醤油ラーメンとカツ丼
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このように、作品を要約してみたり、脚本にしてみたりする と、はじめてドストエフスキーの作品の長さの意味がよくわ かってくる。一見冗長のように見えるけれども、彼の作品の 長さは深い理由あってのことなのである。 シュテファン・ツヴァイク 『三人の巨匠』
2009.12.07
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定家の歌に いかにしていかにしらせむともかくもいはゞ なべてのことのはぞかし といふのがある。恋歌ではある けれど、さすがに技巧派詩人の泰斗だけあつて、如何にも 言語の欠陥をよく覚つてゐる。 折口信夫 『言語情調論』
2009.12.06
食事に関してもう一つ、私のポリシーがある。それは、 お腹が空いているくらいのほうが力が出るということ。 瀬古利彦 『マラソンの真髄』
2009.12.05
西洋音楽のヴァイオリンや中国の胡弓がそれぞれの音楽の 代表的な楽器になっているのとちがって、どうも日本人は 弦をこする音はあまり好きではなかったようです。 小柴はるみ 『日本の伝統芸能8 日本の音と楽器』
2009.12.03
そのときでした。「あっ、これだ!」と、またひとり言が口を ついて出たのは。そうです。途中退席した講演会の夜のことを思 い出したのです。それは、かの日の福田恆存さんの講演と、『徒 然草』が結びついた瞬間でした。そうか、あのとき気になったの は『徒然草』だったんだぁ。めでたし、めでたし。思い出したぞ! 上野誠 『おもしろ古典教室』
2009.11.28
「しかし、何せ漱石文学といえば、私どもには非常になつかしい。 私どもは、漱石の小説などを、とにかく新聞で読んだのですから ね。私どもの学生時代には漱石はまだ生きていた。私どもの先生 だった片上天弦が、紹介状をいつでも書いてやるから漱石のとこ ろに話を聞きにいけということをしきりに言ってくれたが、田舎 者のはにかみで紹介状ももらわずに、行きもしなかった。」 柳田泉 『座談会明治文学史』
2009.11.14
春町の代表作といへば、第一作の『金々先生栄花夢』を挙げる のが定石のやうになつてゐるが、もし私にその代表作を一つだけ 選べといはれるなら、この『無益委記』を推さう。啻にこれは、 春町の傑作といふだけではない。二千部を超える黄表紙の傑作 中の傑作といふを憚らぬ。 森銑三 「春町作黄表紙の鑑賞」
2009.11.05
「操縦の練習だよ。風が吹いてバランスがくずれたときに、機体を 元の水平飛行にもどす。右に曲がりそうになったら、左に曲げて 軌道を修正する。自分で右旋回や左旋回もできなきゃいけない。 そういう操縦のできることが、飛ぶために一番大事なことなんじゃ ないか。何でそんなかんたんなことにだれも気づかなかったんだ ろう!」 ウィルバー・ライト 『ライト兄弟はなぜ飛べたのか』土佐幸子
2009.11.01
「こまかいことは、昼でなきゃできないですね。ところが、そういう 推理、理論をこえた直感というものは、こりゃむしろ夜寝床のなか ででも考えてる時のほうが出やすいんです。しかし、夜考えたこと の十のうち九つまでは、朝になってみると間違ったこととか、とる にたらないものです。それで、十のうちひとつとか百のうちひとつ 出てくるものに、いいものがあるというところですね。」 湯川秀樹 (徳川夢声との対談で)
2009.10.27
「君、そうするとデモクラシーでは馬はどうなるのかね」 寺田寅彦 大内兵衛 『高い山』
2009.10.15
電信柱が出来た時、実に殺風景なものだと思つたが、後に金属製 の電柱が出来て見ると、木製の方にはいくらか雅致を生ずる。 馬車と電車、電車と自動車についても同じやうなことがいはれる。 雅致は常に一時代おくれた辺にあるものらしい。 ――かういふ説を述べられたこともある。 柴田宵曲 「若樹翁」
2009.10.07
大丈夫事をなすに、時に臨んで狐疑猶豫すべからず。 然れどもその事固より善悪あり。ただゝゞ遠きを慮つて、 首の落ちざる用心すべし。幸ひにしてまぬがるゝは道に あらず。 平賀源内 『飛んだ噂の評』
2009.09.16
「学びました。私にとっては2度目のマラソンだったんです。 42.195kmを走るには肉体だけでなく精神力も必要だと 知りました。3時間、4時間かかったとしても、完走できる人 は素晴らしいと思うんです。信じるものがなければ走れないと、 思ったんです。ゴールの向こうで待っている何か、それを信じ ていれば走っていける。そういうものが、ほしくなりました…」 増田明美 『Number』(号数不明・1983年頃)
2009.09.12
「私はすでに幸福な13を見ている」 オスカール・タバレス 『サッカーマガジン』 NO.569
2009.09.10
太閤が微賤であつた時、信長に仕へて卑役を執つたのは人の 知つて居る事であるが、その太閤が如何に卑賤の事務を取り 行つたかといふ事は考察せぬ人が多い。如何な詰らぬ事でも 全気全念で太閤はこれを取り行つたに相違ない。で、その点 を信長が見て取つて段々に採用したに相違ない。 幸田露伴 『努力論』
2009.09.08
火星へ行ける日がきても、テレビ塔の天辺から落ちる紙の 行方を知ることはできないというところに、科学の偉大さ と、その限界とがある。 中谷宇吉郎 『科学の方法』
2009.09.07
福田(恒存)という人は瘠せた、鳥みたいな人でね、いい 人相をしている。良心を持つた鳥の様な感じだ。 小林秀雄 『小林秀雄対話集』 坂口安吾との対談で
2009.09.06
「おれは毎日坐って顕微鏡をのぞいてるんでなあ、足の爪が 地球の引力で反ってしまった」 南方熊楠 岡茂雄 『本屋風情』
2009.09.05
小生地下鉄に乗るよりはヴォルテールのほうが好きです。 けれどもわれわれははもう船を乗り出してしまったと、 パスカルも言いました。 親しみこめてありがたく。奥様によろしく。 ポール・ヴァレリー アンドレ・フォンテス宛書簡
2009.08.30
わたしは学生時代から、漂流瓶に関する新聞記事を蒐集している。 春日武彦 『幸福論』
2009.08.26
「ボクシングは戦争よ。リングに上がったら相手を殺すの。 ボクの殺せ言うたら、あの殺せじゃない。打って打って ブッ飛ばすの。試合終わったら友だちになりなさい。」 エディ・タウンゼント 『オーケー!ボーイ エディさんからの伝言』
2009.08.21
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「このガンは不死鳥のテツの形見だ。受け取つてくれ」 渡哲也 『東京流れ者』
2009.08.16
「ぼくは大体がブキッチョなんですよ。若いころは血気に はやって書きましたからね、非常に速筆みたいに思われ るんですけれども実は非常に渋ったい、いじくりまわす 書き方なんですね。自分で言えば、どうしておれはこん なに不器用だと思うくらい遅筆なんです。」 吉川英治 『吉川英治対話集』(長谷川如是閑との対談にて)
2009.08.12
「旅」の起源は、「食べ物を賜わる」から生じた。 行動においても、言葉自体においても。 吉田金彦 『草枕と旅の源流を求めて』
2009.08.08
私がなぜ詩という表現形態を選んだかというと、それは、 詩には最小限度ひとすじの呼びかけがあるからです。ひ とすじの呼びかけに、自分自身のすべての望みを託せる と思ったからです。ひとすじの呼びかけと私がいうのは、 一人の人間が、一人の人間へかける、細い橋のようなも のを、心から信じていたためでもあります。 石原吉郎 『失語と沈黙のあいだ』
2009.07.25
「木村を負かすのはあんたや。あんたのほかにあらへん」 坂田三吉 升田幸三 『名人に香車を引いた男』
2009.07.23
「そう、風なんですよ。オーガスタには魔女がいるって 言われるけど、魔女の正体ってのは風なんですよ」 中島常幸 (何年か前のマスターズの解説で)
2009.07.21
「蚤という奴はどうも利口だ。夜、袋の中にはいっている のがわかるから、朝になったら捕えてやろうと愉しみに していると、もういない。どうも利口だ」 斎藤茂吉 北杜夫 『神河内』
2009.07.17
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「モタという言葉は、日本語ではどうも遅いという意味が あるようですけど、ポルトガル語では、モーターから由来 した、オートバイのことを指すんです。速い、という意味 です!」 ロザ・モタ 武田薫 『ソウル五輪マラソンの女王 ロザ・モタ』
2009.07.15
「スニーカー、やめたきゃやめろ。 だがな、人を逮捕するという誰もが嫌がる仕事を、 お前がやらなかったら一体誰がやるんだ。」 山さん(露口茂) 『太陽にほえろ!』 第460話
2009.07.14
「わしらは知りあって間もないが、行っても友達、行かな くても友達。いづれにしても、わしはあんたの友達だ。 行っても友達、行かなくても友達だよ」 アブドルホセイン・バゲリ 『桜桃の味』
朔太郎のマネは取らず。 萩原朔太郎 「日本詩人」(大正14年2月号)「選評」
2009.07.13
関良一先生の授業の中でいまも記憶に残るのは、「化政度 の文化」という一連の講義と近代文学の中の「夏目漱石論」 である。ことに漱石論の中で関先生が歯切れのいい口調で 「漱石はドメスティック・ハッピネス(家庭的な幸福)を欠いて いた」と言ったのが昨日のことのように思い出される。 藤沢周平 『半生の記』
2009.07.11
小生、『郷土研究』の休刊に先だちて、この状を機会として、 真の山男の意味を答へ申し上げ置く。『郷土研究』に、貴下や 佐々木が、山男山男ともてはやすを読むに、小生らが山男と ききなれおる、すなわち真の山男でも何でもなく、ただ特殊の 事情により止むを得ず山に住み、至って時勢おくれのくらしを なし、世間に遠ざかりおる男(または女)といふほどのことなり。 南方熊楠 柳田國男宛書簡 大正五年十二月二十三日付
2009.07.09
「みんな見てくれ、これが折れるか?1本…2本… 束では無理だ。この束を折れるやつはいるか? どうだいないだろ?人間も団結すれば大きな力となる。 このままでいいのか!くやしくないのか!団結して 闘おうぜ。俺はやるぞ!」 ジャッキー・チェン 『レッド・ドラゴン』
2009.07.08
「Good,huh?」 「Oh,yeah.This is great. Yeah」 「Pepper?」 「Oh,yeah.Thanks.Yeah.」 高倉健とマイケル・ダグラス 『ブラック・レイン』
2009.07.07
「宮本のことを、私はプロフェッショナルと呼んでいた」 デットマール・クラマー 加藤栄一『サッカーに魅せられた男 宮本征勝』
2009.07.06
詞のはたらきはいかにともいひしらずいともゝゝくすしく たへなるものにしてひとつことばもそのつかひざまにより て事かはりはたらきにしたがひつゝ意もことにきこえなど してちゞのことをいひわかちよろづのさまをかたりわかつ にいさゝかまぎるゝことなく…(後略) 本居春庭 『詞の八衢』
2009.07.05
すぐれた句は、すでにあるものをうまく表わすものでは ない。突然つくる。そこで世界をひらく。 荒川洋治 『読むので思う』
2009.07.02
「ねえ君、不思議だと思いませんか」 寺田寅彦 中谷宇吉郎 『指導者としての寺田先生』
言葉は道具であり、物である。心は物より高尚なものだと いふ先入観さへ無ければ、またそれを逆立ちさせただけの 事に過ぎぬ唯物論といふ名の観念論に禍ひされてさへゐな ければ、言葉はありがたくも物なのであつて、物なるが故 に軽蔑する謂はれは全く無い。 福田恒存 『小林秀雄の「本居宣長」』
2009.06.28
「泣いたのは健ちゃんのお父さんだけじゃない。 おじさんも泣いた。おじさんは君が死んでも同じ ように泣くだろう。なぜだかわかるか?くやしい からだ。12歳の君たちが命を落とすのも、それを 止められなかった自分も、くやしくて、情けなくて、 どうにもやりきれないからだよ」 山さん(露口茂) 『太陽にほえろ!』 第301話
「偶然行つて見たら英訳の『罪と罰』つていふのがあつた。 あれに相違ない。ドストエーフスキイといふ名の奴なんだ。」 尾崎紅葉 内田魯庵 新潮社版「世界文学全集」月報
2009.06.25
「理屈で考えたらゼロだろうね。でも、単に理屈だけで物事を 捉えていたとしたら、ぼくのキャリアは何年も前に終わって いたはずだよ。おそらく始まりさえしなかった。いまぼくに 言えるのは、これまでと同じように、血を吐きながら闘う、 ということだけだよ」 ロベルト・バッジオ 『ロベルト・バッジョ自伝2 夢の続き』
2009.06.24
「ケンさん、『義理』だが、義理は借りなのか?」 「重荷です。耐え難いほどの重荷です」 「じゃ放り出せばどうなんだ。文句は言われまい」 「NO」 「天罰でも下るのか」 「NO」 「じゃなぜ重荷を背負う」 「義理です」 高倉健 『ザ・ヤクザ』
2009.06.23
「あの時ねえさんに言われたこと、忘れんようにやっとる だけです。」 高倉健 『日本侠客伝・花と龍』
2009.06.18
「東京の話をしようか。東京はね、とっても広いんだよ。 大きなビルがずーっと並んでてな、夜になるとネオンが いっぱいにつくんだ。電車、自動車、地下鉄。ものすご い数だよ。それからデパート行くとな、どんな品物でも いっぱい並んでるんだ。欲しいもんは何だってあるんだ よ。三年間俺はその東京で働いたよ。ずいぶん楽しかっ たよ。本当に東京行って良かったよ。」 田村高廣 『張込み』
2009.06.16
私が世に哀愁の存在することを知ったのは、つくつくぼうしの おかげである。もしかしたら、人間にもののあわれという感情 をうえつけたのは、このセミではないだろうか。私にはそう思 えてならない。 星新一 『きまぐれ星のメモ』
2009.06.15
「ガリンシャがボールを持ったら、君が勝つチャンスは まったくない。彼は10回ボールを持ったら、10回 君をドリブルで抜くだろう。唯一君にできることは、 彼にパスが渡る前にカットすることだ」 ガブリエル・アノ ジャック・ティベール「サッカーマガジン(2000年3月1日号)」
2009.06.13
「あんたと俺は一勝一敗だ。五分じゃないかよ。あんたが どれほど強かったか。誰よりも知ってるのは俺なんだ。 その俺が、はるばる日本からやってきたんだぜ」 輪島功一 『炎の世界チャンピオン』
2009.06.11