友部正人・ライブ
友部正人さんのライブに行つてきました。ぼくにとつては友部さんのライブは1年ぶりくらゐです。ぼくが会場に着いたときには友部さんはすでにお客さんの前にゐて、空気のやうに馴染んで立つてました。友部さんの歌は素晴らしかつた。やつぱりいいなあ、と思ひました。まだCDに入つてゐない新曲を5曲も聴けてうれしかつたし、聴いたことある曲も弾き方が違つてたりして全部が新鮮でした。新曲の中では「生きてることを見ているよ」が特によかつた。「子供の目 おとなの手」も不思議な余韻の残る曲で、次のアルバムに入つたらまたじつくり聴けると思ふので今から楽しみです。「どうして旅に出なかったんだ」はオリジナルよりテンポが速くて軽快な感じでぼくはこつちの方が好きでした。自分で演るときはこの感じでコピーしたいなあと思ひました。あと「大阪へやって来た」は全く新しい曲に生まれ変つたやうになつてて衝撃的でした。何かもの凄い風がさあつと吹き抜けたやうな感じが会場のお客さん全体にしばらく残つてて鳥肌が立ちました。アンコールでは友部さんの絵本「しいちゃん」の朗読をしてくれました。いい声だ。自分もああいふ声だつたらなあと思つてしまひました。「しいちゃん」は小型の絵本でぼくも持つてゐるのですが、今度大きな本として新しく出るのださうです。MCでは3月に来日するボブ・ディランの話も出ました。友部さんは観に行かないのださうです。友部さん訳の「Don't Think Twice,It's Alright」は女性の視点で歌はれてゐてやさしい感じがあります。友部さんのハーモニカホルダー(あれはどこに売つてるのだらう)にお店のライトがきらきら反射してゐてきれいでした。曲は、・地獄のレストラン・老人の時間 若者の時間・歯車とスモークド・サーモン・歌う人・どうして旅に出なかったんだ・Don't Think Twice,It's Alright・ダンスホール・遠来・廃品回収業者・サン・テグジュペリはもういない・月の光・朝は詩人・大阪へやって来た・生きてることを見ているよ・いじわるそうな女の子・夕日は昇る(アンコール)・しいちゃん(朗読)・はじめぼくはひとりだった・子供の目 おとなの手でした。ライブ終了後にこんど出たニューアルバム「ロックンロール、やってます」を購入し、サインをいただきました。友部さんにお会ひするのはこの日が初めてではないんですが、ぼくにとつては本当にあこがれの人だから感激のあまり涙や鼻水(寒かつたから)が出ました。