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カテゴリ:血圧・仮面高血圧・糖尿病・痛風
本当は怖い家庭の医学(診察日:6月9日 )より
内臓脂肪が引き起こす意外な病スペシャル 20歳の頃から増えた体重で 内臓脂肪増加の目安がわかる 20歳のときから増えた体重×0.3=内臓脂肪増加量 つまり増えた体重の3割が内臓脂肪 2キロの増加で内臓脂肪プラス0.6キログラム 5キロ→1.5キログラム 10キロ→3キログラム 15キロ→4.5キログラム 18キロ→5.4キログラム ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 『本当は怖い内臓脂肪~Y・Kさんの場合~』 Y・Kさん(男性)/58歳 自営業 整体治療院を営むY・Kさんは、食べる事、飲む事が大好き。 若い頃から毎晩のように飲み歩き、ラーメンでしめる という生活を続けた結果、30代半ばでポッコリお腹に。 50代に差しかかると、さすがに 暴飲暴食をやめて、魚中心の食生活になります。 しかし魚とはいえ食べる量は多かった。 朝・昼のおかずも焼き魚 夜はお寿司。 ぽっこリお腹はそのまま でも体重は増えなかった。 健康なのは魚をたくさん食べているおかげと信じていました。 55歳になったある日、左足にピリっと電気が走るような違和感を覚えます。 見てみると親指の付け根が少し赤くなっていました。 さらに翌朝、今まで経験したことのない激しい足の痛みに病院へ (1)親指の付け根がピリピリする (2)親指の付け根が赤くなる (3)キリで傷口をかき回されるような激しい痛み 病名 → 痛風 <なぜ、ぽっこりお腹から痛風に?> 痛風とは、血液中の尿酸が増えすぎてしまう高尿酸血症が原因で起きる病。 尿酸は、新陳代謝などの過程で必ず生まれるものですが、 血液中に増えすぎると、主に足の関節などで結晶を作り始めます。 そして、この結晶が剥がれた時に、白血球が敵とみなして 攻撃するため、炎症を伴う激痛を引き起こすのです。 では、なぜY・Kさんは、痛風になってしまったのでしょうか? 痛風は、「ぜいたく病」といわれる様にその大きな原因は「食べ過ぎ」です。 尿酸は、肝臓がプリン体という物質を分解して生成されます。 プリン体は、主に体内で作られますが、多くの食品にも含まれています。 そのため、食べ過ぎると、尿酸が過剰に生産され、 尿による排泄が追いつかず、徐々に体内に蓄積されてしまうのです。 そして、Y・Kさんの場合、「飲み過ぎ」も病を助長していました。 アルコールはその種類を問わず、尿酸が腎臓から尿へと 排出されるのを妨げる物質を生み出すため、 結果として体内の尿酸が増えてしまったのです。 しかし、50歳を越え、食事の量も酒の量も、以前に比べれば減っていたはず。 それなのになぜ、発症してしまったのでしょうか? その大きな要因こそ、あの「ポッコリお腹」内臓脂肪です。 内臓脂肪は、悪玉アディポカインというホルモンを発生させます。 このホルモンには、尿酸を作る肝臓の働きを活性化させる作用があるため、 結果、血液中の尿酸が増加すると考えられているのです。 そう、内臓脂肪こそ痛風の大敵なのです。 そして、Y・Kさんは、もう一つの落とし穴にはまってしまいました。 それは、魚のおかげで風邪もひかないし病気もしないと思い込んで、 毎日のように魚料理を食べていたこと。 実は魚介類は、「プリン体」を比較的多く含む食品。 適量ならば健康に良い魚も、食べ過ぎれば逆効果なのです。 現在、食べ過ぎ飲み過ぎで「高尿酸血症」や「痛風」になっている人は、 500万から600万人ともいわれています。 かつては50代以降の男性に多い病でしたが、 現在では若年化が進み、女性の患者も増加傾向にあります。 他人事だと思っているあなたも、いつ、痛風の激痛に襲われるかも知れないのです。 あなたのお腹 脂肪がたまっていませんか? お酒を飲み過ぎてはいませんか? そして何より「痛風は食べすぎだけが原因」と思っていませんか? 続きます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.10 20:57:46
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