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カテゴリ:メタボリックシンドローム
本当は怖い家庭の医学(診察日:6月3日 )より
『本当は怖い慢性腎臓病』 Y・Yさん(男性)/52歳(現在) 会社員 建設会社で働くY・Yさんは、会社の健康診断で尿にたんぱくが出たため、 再検査を受けたところ、初期の慢性腎臓病と告げられました。 医師から食生活を改め、適度な運動もするよう指導され、 少々落ち込み気味のY・Yさん。 しかし、インターネットで調べてみると、腎臓病の症状とされる “疲れ”や“むくみ”が自分にはなかったため、急に元気を取り戻しました。 半年後には、慢性腎臓病のことなどすっかり忘れ、 以前の生活に戻ってしまったY・Yさん。 しかし、悪魔は忍び寄っていたのです。 突然の胸の痛みに倒れ 救急車で病院に運ばれたものの 10時間後 帰らぬ人になっていまいました。 (1)突然の胸の痛み 病名 ⇒ 心筋梗塞 <なぜ、慢性腎臓病から心筋梗塞に?> 「心筋梗塞」とは、動脈硬化などが原因で心臓に血液が送られなくなり、 心臓の筋肉が壊死。最悪の場合、死に至る恐ろしい病です。 実は最近、心筋梗塞と慢性腎臓病が、深く関わっていることが分かってきたのです。 九州大学が福岡県久山町で行った大規模な追跡調査の結果、 慢性腎臓病の人は、そうでない人の2倍近い確率で、心筋梗塞を発症していたのです。 そのメカニズムははっきりと分かっていませんが、腎臓の機能が低下すると、 血液中に様々な老廃物が溜まり、血管の内皮細胞を傷つけていくと考えられます。 その結果、全身の血管では動脈硬化が進行。 そうなると、ますます腎臓の機能も低下し、動脈硬化も進むという悪循環に… そしてついには心臓の冠状動脈で血栓が発生。 心筋梗塞を起こしてしまったと考えられるのです。 実はこの心筋梗塞、腎機能が50%を下回った時点で 起きやすくなるとも言われています。 腎臓病の症状が出るのは、腎機能30%以下、 つまり、症状が出始める遥か前に心筋梗塞を起こしてしまうことがあるのです。 事実アメリカの調査では、慢性腎臓病患者の4人に1人が、 心筋梗塞などで死亡していることが報告されています。 あなたは メタボ体質ではありませんか? むくみや疲れがないからと 安心していませんか? そして何より 腎臓の検査を受けたことがありますか? 慢性腎臓病から心筋梗塞を引き起こすケースは増えている。 以前は慢性腎臓病とわからずに心筋梗塞で亡くなっていた。 心筋梗塞を引き起こす慢性腎臓病の 大きな要因の1つが「塩分の摂り過ぎ」 塩分の摂り過ぎ⇒高血圧⇒腎臓を痛めつける 通常血液中の塩分濃度は一定に保たれている。 しかし塩分を摂り過ぎると濃くなった塩分濃度を抑えようと 血管内に水分が取り込まれます。 すると血液量は増加。 血管壁がその圧力で押し広げられた状態。 これが塩分で高血圧になる仕組み。 こうなると塩分のろ過装置・糸球体を構成する 血管の圧力も高まり傷つき始め腎臓の機能が低下してしまう。 ホラーチェックは「1週間の塩分摂取量検査」 最近1週間に食べたものを全て記録。 食品や食材に含まれる一般的な塩分量を参考に計算。 厚生労働省が推奨する1週間に摂ってもよい塩分量は 男性70グラム、女性56グラム ゲスト患者7人中4人がレッドゾーンでした。 食べる量が多い人は塩分量も多くなってしまう。 魚中心の食事は一見ヘルシーに思いがちだが 魚定食は味噌汁や漬物がセットになっており塩分量が多くなりがち。 焼き魚や干物などはそれ自体に塩分があるので お醤油はかけないようにする。 刺身は薬味をたくさん使い醤油の量を減らすとよい。 会席料理も一見ヘルシーに思いがちだが 品数が多く醤油や味噌など塩分量も多く 1食で10~12グラム位の塩分量になる。 ラーメンのスープを飲み干すと5~6グラムの塩分量になる。 1日に2食ラーメンを食べてしまうと それで10~12グラムになってしまう。 レッドゾーンの人はラーメンのスープを残すことから始めましょう。 塩分を控えても美味しく食べられる方法は? ・薄味に調味したものにカレー粉・粒こしょう・唐辛子等 香辛料を加える。 ・にんにく・ねぎ・生姜等 香味野菜を加えて調理する。 ・焼きたて・揚げたて等の香ばしさがあれば減塩につながる。 ・鰹節・昆布・干し椎茸等 天然の旨み成分を使っただしを加える。 ・酸味を加えるのも効果的。 酢・レモン・トマト等の酸味は塩味に代わるアクセントとなる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.05 21:04:16
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