ハピふる!(2008/5/20放送)より
こちらハピふる!婦人科
「のどに違和感 いったい何?」
=20代女性のお悩み=
のどに何か詰まっている感じがして
食べ物を飲み込もうとしてもすっきりしません。
内視鏡検査をしたのですが何も異常なしをいう結果に。
ひどい時だと首を絞められているように苦しくて夜も眠れません。
=チェック=
つばを飲み込むとき のどに違和感がある?
のどに病気がある場合 つばを飲み込むとき違和感を感じる
足利赤十字病院・耳鼻咽喉科・部長・佐々木先生と生電話
この女性の場合は「
咽喉頭神経症」の可能性が高いと思われる。
咽喉頭神経症は のどに異常感があるのに検査をしても
炎症などどこにも悪いところが見られないという症状。
病院では「
除外診断」を行う。
様々な病気を想定して 検査でチェックし
1つずつ考えられる病気の可能性を消していく方法。
それでも病変が見つからない 当てはまらない時は
咽喉頭神経症と言っている。
咽喉頭神経症はここ数年患者数が増加の傾向にあり
20代後半から50代に多い。
女性は男性に比べて2倍多いというデータもある。
どうして咽喉頭神経症が出てしまうのか?
のどは非常に敏感なところである。
のどの機能は食べ物の通り道、空気の通り道。
この2つの通り道の交差点になっている。
振り分けるためのセンサー(神経)がいっぱいあるため
過敏に反応してしまうことがよくある。
その他の原因はとしては…
1)鼻水がのどに落ちてくる。
扁桃腺がわずかながら腫れる。
2)ストレス
疲れを感じた時に違和感を感じる人は多い。
神経の高ぶりが違和感を強める。
一単違和感を感じてしまうと神経がそこに集中して
さらに違和感を感じ悪循環となってしまうこともある。
どんな治療を行うのか?
咽喉頭神経症によい薬
神経を鎮め のどによいとされる漢方薬。
=注意点=
内視鏡検査を行うことは大事。
他の病気の可能性がないことをしっかりみる。
のどの違和感には 様々な病気が隠れていることがある。
・咽頭ガン
・心筋梗塞
・甲状腺機能異常
・胃食道逆流症
・リンパ節の炎症
したがって耳鼻咽喉や内視鏡検査を行う内科を受診することが大事。
=のどによいとされる漢方薬=
「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」
・神経を鎮める
・のどのつかえ感を訴える時に用いる
「柴朴湯(さいぽくとう)」
・炎症を和らげる
・気管支炎
・風邪の咳など
「加味逍遥散 (かみしょうようさん)」
・不安やイライラの解消によいとされる
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