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カテゴリ:脳・認知症・アルツハイマー・脳梗塞・血管
本当は怖い家庭の医学(診察日:12月16日 )より
年末全身総チェック!日本の名医が診断! 家庭でできる人間ドック早期発見スペシャル 続きより 『物忘れ外来』 I・Yさん(女性)/52歳(発症当時) 自営業 8年前 経営コンサルタント業を営む夫をサポートし、 公私ともに最良のパートナーだったI・Yさん。 ある日、家の鍵をどこに置いたかわからなくなりました。 それは誰にでもあるくらいの物忘れだったため、 夫が病を疑うことはありませんでした。 しかし、彼女の物忘れは頻度を増し、ある時は財布を、 またある時は携帯電話と、症状はどんどん進行していきます。 新居に引っ越した日にさらなる異変が現れました。 いつもならば率先してインテリアの計画を立てるのに なぜかおとなしくボーっとしているのです。 普段とは全く違う顔を見せ始めたI・Yさん。 しかし声を掛けるといつものI・Yさんに戻っていました。 物忘れが増えてから1年後 アルツハイマー病の症状は進みます。 元々料理が大好きだったI・Yさんなのに料理の品数が減りました。 不満を漏らすと「忙しいんだから文句を言わないで」と切り替えします。 物忘れが増えてから3年後 携帯電話を冷蔵庫の中に置き忘れていました。 妻の異変を感じた夫は 妻を大学病院へ… 1)物忘れが増える 2)意欲がなくなる 3)料理の品数が減る 4)冷蔵庫の中に携帯電話を置き忘れる 病名 ⇒ アルツハイマー病(認知症) <なぜ、物忘れからアルツハイマー病に?> 「アルツハイマー病」とは、何らかの原因によって 大脳皮質の神経細胞が少しずつ死滅し、脳が萎縮、 記憶や意欲など生きるために必要な能力が徐々に失われていく病。 一般には65歳以上の高齢者に多い病気ですが、 40歳から50歳という働き盛りで発症してしまうこともあります。 これは「若年性アルツハイマー病」と呼ばれ、通常より進行が早いのが特徴です。 しかもアルツハイマー病は、患者本人が気付くのは極めて困難な病。 だからこそ、周囲の人々が異変を察してあげることが大切なのですが、 そこにアルツハイマー病最大の落とし穴があるのです。 I・Yさんは料理の数に不満を言われると、もっともらしく多忙を理由にし、 テレビの主電源を切ったことを問い詰められると、 一見、理路整然とした言い訳を返しました。 実はこれこそ、アルツハイマー病に特有の「取りつくろい」 そもそも私たちの脳には、衰えた部分を他の部分が補うという働きがあります。 アルツハイマー病で機能が低下した場合でも同じことが起き、 本能的に自尊心を守ろうとする防衛能力が働くことから、 もっともらしい口実を考えるのだと言われています。 しかも、いつになく大人しい妻の様子に、いったんは違和感を覚えたとしても、 声をかけるとすぐいつも通りに戻ってしまいます。 このように、一瞬しか症状が現れないため、 周囲は「誰にでもあること」と受け取り、病気ではないと判断してしまうのです。 現在、投薬治療を続けながら、静かな日々を過ごしているI・Yさん夫妻。 夫のZさんは「今だからわかることが、たくさんあるのだ」と… ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 家庭でできる人間ドック2008<5.物忘れ外来> 認知症 何らかの原因で脳が萎縮し、記憶力の衰えや日常生活を送るのが難しくなる病。 認知症の7割が、神経細胞が死滅していく「アルツハイマー病」です。 早期発見し治療すれば、進行を遅らせることができます。 それゆえ、自分の認知機能を把握し、早期に対処することが大切! 認知症を早期発見するテスト 「RDST」 敏速に認知症を見つけ出す、という意味で、 わずか2問、3分ほどで、80%の高確率で認知症かどうかを見分けられます。 第1問 (制限時間1分) スーパーマーケットやコンビニエンスストアで買えるものを できるだけたくさん思い出して紙に記入して下さい。 第2問 (制限時間なし) 漢数字をアラビア数字に、アラビア数字を漢数字に直して下さい。 <例>41→ 四十一 三十六 → 36 1)209→ 2)4054→ 3)六百八十一→ 4)二千二十七→ RDSTは採点式テストです、採点方法は以下のとおり。 第1問(重複する回答が複数ある場合には、1個と数える) 1問1点 4個以下が0点 5~7個が2点 8~10個が4点 11~13個が6点 14個以上が8点 第2問<答え> 1)二百九 2)四千五十四 3)681 4)2027 2問の合計点が7点以下は認知症が疑いがあり、 4点以下であれば認知症が強く疑われます。 認知症の患者さんは漢数字とアラビア数字が混ざる 桁を間違えるなど 数字の変換ができていない場合は 高得点でも詳しい検査をすることが大切。 認知症の予防 食事のバランスなど生活習慣病を予防する生活が大切。 アルツハイマー病の治療薬はもうすぐ開発される? あと10年ほどで病の進行を止める薬の完成が期待されている。 認知症を病院で検査する場合 問診や心理検査の他に 次のような検査を受けます。 MRI検査 脳の断面を撮影し萎縮がないかどうかをチェック SPECT 脳の血流が低下している部分を色によってチェック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.21 20:37:43
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