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カテゴリ:メタボリックシンドローム
本当は怖い家庭の医学(診察日:6月3日 )より
あなたはメタボリックシンドロームと診断されたことはありませんか? メタボリックシンドロームとは… 腹囲が 男性85センチ以上、女性90センチ以上あることに加え 血圧、血糖、中性脂肪・HDLコレステロールのうち2項目該当。 メタボリックシンドロームになると 命に関わる病になりやすいことがわかっています。 しかし そう診断されても 「ちょっと太っているだけ」「すぐにたいしたことにはならない」と メタボリックシンドロームを軽く考えている人が多いのも事実。 最近の調査によるとメタボリックシンドロームが死よりも恐ろしい ある意外な病の引き金になることがわかってきたのです。 果たしてその病とは? 『本当は怖いメタボリックシンドローム~忍び寄る沈黙の悪魔~』 N・Kさん(女性)/50歳(現在) 主婦 友達との焼き肉パーティを年中行事のように開いていたN・Kさんは、 年々体重が増え続け、今や話題のメタボリック体型に… 「これはまずい」とメタボ検診を受けたところ、 血圧はちょっと高め、HDLコレステロールもやや悪く、 メタボリックシンドロームと診断されてしまいました。 しかし、血糖値、中性脂肪ともに正常の範囲内だったため、 「ちょっと太っているだけじゃない」と安心してしまったN・Kさん。 そんなある日、夕方の買い物に出かけようとした時、 足がむくんで履きなれた靴が入らないことに気付きました。 よくあることと特に気にも留めていなかったN・Kさんですが、 気になる異変はその後も続いたのです。 ある日の夕食後、いつもフットワークの軽いN・Kさんが 体がだるくて動く気力がありませんでした。 しばらく休むと楽になったような気がしました。 しかしこの日の深夜 異変が… 今までめったになかった夜中のトイレ しかも尿の量も多いような… 結局この日は2回もトイレに立ったのです。 以来 こんな日が何日も続きましたが 歳のせいだと思っていました。 3ヶ月後 いつのだるさを感じて休息するが だるさは取れません。 翌日になってもだるさは取れず 朝から足もむくんで1日中消えません。 こうしてようやく病院を受診しました。 (1)足のむくみ (2)だるい (3)多尿 (4)頻尿 (5)だるさが取れない (6)朝から足がむくむ (7)むくみが消えない 病名 ⇒ 腎不全 <なぜ、メタボリックシンドロームから腎不全に?> 「腎不全」とは、腎臓の機能が低下し、血中の老廃物が排泄できなくなる病。 そのため体内の血液を全て機械でろ過する人工透析を 週に3回も受けなくてはいけなくなるのです。 腎臓は、血液をろ過し、余分な老廃物や塩分を 取り除くという重要な役割を担っています。 さらに、赤血球を作るホルモン、エリスロポエチンを作り、 全身に酸素を行き渡らせたり、血圧を調整したりするなど、 生命を維持する上で欠かすことのできない臓器なのです。 誰でもその機能は年齢とともに低下していきますが、N・Kさんの場合は 腎臓の機能を急激に低下させたもうひとつの要因がありました。 それが、メタボリックシンドローム。メタボリックシンドロームになると、 高血圧、高血糖などが原因で全身の血管が動脈硬化を起こします。 もちろん腎臓の血管でも同じことが… 腎臓には糸球体といわれる血液をろ過する腎臓の血管が 無数に存在しますが、この一つ一つが動脈硬化を起こすことで、 ろ過する能力が低下してしまうのです。これが腎機能の低下です。 N・Kさんの場合も、腎臓の機能は60%以下に低下していました。 最近、この状態に新たな病名が付けられました。「慢性腎臓病」です。 実は今日本で、この慢性腎臓病が急増中。 ほぼ1割、1100万人の腎機能が60%以下に低下していると言われ、 “新たな国民病”として注目されているのです。 最近の調査で、メタボリックの人は、そうでない人と比べ、 慢性腎臓病になる危険性が、2.2倍にのぼることが分かっています。 しかし、この病には落とし穴が…腎臓は“沈黙の臓器” 腎機能が60%ぐらいでは、はっきりとした症状が出ないのです。 N・Kさんもメタボぐらいは大したことはないと、 それまで通りの生活を続けてしまいました。 その結果、腎機能はさらに悪化し、ついに30%にまで低下。 この時点でようやく、あの「足のむくみ」という症状が現われたのです。 しかし、N・Kさんは、いつものむくみと勘違いし、病を見過ごしてしまいました。 そのため、さらに病が進行。尿の量が多くなる「多尿」や、回数が増える「頻尿」、 赤血球の不足による「だるさ」といった症状が現われました。 そしてようやく病院を訪れた時点では、腎機能は15%以下と、 もはや回復不能なレベルにまで達していたのです。 現在、N・Kさんは、毎週3回、透析治療を続けています。 メタボを甘く見たことで、まさかこんなに辛い日々が待っていようとは… あなたは最近 足がむくむことはありませんか? だるさを感じてはいませんか? そして何より メタボリックシンドロームではありませんか? メディカル・ホラーチェック 「血液検査」 腎臓の機能を表すクレアチニン(CREA)を調べた。 その値を実際の医療現場で使われている 糸球体ろ過量計算式に当てはめて 現在の腎臓の機能を割り出す。 194×(クレアチニン)×年齢×0.739(女性の場合) =腎臓の機能(%) 腎臓の機能100%=健康な状態 腎臓の機能90%未満=慢性腎臓病予備軍(軽度の腎機能低下がある) 腎臓の機能60%未満=慢性腎臓病(将来 腎不全の可能性がある) 腎臓の機能が90%ないと問題あり? 90%から60%の間というのは もともと生まれながらにして その人が持っている 腎機能が低い場合もあるので必ずしも問題なわけではないが もちろん 病気が隠れている場合もある。 腎臓に石を持っていると? 尿路結石も立派な慢性腎臓病の原因になる。 レッドゾーンは年齢の差は考慮してくれない? 腎臓の機能の計算は年齢を加味して行っている。 加齢によって慢性腎臓病のリスクも高まるのできちんと考慮している。 ゲスト患者7人中5人がレッドゾーンでした。 ゲスト患者の腎機能低下の原因はハッキリしている。 メタボリックシンドロームが原因で腎機能が低下している人。 メタボではないものの血液検査の結果 血糖値が高い人、中性脂肪が高い人。 血糖値が高い場合は糖尿病が疑われる。 糖尿病は腎臓を悪くする一番の原因。 人工透析治療が必要になる一番の原因も糖尿病。 女性は糖尿病になりにくい? とんでもない! 女性の糖尿病患者は激増している。 中性脂肪は糖分やアルコール等が原料となってできる脂肪。 カロリーの摂り過ぎも中性脂肪をあげる原因にもなる。 中性脂肪が高くなると動脈硬化を起こし腎機能も低下する。 今後は… ゲスト患者は腎機能が60%以上あるので機能回復が期待できる。 飲みすぎ・食べすぎに注意する等 生活習慣の改善が大切。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.05 21:03:03
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