植物にいやされて＊園芸日誌＊

みんなの家庭の医学（放送日：2010年6月29日）より
この夏 病にならないためのダニ・カビ完全対策スペシャル

この時期　爆発的に増えるダニ・カビ。
空気中に漂うダニの糞やカビの胞子が原因で
成人でも喘息を発症してしまう恐れがある。
その数　２０年前の約３倍！

年間２３００人もの命を奪う「ぜんそく発作」

＜実際の症例・闇にうごめく悪魔＞Ｙ・Ｔさん（７４歳・男性）
昭和４３年　３２歳で始まった結婚生活。
Ｙさんの家は、古い木造住宅で湿気が多く掃除をするのも一苦労。
でも　奥さんが雑巾がけから布団干しまで
掃除を人一倍やっており、家はいつも清潔に保たれていました。

結婚して２年、ちょっとした事ですぐ息があがり、のどが詰まるような感じが。
さらに、風邪を引くとセキがなかなか止まらなくなったのです。
そして最初の発作に襲われます。
夜中に突然激しい咳が　それが治まるどころか
息を吸い込む度にヒイヒイという変な音がするように。

病院を訪れたところアレルギーによる気管支ぜんそくと診断されます。

気管支ぜんそくとは
何らかの原因で気道が炎症を起こし狭くなることで、様々な症状を引き起こす病。
子どものぜんそくの９割、成人のぜんそくの６割以上が、
何らかのアレルギー物質、アレルゲンを
大量に吸い込むことによって発症すると考えられている。

その後の検査でアレルゲンが判明！
それこそが「ダニ」でした。
ダニはぜんそくのアレルゲンで最も多く全体の６割を占めると言われている。
主にその糞や屍骸を吸い込むことで発症すると考えられる。

Ｙさんは　家の中のダニが原因でぜんそくの発作を引き起こしていたのです。
これを機会に、徹底したダニ対策に乗り出しました。
強力な掃除機でダニやハウスダストを徹底的に取り除き、
毎日の掃除は朝夕の２回。
また、月１回程度だった布団干しを晴れた日は必ず行い　週１回に。
さらに極めつけは　自宅の改築で湿気の多い家を大改造。
家の土台を１メートル上げ湿気を除去。
ほとんどの部屋をフローリングに。

しかし、相変わらず咳が止まることはなく、
平成７年１０月　またしても夜中に突然咳きこみ止まらなくなり
今まで経験したことのない強い発作に襲われました。
病院に担ぎ込まれ一命は取りとめた。

徹底的なダニ対策をしたはずなのになぜ発作が起きたのか？

＜症状＞
（１）息切れ
（２）のどが詰まる感じ
（３）風邪をひくと咳が長引く
（４）のどが鳴る（ぜん鳴）



徹底したダニ対策をしていたのに、なぜ？

ダニの飼育をしながら研究活動を続けるダニの専門家
都市居住環境研究所代表　吉川翠先生に
Yさんのお宅のどこに問題があったのか検証してもらった。
その結果、唯一の大きな落とし穴が明らかになった。
それは古い布団。
寝具がダニの発生源になる。

最大の問題は布団！
家を建て替えたことでダニは激減。
しかし、布団は以前のものを使っていたのです。
寝室は、家の中で１番長い時間過ごす場所。
なかでも適度な湿度が保たれた布団こそ、ダニの巣窟。
条件が整えば１枚の布団に何十万匹と増えることもある。

Ｙ・Ｔさんの布団はかなりの頻度で干していました。
しかしそのやり方に問題があったと先生は言います。

布団を干した時、ダニやほこりが良く落ちるように一生懸命叩いていたこと！
布団を叩くと奥にあるダニのフンや死骸まで表面に叩き出してしまうのです。

布団を取り込んだ後は、掃除機をかけて
表面に浮き上がったフンや死骸を吸い取りましょう！
掃除機で３分吸引⇒布団のダニ５０％減

Ｙさんは掃除機をかける事なくそのまま寝ていました。
この誤った布団の取り扱いこそ
Ｙさんを命の危険にさらした最大の原因と考えられるのです。

数の差はあれ、一般家庭の布団には必ずダニは生息しています。
厚生労働省の推奨するその数の安全基準は、１平方メートルあたり１００匹以下。
現在の　Ｙさんの布団に１平方メートルあたり２分間掃除機をかけ
ダニを採取して数えてみたところ　基準を大きく下回る５匹でした。

なぜこれほど少なかったのか？
持病の腰痛対策としてジェルベットを使用していたからでした。
マットレス部分にゼリー状の液体が入ったベットで温度調節が可能。
常時３０度に設定してあるため布団はいつも乾燥。
その湿度は５０％以下。

ダニは、乾燥に弱く、湿度５０％以下になるとほとんど死んでしまうのです。
１日で最も長時間を過ごす布団の乾燥と掃除こそがダニ対策の基本なのです。

　　

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ダニは増えているの？
昔の日本家屋は風通しがよく　冬は特に乾燥するためダニが激変。
夏に増えてもそれほど身体への影響は出にくかった。
最近の家屋は機密性が高く　冬でも湿度が比較的高いため
ダニが生き延びやすく　夏になると激増する恐れがある。

家が海を山に囲まれていると湿気が多い。
わら床畳は湿気を多く含むため　ダニが増えやすい。

新しいマンションで２４時間換気システムがついていると
湿度が低く抑えられ乾燥している。

布団乾燥機はダニ退治に有効？
ダニ退治機能があれが約５０度まで温度が上がるため有効。
ちゃんとできれば皆殺しにできる。（笑

　　
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ダニは１年中いる？
数は増減するが１年中いる。

アレルギー体質の人はぜんそくになりやすい？
他の人よりはなりやすい。
布団だけでなく部屋のクリーニングにも注意を。

布団の掃除・洗濯・天日干しはどのくらいの頻度でやればいい？
シーツや枕カバーの洗濯は週１で。

ぜんそくになったらどうすればいい？
今は吸入ステロイド薬などで症状をコントロールできる。
医師の指示にしたがい正しい治療を行うことが大切。


続きます！