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カテゴリ:脳・認知症・アルツハイマー・脳梗塞・血管
はなまるマーケット・今日のとくまる(8月13日放送)
夏に警戒!「脳梗塞」 毎日続く暑さ。こんな時は熱中症に注意。 しかしもう1つ、この時期要注意の病気が脳梗塞。 暑いこの時期は『脳梗塞』の発症がたいへん多くなる。 脳梗塞は、脳の血管が詰まって血流が途絶えてしまう病気。 脳は血流が途絶えると、わずか3分で機能が失われ始めます。 そのため、半身麻痺になったり、最悪の場合命にも関わる恐ろしい病気。 この脳梗塞は、1年を通じて警戒が必要ですが、 夏は特にこんな理由から起こりやすくなる。 夏は汗をかきやすいので、体の水分が不足しがちになる。 実はそういう時に、脳梗塞の発症が多くなる。 以前、実際に脳梗塞を起こしたことがあるというAさんの発症した時期は? 4年前の7月4日 ちょうど暑い時だった。 朝トイレに行こうとしたら体が左の方向ばっかり行ってしまった。 明らかに体の異変を感じだAさんは、その後、子供に電話して、 すぐに病院に連れて行ってもらい そこで『脳梗塞』と診断された。 幸い病院での治療が早かったため、 Aさんは仕事に復帰できるほど元気になりました。 夏の脳梗塞を防ぐ大きなポイントは、上手な水分補給。 十分な水分をよいタイミングでとれば、脳梗塞のリスクを減らすことができる。 Aさんは その当時、あまり水分をとっていなかったそうだ。 今、この脳梗塞は、全般に増加傾向にあるとか… 脳梗塞は増えており、特に注目すべきは 30代・40代の若い方に多くなってきているのが特徴。 そして脳梗塞は夏に多いが、 特に今8月、脳梗塞が多くなる。 原因として脱水がからんできている。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 夏に警戒!「脳梗塞」原因に動脈硬化 脳梗塞のメカニズムと見逃してはいけない症状。 脳梗塞の大きな原因として、動脈硬化が挙げられる。 動脈硬化は、血管の壁にプラークという垢のようなものが溜まって、 血管内が狭くなってしまう現象。 脂っぽい食事や運動不足、喫煙、さらに歳を重ねることによっても起こるが、 怖いのは、動脈硬化が起きていても症状はないこと。 知らない間に進行して脳梗塞のリスクが高まっていく。 動脈硬化が起こっている付近では、血液の流れにある異変が起こる。 動脈硬化が進行すると、その部分の血管が狭くなるので、 血液が淀んで流れが悪くなってくる。 そしてその血液の流れは、「夏」にさらに悪くなりやすい。 夏になるとどうしても発汗などで脱水になる。 血液の粘度が上がって、 淀みの部分が『血栓』といって血の塊ができやすい。 脳の奥の血管は特に細いため、動脈硬化が起きていると、 この血栓が血管をふさいでしまうことがある。 こうして、脳梗塞が発症する。 <脳梗塞の主な症状 > ○めまい・ふらつき・脱力感 ○半身麻痺(手足のしびれ、ものを落とす~など) ○ろれつが回らない・視野が欠ける →症状が一時的に現れて、その後消えることもある。 (一過性脳虚血発作 ~T.I.A) 初期には、めまい、ふらつき、脱力感など 『暑気あたり』と似た症状から始まることがある。 そして症状が進むと、 半身麻痺がある。 たとえば何かをしていて物を落としてしまったり、 そのほか、ろれつが回らない、視野が欠けるという 症状もある。 最も重篤の場合は、意識を失ってしまうこともある。 これらの症状は、現れたかと思うとその後消えてしまうこともある? これらは今後の大きな脳梗塞を起こす1つの大事な前兆。 この一過性に消える理由は… 一度脳の血管がふさいで、脳梗塞の症状のめまいや麻痺などが出る。 しかし運よく一回溶ける。 それで事なきを得たように見えるが、 実はこのまま放置しておくと、 ついに本格的な脳梗塞へとつながっていく。 症状がなくなったからと言って、そのまま放っておいてはいけない! 血圧が高いのも、きっかけになる? 血圧の上昇というのは非常に大事で、冬だけではなくて夏にも起こる。 そうすると、 動脈硬化の『プラーク』に傷がついて、 それがまた血栓を作るきっかけになってしまう。 特に夏場の血圧の変化が起こりやすい時とは? 暑いところからクーラーのきいた寒い部屋に入ってくる、 あるいは暑いからと言って冷水を浴びたりなど こんな時にも血圧は上がりやすい。 夏の脳梗塞を防ぐには ☆水分を上手に補給 ☆動脈硬化にも注意! ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 脳梗塞予防~1日に必要な水分の摂取量は? 人間の体は尿のほかに、汗・呼気などから水分を失う。 健康な成人でたくさん汗をかくこの時期には、 1日に2リットル以上の水分を とる必要がある。 1日に2リットル以上飲む!かなり大変そうですが? 1日に2リットル以上を飲んだり食べたりと考えると 意外に水分を上手に補給できる。 水分の補給を飲み物だけに頼ってしまうと、 この時期は夏バテにも繋がりやすいですので、 飲み物と食事を合わせて1日2リットル以上と、 考える。 水分は食事からでも摂れる! では日頃私たちは、飲み物や食べ物からどのくらい水分をとっているの? はなまる主婦のBさんが、ある1日にとった飲み物と食べ物の記録によると まず、飲み物からとった水分量は? 飲み物がアイスコーヒーや冷たいお茶から、1日約950ccの水分。 目標量の2リットルの半分弱。 では食べ物からとった水分量は? 1日約900ccの水分。 1日にとった飲み物と食べ物の水分量は、ほぼ同じ。 つまり食べ物からも意外と多くの水分をとれる。 ただし、目標の2リットル以上には、届いていませんでした。 Bさんの場合には、食事を見直すことで水分量もアップ。 品数を増やすことで、水分補給だけでなくて栄養バランスも良くなる。 1日3食きちんと食べることと、その合間に飲み物で水分補給することで 1日2リットル以上無理なく 水分がとれる。 <こんな食べ物にこのくらいの水分が含まれる> ご飯1膳(150g) → 約90cc 茹でそうめん1把(170g) → 約120ccc 豆腐1/3丁(100g) → 約90c トマト小1個(100g) → 約95c ブロッコリー5房(100g) → 約90cc バナナ1本(100g) → 約75cc モモ1個(150g) → 約80cc 食事で水分を取ると、いいことが多い? 特にフルーツや野菜では、水分以外にもミネラル。 ミネラルもこの時期汗でたくさん出てしまうので、 こういったものも 同時に補給でき非常に効率がいいと言える。 雑炊も水分が多い? 雑炊やおかゆにすると、もっと水分が増える。 飲み物の種類はあまり関係ない? コーヒーとか緑茶や紅茶は、カフェインが結構含まれている。 こういったものは水分をとるけれども 利尿効果も高まるので、実は失う分も多い。 冷たいビールも利尿作用が高い。 そして 体が熱くなるので汗をかき水分を失う原因になる。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 夏の脳梗塞予防 こんな時にも水分補給を! 何といっても運動するときには、 大量の汗をかくので十分な水分補給をする。 特に大切なことは のどの渇きを覚える前にこまめに水分補給をすること。 運動前・運動中・運動後にも十分な水分補給を… さらにこの季節、こんな時にも水分補給を! 夏の脳梗塞は、大量の汗をかく睡眠中や起床後、数時間以内に発症する。 この時期睡眠中にも大量の汗をかくため、脳梗塞のリスクが高まる。 寝る前・そして目が覚めた後にも十分に水分の補給をする。 お風呂上がりは、注意しなくていい? お風呂も血圧の変動もあり、汗もかきく。 運動と同じようなことなので 入る前にも飲んでおく。 そして出てからも飲む。こまめに飲む。 いい水分の取り方ということで、水のほかにか何かいいものはある? カフェインのない麦茶などいい。 ミネラル成分も十分に入っている。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 夏の脳梗塞予防 動脈硬化にも注意 <動脈硬化の原因 > ・糖質中心の食事 ・運動不足 ・喫煙 ・ストレス ・加齢 ~など 上記のような生活習慣のある方は、 メタボリックシンドロームに近づきやすい方。 脳梗塞の原因、動脈硬化を調べるには? 動脈硬化が起きているかどうかは、以前は 血液検査のコレステロール値などから判断していたが、 最近は血管の中を実際に見れる頸動脈エコー検査という非常に優れた検査がある。 <松庵内科クリニック> 脳梗塞の原因の脳梗塞が起きているかどうか、 血管の中を見て調べる検査「頸動脈エコーの検査」 機器を首に当てると、モニターに拡大された血管の画像が映し出される。 首の血管の状態が脳の血管の状態を反映している。 動脈硬化が起きている方の血管は 血管の内側にプラークが溜まって管内が狭くなっているのが分かる。 こういう血管の状態の方は脳梗塞に対する注意が必要となる。 もし、この検査で動脈硬化が見つかった場合は? まず生活習慣の改善をする。 動脈硬化の原因である食生活の乱れ、運動不足、 喫煙などを改めることで、その悪化を防ぐことができる。 また薬剤療法もある。 病院に行く場合は、何科に行けばいい? 内科・外科問わず、生活習慣病を診てくれる病院。 今できる施設は増えているそうだ。 動脈硬化の予防が脳梗塞の予防! 「夏はとにかく水分を食べて飲む!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.27 21:36:01
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