9mg 5)パセリ(生)5.6mg ケールやコラードグリーンは海外で スープに使われているが日本ではあまりなじみがない。 ほうれん草なら2~3株で6mg 目にいいといわれる5大栄養素 ルテイン、ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、亜鉛を豊富に含む 野菜嫌いでも美味しく食べられる奥薗壽子先生監修 「目にいい料理」のレシピはHPで確認してね。 ★ほうれん草とさんまの蒲焼き丼 ★牡蠣のソテー かぶのみぞれがけ ★牛肉の野菜手巻き寿司 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ■楽天『ルテイン』で検索 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.07 21:50:09
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