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カテゴリ:目・眼瞼痙攣・耳・のど
本当は怖い家庭の医学(診察日:11月18日 )より
『本当は怖い冷え~まさかの原因~』 S・Rさん(女性)/42歳 OL ホームページの企画・デザインの会社に勤めるS・Rさん。 手がけたホームページの人気が出るのが何より楽しみで、 「結婚よりも仕事」と、この10年がんばってきましたが、 ある日、手足が冷えてジンジンするようになります。 1週間後、肩こりがひどくなり、目の奥が痛み、 さらに離れたものが少しぼやけて見えるようになります。 コンタクトレンズが合わなくなったせいだと思った彼女は、 度数を上げたレンズをインターネットで購入。 忙しい彼女は自分で判断した度数のレンズをたびたび買っていました。 新しいコンタクトをつけると視界は見違えるようにくっきりしました。 その日の午後、突然ひどい頭痛に襲われます。 だましだまし仕事を続けていると今度は吐き気に襲われます。 連日頭痛で仕事が手につかず 病院を訪れますが診断は「問題なし」 しばしば欠勤するようになったところ 後輩に仕事を取られただけでなく 遠まわしの退社勧告まで… こうして家にこもりがちになりました。 たまたま見た新聞記事に自分と同じ症状の病の記事を見つけ 記事にあった病院を訪れました。 (1)冷え (2)肩こり (3)目の奥の痛み (4)頭痛 (5)吐き気 病名 ⇒ 自律神経失調症 <なぜ、冷えから自律神経失調症に?> 「自律神経」とは、自分の意志とは無関係に 循環、呼吸、消化などの生命活動を調整する神経です。 交感神経と副交感神経の2つで成り立っており、 このバランスが崩れると、身体に様々な症状が現れます。 これが「自律神経失調症」 実は彼女を苦しめた「冷え」「肩こり」「頭痛」「吐き気」などの症状は、 すべて自律神経のバランスが崩れたことで起きていたのです。 そして、その原因は長年、自分の勝手な判断で コンタクトレンズの度数を上げていたこと。 でも、なぜこのことが自律神経失調症につながるのでしょうか。 実は目のピントを合わせるには、自律神経が大きく関わっているのです。 そもそも、私たちの目は毛様体筋という筋肉が収縮することで、 水晶体の厚さを変えてピントを合わせます。 例えば、遠くを見るときは、筋肉の力を抜いて水晶体を薄くし、 近くのものを見るときは、筋肉を収縮させ、 水晶体を分厚くしてピントを調整します。 この動きのコントロールをしているのが、自律神経なのです。 しかし、近視の人は、水晶体が分厚くなってしまっているため、 遠くのものを見たとき、ピントが合いません。 そこで、コンタクトレンズや眼鏡を使うと、 目に入る光の幅が広がり、ピントが合うのです。 ところが、度数を間違って上げてしまうと、眼に入る光が、 より一層広がるため、遠くを見ても近くを見ても、 毛様体筋を常に収縮させなければならず、大きな負担がかかってしまうのです。 このように度数の強すぎるレンズで、長年パソコン作業を続けた彼女は 毛様体筋の疲労から、自律神経の異常を引き起こしてしまったのです。 これはコンタクトだけに限ったことではありません。 強すぎる度数の眼鏡でも、同じリスクを伴います。 これを防ぐには自分の「適正度数」を知ること。 適正度数とは、コンタクトやメガネをした時に遠くを見ても、 近くを見ても眼の筋肉が疲れない度数です。 自分勝手に判断せず、専門医の検査を受け、 適正なレンズを処方してもらうことが何よりも大切なのです。 あなたは最近 冷えが気になることはありませんか? 頭痛や肩こりに長く悩まされていませんか? そもそも あなたのコンタクトや眼鏡 きちんと自分に合ったものですか? 眼鏡やコンタクトレンズが合わないために 自律神経失調症になることは多い? 年々増えてきている。 スタジオに見えた医師の病院では 年間30名ほど新しい患者さんが見えるそうだ。 どうすれば眼鏡やコンタクトがあっているかわかる? 簡単なチェック方法がある。 「近点距離検査」 コンタクトレンズ・眼鏡をしたまま片眼を手で覆い もう一方は人差し指を近づける。 指をゆっくり離し 指の関節のシワにピントが合うところで指を止める。 この距離が近点距離という。 近点距離は年齢で大きく異なる。 この近点距離が正常範囲内ならば合っている。 正常範囲を超えているならば合っていない。 年齢と共に距離は伸びるので手が足りない人は手伝ってもらってください。 =正常な近点距離= 20歳代 12センチ 30歳代 17センチ 40~44歳 22センチ 45~49歳 32センチ 50~54歳 54センチ 55~59歳 88センチ 60~64歳 139センチ 65歳以上 380センチ コンタクトレンズでの老眼対策 近視が強い場合は左右のレンズの度数を変える場合もある。 最近は遠近両用のコンタクトレンズも出ている。 「遠近両用累進型レンズ」 1枚のレンズに遠くを見るようのレンズ 近くを見るようのレンズに加えて 中間の距離用のレンズも備わっている。 これによって全てもものが無理なくよく見え しかも毛様体筋への負担も少なく疲労せずにすむ。 遠視の場合もメガネやコンタクトレンズが強すぎる眼と同じ。 近くを見るときに負担がかかる。 遠視を矯正しないと近くを見たときに毛様体筋が疲労する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.19 21:25:10
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