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カテゴリ:メタボリックシンドローム
世界一受けたい授業(2009/9/12放送)より
ガンもメタボも炎症だった 病気の原因「炎症」を抑えるポリアミンとは 生活習慣病や老化の原因は「炎症」だった。 近年の様々な研究結果から 炎症というキーワードが注目されているのを知っていますか? そんな中 2008年炎症を抑える物質が発表された。 それは「ポリミアン」 そのポリアミンの効果を世界に発表したのが 自治医科大学准教授 早田先生 先生は言います カラダのいたるところで起きる炎症を ポリアミンで抑えれば健康を維持できる と 2000年くらいから徐々に研究が進んできて 多くの生活習慣病とか老化に 炎症が関わっていることがわかってきた。 炎症と聞いて何をイメージしますか? 「腸炎」「にきび」「かぶれ」「けが」… 炎症はカラダを守る大切な機能。 外からやってくる外敵 ウイルス・細菌を 体の中に入れないようにして 私たちの体を守ってくれている。 これが炎症。 炎症には生活習慣病の原因となる問題になる炎症と それほど問題にならない炎症がある。 まずは それほど問題にならない炎症「急性炎症」 急性炎症は生活習慣病にとって怖いものではない。 それとは別に「慢性炎症」という 生活習慣病に関わっている炎症がある。 急性炎症は 痛みがあったり熱が出たり 赤くなったりする。 慢性炎症は 痛くもない 熱も出ない。 徐々に体の中で進行していく。 そのためにカラダの組織・細胞がダンダン痛めつけられて 徐々に生活習慣病になっていく。 具体的にはどんな病気の原因になる? 動脈に慢性炎症が起こり続けると動脈硬化。 すい臓が悪くなると糖尿病。 実は慢性炎症が関係していると考えられる。 他にはガンもそう。 胃の中にピロリ菌が繁殖して慢性炎症を起こし続けたり 大腸に慢性炎症が起こり続けるとガンになる。 大腸にできると大腸ガン 胃にできると胃ガンになる。 最近健康診断でよく言われるのは お腹の中に脂肪がたまると慢性炎症を起こす。 それがメタボの原因になる。 頭の病気でアルツハイマーがある。 これも慢性炎症が絡んでいる。 どこの臓器に慢性炎症が起こり続けるかで 病気が変わってくると理解してよい。 基本的には慢性炎症は 非常にゆっくりとした小規模な長く続く持続的な炎症。 なので私たちは気づけない。 痛くもない、熱もない、赤くもならない。 しかも慢性炎症によって酸化物質が出てくる。 怪我やニキビなど身近に起こる炎症⇒急性炎症(体を守る) 慢性炎症⇒ガンなど病気を引き起こす。酸化物質を撒き散らす。 慢性炎症がカラダの起こると酸化物質を撒き散らす。 酸化物質が体のあちこちで悪さをして生活習慣病の原因になる。 今までの医学界では 酸化物質に対応する抗酸化物質を使って 酸化物質を取り除こうという考え方だった。 しかし飛び散る火の粉のような酸化物質を取るのは不可能に近い。 最近の医学界では 酸化物質を撒き散らしている 慢性炎症を抑えてしまう という考え方が出てきた。 慢性炎症をポリアミンで抑えると どんなに元気な慢性炎症でも酸化物質を撒き散らせなくなる。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 全てが解明されているわけではないが 慢性炎症が起こりやすくなる原因として 動物性脂肪の摂り過ぎ タバコの吸いすぎなどが上げられている。 慢性炎症が起こると血液中にCRPというたんぱく質が増えるので 気になる方は特別な血液検査で診断することができる。 慢性炎症を起こしにくくする方法は? いくつか考えられるが 先生が注目しているのはポリアミンという物質。 ポリアミンが認識されたのは300年以上前。 非常に昔からポリアミンがあることはわかっていた。 細胞が分離して増殖する時には ポリアミンがないと増殖できなくなってしまう。 私たち生物が成長する時にはなくてはならないもの。 先生が研究していくうちにポリアミンは非常に強い 慢性炎症を抑える作用があることを発見した。 ポリアミンを与えたマウスのほうが 見た目も若々しく生き生きしている。 細胞が若々しいということは炎症を抑えていると考えられる。 ポリアミンを増やすにはどうしたらいいの? 3つの方法が考えられる。 1)自分のカラダの中の細胞に作ってもらう ところがダンダン年を取るとポリアミンを作れなくなる。 20才くらいから減少する。 作っていないわけではないが作る能力がかなり落ちる。 2)ポリアミンを多く含んだ食品を食べる ポリアミンをもらうことができる。 3)腸内細菌(善玉菌)に作ってもらう 腸内細菌=善玉菌 善玉菌がポリアミンを作る。 お腹の腸内環境をよくして 善玉菌にポリアミンをいっぱい作ってもらう。 ポリアミン以外にも慢性炎症を抑える作用があるのか? よく知られているのは魚に含まれるDHA。 これも慢性炎症を抑えるように作用する。 いずれにしてもいつも食べている食べ物が非常に関わっている。 食卓にあと1品 慢性炎症を防ぐポリアミン料理 「油揚げの納豆包み」 納豆は大豆が原料 大豆(豆類)にはポリアミンがたくさん含まれている。 基本的に発酵という過程があると 発酵菌がポリアミンをいっぱい作って 大豆よりももっとポリアミンがある。 外で包んでいる油揚げも原料は大豆。 ポリアミンたっぷりたっぷり料理といえる。 熱を加えても問題ない。 ポリアミンは細胞にくっついているので 普通の料理をするくらいではなくなることはない。 納豆菌が死んでもポリアミンは残る。 「サザエのつぼ焼き」 貝類はサザエに限らずいっぱいポリアミンを含んでいる。 特に肝にはポリアミンがたっぷり。 お酒のつまみにはポリアミンが多く お酒飲みは元気で長生きする人が多い。 「椎茸と魚の合わせ焼き」 椎茸にもポリアイミンがいっぱい入っている。 「ヨーグルトの小豆がけ」 小豆も大豆と同じ豆なのです。 小豆にもポリアミンがいっぱい含まれている。 ヨーグルトにはポリアミンはたくさん含まれていないが 最近の研究ではヨーグルトを食べ続けると 腸の中のポリアミンが増えるという。 ずっと食べ続けることが非常に重要。 ポリアミンを多く含む食材を意識して摂りながら 慢性炎症を作りにくい体を作って生活習慣病を予防しましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.26 20:07:49
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