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主婦♪青林檎

主婦♪青林檎

2009.11.11
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世界一受けたい授業(2009/11/8放送)より
見えない恐怖 感染症から身を守れ
新型インフルエンザ完全対策マニュアル

今年発生した新型インフルエンザ 瞬く間に感染が拡大。
すでにこのウィルスで世界5700人以上が命を落としている。
さらにより毒性の強いウィルスへ変化する可能性も…
人類を脅かす感染症からどう身を守れば良いのか?
その方法を教えてくれるのは感染症対策のスペシャリスト
東京都感染症医療対策アドバイザー・高橋ひろし先生
2003年SARSが世界で大流行した際
WHOのフィリピンのチームリーダーを努めるなど
国際的な経験を元に感染症の治療や予防対策の指導をしている先生。

厚生労働省が公表した数字によると
年内の感染者は1日で最大76万人くらいに達して
国民の約4人~5人の1人が発症する。
その総数は2500万人くらいに達すると言われている。
新型インフルエンザというのは免疫を持っている人がいないので
基本的には季節性のインフルエンザよりも
感染した後の死亡率は高くなると思われる。

どういった経緯で感染するのか?
感染した人の咳・くしゃみのしぶきがかかって吸入。
もう1つはしぶきが付いて その表面を触った手などで
口とか鼻とか場合によっては目の粘膜などを触ると感染が広がる。

予防としてはキチンと手を洗うことが大事。
しっかりと手を洗わないと
ウィルスが落としきれていないということが起こる。

実際に生徒さんにいつもどおりに手を洗ってもらい
どのくらい細菌が残っているのか調査してみた。
残っていた細菌が必ずしも病原体ではないが
残り具合が多ければ多いほど手からの感染リスクは高くなる。
洗わないよりは水で洗うので結構だが
洗っていると洗えているというのは別。
親指、爪の先、指の股は洗えていないことがある。
人によってその差は大きかった。

新型インフルエンザはこれから流行してくるが
アルコール消毒はとても有効。
できれば手が乾いた状態でやったほうが良い。
まずアルコールで爪の間まで消毒した上で
手を洗ったほうが効果的。

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◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

今後さらに感染が拡大し患者数が増加した場合
厚生労働省の指針により症状が軽い人は自宅療養が余儀なくされる。

自宅で看病する時 何に注意すれば良いのか?
基本的にはインフルエンザウィルスを家庭内に広めないために
患者さんは家族から遠ざけた1人部屋にすることが大切。

 

部屋に入るときには感染しないようにマスクをつける。
部屋に入る前からつけたほうが良い。
患者さんにもマスクをつけるのが大事。
いろいろな表明に付いたウィルスでも感染するので
エプロンとかカラダを覆うものをつけるのが大事。
エプロンは部屋にかけて 終わった時には置いて出て行く。

 
 
洗濯物はどうする?
新型インフルエンザは嘔吐・下痢があるので
水洗いしてからなら 家族のものと一緒に洗ってよい。

空気に中にウィルスがいるかもしれないので窓を開けて換気する。

食べ残しの食器は速やかに洗う。
感染元になる可能性がある。

床に嘔吐などをして掃除をする時は手袋をする。
床の除菌も忘れずに行う。

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◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

新型インフルエンザ ワクチンが足りず
厚生労働省が摂取できる人の優先順位を設けています。

一体なぜそれほど不足しているのか?
日本ではインフルエンザワクチンはニワトリの卵から作られる。
衛生管理のもと育成されたニワトリの
品質検査に合格した有精卵しか使えないという点が
ワクチンが不足してる原因のひとつと言える。

新型インフルエンザよりももっと病原性の高い(=毒性が強い)
ウィルスが近い将来流行する可能性がある。
高病原性(=毒性が強い)の鳥インフルエンザがあり
現在でもアジアなどで鳥から人へ感染が広がっている。
これはここ数年250人以上の死亡者を出している。
感染した場合の致死率は約60%。

日本では感染した鳥を大量に処分するというのが
速やかに行われているので現在の所は広まることなく抑えられている。

◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

インフルエンザウイルスはどこからやってきたのか?
もともと鴨など水鳥の腸に存在しているもの。
そのウイルスが様々な動物に伝わり人へも感染してきたと考えられる。
さらに渡り鳥によって世界にウィルスが運ばれている。

北海道大学の教授の下では 渡り鳥の糞を集め
インフルエンザウィルスがいるかチェックしている。
その方法とは渡り鳥の糞を卵に摂取し培養。
危険なウィルスが検出されれば 
感染リスクが高まっているということになる。
糞の中から見つかったインフルエンザウィルスは
冷凍庫で100種類以上保管され
ワクチンや薬の開発に役立てられている。

鴨などの水鳥の持つインフルエンザウィルスは
150種類以上あると言われている。
実際にそれら全てが鴨に有害なわけではない。
動物に移っていく中で遺伝子的に変異していって
病原性を高めていくと考えられている。

こういうものは全て自然の中にあったけれど
われわれが知らなかっただけという意味での新しい感染症。

高病原性(=毒性が強い)の鳥インフルエンザウィルスに感染し
渡りの途中で死亡したオオハクチョウが国内で発見されている。
毒性が強いウィルスが渡り鳥などによって持ち込まれ
われわれのすぐ近くまで迫っている。

◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

インフルエンザ以外にも近年発生した感染症には
もともと動物が持っていた病原体が人に感染し広がったものが多い。
例えば「エボラ出血熱」
感染が拡大した時に最大で死亡率が90%に達するウィルス。
もともとは動物が持っていたウィルス。
いろいろな説がありサルもあげられるがコウモリが有力視されている。

2003年に大流行した「SARS」は当初 
ハクビシンが感染源と言われていたが現在ではコウモリが有力という。

よく集団感染が起こる「O-157」
感染源は牛。

さらに1999年アメリカで流行が始まった「西ナイル熱」
遠くアフリカにいた病原体が渡り鳥になどに入り
その血を吸った蚊から人に感染したと考えられている。
アメリカ全土に広がった西ナイルウィルス
昨年44人の死者を出したと報告があり遠い過去の話ではない。

病原体を持った蚊が飛行機に乗ってやって来ないとも限らない。
成田空港などでは飛行機によって運ばれてくる蚊をチェックしている。
成田空港の広大な敷地内には何箇所も
蚊を集めるわなの筒が置いてある。
捕まえた蚊は検査室に運ばれ 種類を特定し
本来日本にいない蚊が混じっていないか
病原体を持っている可能性がある蚊がいないかどうか
詳しい検査にまわし 危険な病原体が空から侵入するのを防いでいる。
関西国際空港でも行っている。





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Last updated  2009.11.11 20:36:30
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