ハピふる!(2008/7/3放送)より
こちらハピふる!婦人科「女性に多い足の甲の痛み」
医療法人 慶祐会 吉野整形外科 吉野先生と生電話
今回の相談者の場合は
体重をかけて真っ直ぐ歩こうとすると甲に痛みが出て
足の側面をつけて歩けば痛みがなく歩けるという症状。
このことから考えられるのは
「偏平足」からくる足の甲の痛みだと思われる。
本来健康な足というのは「土踏まず」がありアーチ状の構造をしている。
これを縦のアーチと呼んでいる。
実際には外観上からはわからない横のアーチもあり
2つの縦横のアーチがある。
この2つのアーチがあるおかげで衝撃を吸収
クッションの働きをして脚やひざへの負担を軽減する。
ところが偏平足という状態があると
アーチ構造がつぶれた土踏まずのない足になり
クッション機能がない状態。
足裏が平らな状態で足裏に体重が直接かかる。
偏平足かどうかを知る簡単なセルフチェック
足に体重を乗せた状態で「土踏まず」に手の指3本を入れたとき
(女性ならば中指と薬指の2本でもよい)
第2関節より先まで入らなければ偏平足。
偏平足だとなぜ足の甲が痛くなるのか?
足の甲の骨は複雑に折り重なっている。
足の根元に足根骨があり 1つ1つの骨の間に軟骨を持っていて
ある程度隙間が開いている。
衝撃を吸収するように隙間が開いているが
偏平足になると隙間が狭くなってしまうので
足を突くたびに足の甲に圧力がかかり
甲の骨同士がぶつかり痛みが生じてしまう。
さらにこれを放置しているとひどくなって
骨が変形して足の甲が隆起して腫れる場合もある。
近年 外反母趾が増えており女性にとても多いが
外反母趾の方にもアーチがつぶれている人が多い。
何か対処法はあるのか?
偏平足の対処法でもっとも重要なのはアーチサポート。
アーチサポートというのは靴の中敷で中敷から足を支える。
市販のものもたくさん出ているができれば
整形外科で自分の足にあった靴の中敷を作ってもらうとよい。
もう1つの対処法は筋力を鍛えること。
足のアーチを形成させるためにお足の裏の筋肉を鍛えるとよい。
偏平足の人は足の裏の筋肉が弱っている。
「タオルよせ運動」
滑る床の上に薄手のタオルを引く。
イスに座ってタオルの上に足を乗せる。
足の指でタオルをたぐり寄せる。自分の元に引っ張る。
これを3セット繰り返す。毎日行う。
偏平足や初期の外反母趾にオススメ。
「ホーマン体操」
イスに座って 両足の親指にゴムバンドをかけ
かかとを合わせて床につける。
ゴムバンドのかかった親指を外側に開き10~15秒キープ。
ゆっくりもどして3~5秒間休み 再び足を開く。
30回を目安に繰り返す。
偏平足や重度の外反母趾にも効果が期待できる。
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