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カテゴリ:心・あがり症・摂食障害・うつ・帯状疱疹
カラダのキモチ(2009/3/1放送)より
あなたは気付いていますか? カラダの異常と「うつ病」の関係 およそ10年前お馴染みの陽気な笑顔を 突然失ってしまった高島忠夫さん。 医師の診断は重度のうつ病でした。 その時から家族全員が一丸となっての 過酷な闘病生活が始まったのです。 数年にわたる家族の必死の頑張りが実を結び 高島さんは復帰を果たします。 今回のゲストは寿美花代さんでした。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ うつ病は「心の風邪」とも言われてきました。 しかし近年 研究が進み うつ病は心の病気と言うより あきらかに「脳の不調」ということがわかってきました。 脳内に数千億以上ある神経細胞。 私たちの脳はその神経細胞がつながりあうことで働いています。 健康な状態の神経細胞には他の神経細胞とつながるための スパインと呼ばれる突起が無数にある。 ところが最近の研究でうつ病患者の神経細胞は スパインの数が減少していることが判明。 つまり他の神経細胞と新たにネットワークを作ることが難しく 脳の働きが止まった状態になってる。 またスパインの減少が原因となって 脳内の記憶や感情に深く関わる海馬 という部分が小さくなるという研究報告もある。 うつ病患者の脳の中では効した現象が実際に起きているのだ。 さらにうつ病患者の脳内の血流を測定した結果 広い範囲で血流の低下がみられた。 中でも快・不快の感情に関わる左脳の前頭葉で 著しい血流の低下があきらかになった。 こうした脳の不調により 無表情や感情喪失といった うつ病の症状が現れると考えられる。 一番のポイントは… うつ病は医学的な治療で治せる病気。 単なる性格の問題ではない。 うつ病になりやすい性格は… ・几帳面 ・まじめ ・責任感が強い ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 見落としがちなうつ病のサインとは? うつ病には様々なサインがある。 そうした異変に家族や回りの人たちが気付いてあげることが うつ病治療の第一歩となる。 態度に現れるうつ病のサイン ・イライラしている ・無口になる ・声が小さくなる ・新聞やテレビに集中できない カラダに現れるうつ病のサイン 実は多くのうつ病患者が最初に訪れるのが「内科」 それだけカラダに現れる不調が多いということ。 ・頭痛 ・肩こり ・めまい ・手足のしびれ ・お腹の不調 こうした症状が原因不明のまま続くようならばうつ病の危険性がある。 またカラダに現れるサインで典型的なものが「食欲不振」 うつ病から味覚に異常をきたし 何を食べても砂を噛んでいるように感じる。 そのため極度の食欲不振となり痩せていく傾向にある。 さらに「不眠」もうつ病の典型的なサインの1つ。 夜中や早朝に目が覚めてマイナス思考を繰り返し そのまま朝を迎えてしまい 眠れない。 こんな状態が続きたら要注意。 うつ病は憂鬱な気分を必ず伴う。 うつ病の人の憂鬱はカラダの症状を必ず伴う。 うつ病の憂鬱感は「二日酔い」に似ている。 うつ病は適切な治療を行えば治る病気。 サインを見逃さないことが早期発見、早期治療につながる。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 高島忠夫さんの場合 うつ病のキッカケになったのが長寿番組の司会の降板。 そして 母親の入院。 一般に職場環境の変化はうつ病のキッカケになりやすい。 近親者の喪失体験などがキッカケになるケースも多い。 それらの出来事が引き金となり1998年うつ病を発症。 はじめは風邪かと思い まずは内科へ 次に心療内科に言ってうつ病と言うことがわかった。 そのうちに「うちにお金がないからどうしよう」 貧困妄想はうつ病の典型的な症状の1つ うつ病の治療の基本は 薬と心身の休養。 高島さんも抗うつ薬と休養により半年後には仕事に復帰できるまでに回復。 しかしそこには大きな落とし穴が… 家族で海外を旅する番組に出演した際 まだ完全に回復していなかった高島さんはロケ中にうつ病を再燃。 高島さんの場合は 抗うつ薬の副作用で便秘に悩まされた。 回復途中で無理をするとうつ病を再燃する危険性がある。 治療には短くても2~3ヶ月は要するため あせったり頑張りすぎるのは禁物。 周囲の人は重大な決断(特に自殺)をさせないように気を配る。 高島さんのような重症のケースは 通常は入院を勧められる。 うつ病は看病する側にも大変なストレスを与える。 そのため看病している側がうつ病にかかってしまうケースも少なくない。 実は 高島さんを看病していた寿美さん自身にも 朝起きれないなど うつ病の兆候が… 薬を処方してもらい薬を服用したらすぐに治った。 こうした寿美さんの必死の看病によって高島さんは徐々に回復。 そんなある日 ピアノを弾き始めた高島さんを見て 寿美さんは回復のための大きな賭けに出ます。 2002年 リハビリのための家族コンサートを開催。 成功すれば大きな自信になる。 しかし失敗すれば再びうつ病を悪化させる。 寿美さんは40人のお客さん全員に 高島さんが失敗しても拍手で答えるように事前にお願いしていた。 お客さんの温かい拍手と笑いに包まれ往年の輝きを取り戻した高島さん。 重度のうつ病で無表情で無気力だった面影は消えていた。 賭けは成功したのだ。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 何千人ものうつ病患者を診てきた先生は… うつ病を繰り返すたびに むしろ生き方を変えて そしてその方の人格のレベル 水準が上がる そして家族の絆が非常に深まる方を何人も見てきている。 家族も本人も人格が磨かれてくるということで 先生はうつ病のことを「人格錬磨道場」と呼んでいるそうだ。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ■楽天「うつ病」で検索 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.17 22:05:50
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