植物にいやされて＊園芸日誌＊

スッキリ！！（2009/2/19放送より）
気温上昇で大量飛散！忍び寄る花粉の猛威

銀座にある耳鼻科「慶友銀座クリニック」の

待合室で待っている人のほとんどは「花粉症」
こちらのクリニックに駆け込む人のおよそ８割が花粉症。
先週の終わり　今週のはじめから症状が出てる人がとても多い。
以前の２倍。
午前中で１００人を超えている。

待ちの人の声でも　先週末からすごいという人が…
今週になって花粉症に悩まされている人がいっぱい。
その訳とは？
金曜日に春一番が吹いた。
この週末から週明けにかけて爆発！花粉爆発！

先週金曜日　関東をはじめ北陸・九州・四国・中国地方で春一番を観測。
九州南部以外では過去１０年間で最も早い観測。
さらに土曜日は　都内で気温が２３度まで上昇。
この変化は花粉症と深い関係がある。

気温が上がって風が吹くと花粉が一斉に飛び始めるため
症状が強く出た人が多い。
あの暖かさと風で一気に花粉のシーズンが始まったと言える。

今週　関東・甲信越地方では花粉の飛散量が増加。
環境庁の発表による花粉飛散量は「今年は平年並かやや多め」
この「平年」とは最近１０年間の平均をいう。
都内での花粉の飛散量は年々増え続け３０年前と比べると倍以上。
これは戦後　スギの植林を
推し進めてきたことなどが影響していると言われている。

そんな中「自分は花粉症ではない」という人たちは…
メイクとか崩れて大変そうだな～
あまり身近に感じない
服とか完璧なのにここだけ（マスクで）隠していますって…

しかし　アレルギーの専門家によると…
今後ドンドン花粉症の患者は増えてくる。

そもそも花粉症というのは
花粉が体内に入り込んだ時に起こるアレルギー反応のこと。
人の身体はアレルギーの物質を溜め込むコップに例えられます。
そのコップに花粉アレルギーを起こす物質がたまっていき
あふれ出すと発症する仕組みになっています。
つまり　現在花粉症でない人も　コップから溢れていないだけで
アレルギーを起こす物質がたまり続けている可能性がある。

花粉症は年齢に関係なく突然発症する可能性もある。
年齢別の花粉症患者実態調査によると
花粉症の人は２０年前と比べて各年代で倍以上に増加している。
これが花粉症の怖さなのだ。

さらに遺伝で決まっている部分があるとか…
したがって親兄弟が花粉症になっている方は
自分がなる危険があると考えてよい。
今はなくても　将来は発症する可能性が強い。

花粉症になりやすい体質は遺伝するので家族に花粉症の人がいたら注意！

今では人間だけでなく猿や犬など動物も花粉症になる。
そんな花粉症の元凶　スギ花粉はこれからがピーク。

関東を例に取ると　例年よりはやや早めでピークを迎えそうで
２月の下旬から３月の初旬ころ　さらに気温が上がって
温暖なシーズンになってくるとドンドン花粉が飛んでくる。
これから右肩上がりに花粉の総量が増えていくと思われる。

そもそも花粉症を引き起こすのは樹齢２５年以上のスギの花粉。
２０１０年には日本のスギのほとんどが樹齢３０年以上になるため
今花粉症でない人もますます注意が必要なのだ。

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最近銀座の東急ハンズではインフルエンザのコーナーに変わり
花粉症対策グッズコーナーが大人気。
この土日に　お客さんが倍増　花粉症グッズを買い求めている。

今年の花粉症グッズはデザイン性に飛んだものが多い中
一番売れているのが　「Pit Stopper　ピット ストッパー」
鼻に差し込む見えないマスクが好評だそうだ。
鼻水タイプと花粉ブロックタイプの２種類があり
花粉ブロックタイプは売り切れる店舗が出たほどの人気。

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街の人たちはどんな花粉対策をしているのでしょうか？
薬を使う
ハーブを焚く
鼻炎スプレー
洗濯物は外に干さない
窓を開けない
みなさん苦戦のご様子。

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現在花粉症の治療法には「対症療法」と「根治療法」の２つ。
対症療法はくしゃみ鼻水などアレルギーによる症状を抑える治療法。
花粉シーズンの間　内服薬や点眼薬を使用する。

対症療法には手術もある。
シロノクリニック恵比寿で行っているのは「レーザー治療」
鼻水や鼻づまりの原因となる腫れた粘膜をレーザーで焼きかさぶたを作る。
その下に花粉症を起こしにくいきれいな粘膜を再生させる。
レーザー治療後にニオイがわからなくなったりはしない。
新しい粘膜　若い時の粘膜に戻す。
薬を飲むが面倒、病院を受診するのが面倒、マスクをするのが面倒
という方がレーザー治療を選ばれることがあるそうだ。
個人差がかなりあって２～３年もつ人が半分以上。
手術時間は５～１０分。入院の必要はない。

もう１つの治療法「根治治療」は
アレルギーを引き起こす物質を押さえ込む治療法。
濃度を下げた花粉の抽出液を注射する方法などがある。
現在では２年以上続けることが必要であり
全ての人に効果が期待できるわけではない。

そして今　新たな根治療法が誕生するかもしれない！
全く反応しないように
アレルギー反応が起こらないような仕組みのワクチンを開発した。
スギ花粉から作った新ワクチン。
現在　動物実験までは成功。
２種類の実用化を目指している。
１）予防ワクチン　シーズンになっても花粉症を発症しない
２）治療ワクチン　何シーズンでも花粉症を発症しない
ワクチンを適当な感覚で打つことによって
ずっと生涯発症させないというのが開発者の狙い。
開発する方もこれがいち早く世に出ることを願っている。

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今現在　花粉症でない人が　何も花粉症対策をしないのは
花粉症になる時期を早めている可能性がある！

素材による花粉付着率（綿を１とした場合）
絹　１．５倍
化学繊維　１．８倍
ウール　９．８倍
さらに毛皮などふわふわがついていたり　
生地の目が荒くなるとつきやすくなる。
できるだけ花粉がつきにくい服を着ることも大切。
外に出るときはさらさらな上着を着るとよい。