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カテゴリ:本当は怖い家庭の医学
本当は怖い家庭の医学(診察日:9月30日 )
間違った薬の飲み方&芸能人症例3時間スペシャル 『芸能人症例~中尾彬さんの場合~』 中尾彬さん(男性)/64歳(発症当時) 俳優 昨年の春、仕事先の大阪で倒れ緊急入院、 医師から生存率20%と告げられ死の淵をさまよった中尾彬さん。 若い頃スポーツで鍛えた体には自信を持ち、常に健康だと思い込んでいた彼は、 グルメ、酒豪、ヘビースモーカーの日々を送りながら、 注射嫌いもあって病院に行ったことがありませんでした。 2006年9月当時沖縄に別荘を買いそこで生活のほとんどを過ごしていた 妻の志乃さんが30万人に1人の病に襲われた。 「フィッシャー症候群」という原因不明の病。 免疫機能に異常が起こり目や体が動かなくなる病。 中尾さんは心底落ち込んだ。 忙しい中 東京と沖縄の往復を繰り返し 生活リズムが大きく変化した。 助けになったのは志乃さんの母 治子さん75歳。 中尾さんは治子さんを実の母のように慕っていた。 治子さんの看病もあって志乃さんは徐々に回復した。 2006年11月 今度は治子さんが体調を崩し入院。 患っていたガンが悪化し そのまま帰らぬ人となった。 中尾さんは実母の死よりショックだったという。 心労が重なる中 中尾さんに最初の異変が襲ったのは2007年3月27日の夜。 体がだるく、熱っぽい。いわゆる風邪の症状を感じました。 風邪ぐらい寝れば治るだろうと思っていた中尾彬さん。 しかし、翌朝になると症状はより悪化しか し病院へは行かず 市販の風邪薬を飲んで今日とロケへ。 ロケに入っても 足はふらふら 手は震える。 そんな状態でも病院へは行かず3日間のロケを終わらせた。 3月31日 モーニングコールの電話を取れないほど体が動きません。 ベットから転げ落ちてしまいました。 救急車で病院へ運ばれ 集中治療室へ入院となりました。 (1)風邪 (2)足がふらつく (3)手がふるえる (4)身体が動かない 病名 ⇒ 横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう) <なぜ、風邪から横紋筋融解症に?> 「横紋筋融解症」とは、骨格の周りについた横紋筋という筋肉の細胞が、 何らかの原因でダメージを与えられ、壊死していく病。 すると、普段は筋肉の中で酸素を蓄えているミオグロビンが溶け出し、血液中に流出。 そのミオグロビンが腎臓に目詰まりを起こし、腎機能が低下。 毒素を排出できなくなり、最悪の場合、 多臓器不全を引き起こし、死に至ることもあるのです。 中尾さんもまさに多臓器不全に陥り、生死にかかわる状態でした。 では、なぜ中尾さんはこの病気になってしまったのでしょうか? その原因こそ・・・過度の「ストレス」。 妻の病や義母の死で精神的なストレスが蓄積していた中尾さん。 さらに、看病のための東京・沖縄の往復、64歳という年齢、 大量の飲酒や喫煙などの生活習慣といった肉体的なストレスも溜めていました。 実はこうしたストレスが、中尾さんの免疫力を大きく低下させていたのです。 その結果、体調を崩し、風邪をひいてしまった中尾さん。 そう、きっかけは単なる風邪に過ぎませんでした。 この時病院に行けば、悪化することはなかったはず。 しかし、病院嫌いの中尾さんは薬を飲んだだけで京都ロケを敢行。 それがたたり中尾さんの風邪はさらに悪化。 その結果、「急性肺炎」を発症してしまったのです。 そしてこの急性肺炎が、さらに横紋筋融解症を併発させたと考えられます。 事実、急性肺炎の患者の4.7%が、横紋筋融解症を発症したという報告があります。 どの段階で横紋筋融解症を発症していたかはわかりません。 ただ少なくとも、京都ロケの最中に病院に行っていれば、 生存率20%などという恐ろしい事態には陥らなかったはず。 その後は、妻・志乃さんの献身的な看病の甲斐もあり、 担当医も驚くほどの回復を見せた中尾さん。 およそ3ヵ月後には仕事に復帰できたのです。 中尾さんに質問 なぜしんどさを我慢できた? 自分が弱っているとは思っていなかった。 最初の症状は寒気だった。 ストレスは感じていた? ストレスは形がない。 奥さんが病気の時もストレスは感じてなかった。 感じていたら看病もできなかった。 年齢と共に生活習慣を替える意識はなかった? 全くない。 体がついていかなくても頑張るのが俺たちの仕事。 当時の睡眠時間は? 10時間くらい。 口内炎で病院食が食べられずアイス(ガリガリ君)を食べていた。 長寿の家系なので油断していた。 祖父が106歳、父親が現在100歳近い。 タバコはやめた? 吸えなくなったのでやめた。吸ってもおいしくない。 他に変えた生活習慣は? 生野菜を食べるようになった。 牛乳を飲むようになった。 精神的ストレスのチェック「人生の出来事型ストレス問診」 ストレスとは 人は生活する上で、様々なストレスを抱えており、 時には「楽しいこと」ですらストレスになってしまうことがあります。 つまり、ストレスとは「人生における変化」としてとらえる事もできるのです。 ストレスの増加は免疫力の低下につながり、 病気の発病につながる可能性もあります。 人生の出来事型ストレス問診とは 「人生の出来事型ストレス」とは、「結婚」や「引越し」など、 生活環境の変化によって生じるストレスのこと。 この問診は全部で43項目あり、過去1年間で 該当した項目の点数を合計することで、自分では気付かないうちに、 どれくらいのストレスを抱えていたのかをチェックすることができます。 過去1年の間に、自分の身に起きた出来事をチェックし、合計値を計算。 順位ー出来事ー点数 1 配偶者の死 100 2 離婚 73 3 夫婦の別居 65 4 刑務所などで拘留 63 5 近親者の死 63 6 大きいケガや病気 53 7 結婚 50 8 失業 47 9 配偶者との仲直り 45 10 引退・退職 45 11 家族の健康状態の変化 44 12 妊娠 40 13 性の悩み 39 14 新しい家族を得る 39 15 新たなチャレンジなど、仕事環境の変化 39 16 経済状態の変化 38 17 親友の死 37 18 転勤・部署の配置換え 36 19 家庭・仕事での口論の数の変化 35 20 300万円以上の借金 31 21 財産差し押さえ 30 22 仕事の責任の変化 29 23 子どもが独立などで家から去る 29 24 親戚とのトラブル 29 25 顕著な実績 28 26 配偶者の就職、退職 26 27 入学・卒業 26 28 生活環境の変化(家の新改築、環境悪化など) 25 29 生活習慣の変化 24 30 上司とのトラブル 23 31 労働時間、環境の変化 20 32 引越し 20 33 転校 20 34 趣味、休日の過ごし方の変化 19 35 宗教活動の変化 19 36 ボランティアなど社会活動の変化 18 37 30万円程度の借金 17 38 睡眠習慣の変化 16 39 同居している家族の数に変化 15 40 食生活の変化 15 41 長期休暇 13 42 クリスマスなどの大きなイベント 12 43 ちょっとした違反 11 合計点数が150点以上だった人はレッドゾーン 1年間に経験した項目の合計が150点以上では約50%、 300点以上の場合には、約80%の人が 翌年を含め近い将来病気になる可能性があるという研究結果があります。 まず自分にストレスがあることをきちんと認識することが大切です。 その上で リラックスできる趣味などを持ち ストレスを適度に発散するように心がけていきましょう。 ちなみに当時の中尾さんのストレス値は138点だった。 短期間で起きているためストレスの度合いはもっと高かった可能性あり。 仕事を忘れてリラックスできる趣味を持つことが大切。 肉体的ストレスチェック「血液検査」 注目するのは活性酸素 活性酸素は酸素が体のなかで変化してできる物質 活性酸素が過剰に増加した状態こそ肉体的ストレス 細胞が傷つけられ免疫力が低下 シミやシワ 高血圧や胃潰瘍 急性肺炎 さらには心筋梗塞まで様々な病を発症しやすい状態になる 活性酸素が増える主な原因 悪い生活習慣 喫煙 過度の飲酒 過労 睡眠不足 偏った食生活 風邪(炎症など) 紫外線を大量に浴びる 運動不足又は過剰な運動 精神的ストレス 活性酸素を抑える抗酸化力を高める食生活が大切 緑黄色野菜 果物 魚介類等を摂ることが大切 ビタミンCの多い食品:ブロッコリー、蓮根、さやえんどう ビタミンEの多い食品:モロヘイヤ かぼちゃ(西洋) アボガド お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.01 21:40:18
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