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カテゴリ:目・眼瞼痙攣・耳・のど
本当は怖い家庭の医学(診察日:7月15日 )より
「本当は怖いおでこのしわ~閉ざされる魔の扉~」 K・Aさん(女性)/53歳(発症当時) 専業主婦 美容に関するブログを始め、 毎日4~5時間はパソコンに向かっていた主婦のK・Aさん。 ある日、夫から“おでこのしわ”が深くなっていることを指摘され、 以来しわが隠れるように様々な努力をしていました。 そんな中、20年ぶりの高校の同窓会を知らせる葉書を受け取ったK・Aさん。 学校一の美人と噂された輝かしい青春時代が蘇りますが、 その数日後、ひどい肩こりや頭痛を感じるように。 その後も更なる異変が続きました。 車の運転中に横の車が見えなかったり… 同窓会で昔の写真を見た時に 自分の顔の変化に驚いたり… 気にし始めるとなんだか瞼が重く開けにくいように感じたり… 夫に背中を押されて眼科を受診したことろ 形成外科の受診をすすめられました。 (1)おでこのしわ (2)肩こり (3)頭痛 (4)視野が狭くなる (5)眠たそうな目 (6)まぶたが重く開けづらい 病名 ⇒ 眼瞼下垂(がんけんかすい) <なぜ、おでこのしわから眼瞼下垂に?> 「眼瞼下垂」とは、ある事が原因で まぶたをあげる力が弱まり、眼が開きにくくなる病。 最悪の場合、視野を失ってしまうこともあります。 この病の診断基準の一つは目の瞳孔から 上まぶたまでの距離が3.5ミリ未満ということ。 最近、注目を集めているこの眼瞼下垂。 事実、形成外科にやってくる患者が急増しているのです。 ではなぜ、まぶたが下がってしまうのでしょうか? そもそも私たちが目を開いたままでいられるのは、眼球の奥にある筋肉が、 まぶたの内側にある腱膜と呼ばれる筋を引っぱりあげているからです。 ところが、病を発症すると腱膜が伸びきり、 まぶたを上げた状態を維持できなくなります。 その結果、まぶたが下がってしまうのです。 このまぶたをあげる力が衰える大きな原因の一つは加齢です。 そのため、誰でも年を取れば、ある程度はまぶたが下がってくるもの。 しかし、K・Aさんの場合、原因は加齢だけではありませんでした。 それは長時間の作業による目の酷使。 必要以上の負担が、腱膜の疲労を進め、まぶたをあげる力を弱めたのです。 しかし、事はまぶただけの問題では終わりません。 この病は目以外にも様々な症状を引き起こすのです。 それがK・Aさんを悩ませた数々の症状。 まず、衰えてしまった腱膜の代わりに、おでこの筋肉を使って まぶたをあげていたため、あの深いしわができ、 今度は頭全体を覆っている筋肉の疲労から頭痛、 さらには肩こりまでも引き起こしたと考えられるのです。 これらの不定愁訴の原因は、まぶたをあげる力に関係している事が多いのです。 そして、この病の最も恐ろしいところは、 弱まったまぶたの力は二度と元には戻らないということ。 唯一の方法は形成外科での手術。 結果として肩こりや頭痛まで改善できる場合もあるのです。 思い当たることがあれば、形成外科医や眼科医などの 専門医に早めに診てもらうことが重要です。 最近 おでこにシワができていませんか? 肩こりや頭痛に悩まされていませんか? そして何より 目を酷使していませんか? ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ <メディカル・ホラーチェック> まずは昔の写真と現在の写真を比べてまぶたの開き具合をチェック その後「まぶたのおもり負荷テスト」 眼瞼下垂は瞼の上にある腱膜が緩むことで起こります。 そこで瞼をあげる力を調べるために 重さ2グラムの分同を瞼のフチに貼り付け目を開く検査を行う。 実際に医療現場で行われている検査を応用したもの。 あくまで自然に瞼を開けることが大切。 無理やり開けてはいけない。 診断は 瞼を開けた時に瞼のフチに瞳孔がかかっていなければ合格。 瞼のフチに瞳孔がかかっていれば 瞼を上げる力が弱く眼瞼下垂の可能性が高いレッドゾーンとなる。 ゲスト患者のうち5名がレッドゾーンでした。 元々 目の細い人はこの病気になりやすい? お気の毒ですが なりやすい。 目が小さい方は子どもの頃から目を開ける努力をしている。 目を開くために無理をした結果 瞼に負担がかかった。 なんとおでこに力コブができてしまうことも… 今後はどうすればいいの? 眼瞼下垂の危険因子 ・加齢 ・目の酷使 ・コンタクトレンズ ・やってはいけない危険な行為「こする」 あまり目をこすらないようにする! 目の内側を強く押すと瞼の筋肉がはずれやすくなる 目を揉むことはよくない? 軽く揉むくらいなら問題ない。 軽く揉むのとこするのは力のかけ具合が違う。 目の周りのマッサージは? 40歳を超えると誰しも額から眉毛にかけて皮膚が落ちてくる。 強くこする過ぎると靭帯が伸びて皮膚が落ちてくる。 顔面のマッサージはやりすぎに要注意。 知らず知らずに目をこすってしまうのが… ・花粉症 ・アイメイク ・泣く今後はめのこすりすぎに注意しましょう。 眼瞼下垂の手術 眼瞼下垂の診断基準が定まっていないため 病院によっては保険適用されないことがある。 ただし診断がつけば保険適用される。 眼瞼下垂は病気なので美容外科ではなく形成外科か眼科で手術する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.18 10:44:02
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