ネプクリニック開業(2009/9/8放送)より
180度変わる医学常識 今夜スッキリ解決スペシャル
池田耳鼻咽喉科 副院長 池田医師
「耳あかは とらないほうがよい」
日常的に毎日毎日とる必要は全くない。
耳あかは自然に外に出てくるようにできている。
多くの耳垢は毛の生えているところにたまっている。
そういうものは綿棒やタオルでぬぐうくらいでよい。
奥までカリカリやるのは耳垢をとっているのではない。
耳鼻科にいかない取れない耳垢がある。
耳垢を取っているつもりでも押し込んでいる場合がある。
人はいつ頃から耳かきをするようになったのか?
いくつかの説があるが約3000年前に中国で始まったと言われている。
日本では平安時代末期が最古。
当時はかんざしの一部として使われていた。
耳かきをする習慣があるのは主に日本と中国。
アメリカやヨーロッパでは綿棒を使用する程度。
耳かきで一番キモチがいいのは1~2センチらしいが なぜ?
深さ1センチを越えたあたりから 耳の中の皮膚は薄くなり
骨に刺激が程よく伝わり 気持ちよくなっていた。
耳あかは無理にかき出す必要はない。
むしろ無理やりかき出す行為は危険。
深さ2センチを超えると皮膚は非常に薄くなり
ここを耳かきで強くこすると皮膚が炎症を起こし
耳の穴が真っ赤に腫れる外耳炎になってしまう。
耳かきはさほど必要のない行為。
ほどほどに!
耳かきは入り口だけを拭うので十分。