シアンとマゼンタ /砂浦俊一/集英社スーパーダッシュ文庫
失明するような事故に遭ってから、失明した方の目が不思議なものを見るようになったしょうじょと、「つきはらい」というまがまがしいものを祓う種族の末裔の少女、二人が出会ったらこんな話が出来ました~というような感じ、かな。とはいえ、どうにもさっぱりとはいかない話で、読むのにちょっとためらうくらい苦労しました。内容が裏切りだのに満ちていて、信じあえるのは二人だけ、って感じですごいシリアスでした。最初は半信半疑だった藍姫は、「つきはらい」の能力を持っているが、「つきもの」を見ることが出来ず、「つきもの」を見る事が出来る真朱は、藍姫に「つきはらい」をしてほしいポイントを教えて、いやおうもなしに「つきはらい」をやることになってしまうことになってしまうのだが、つきはらいをする相手がとてもキツイ存在だったりして、ずーんとなります。