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2011.02.04
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 ここのところフリーペーパーやzineと呼ばれる小冊子に時代を垣間見ることができます。どんな風に?と質問されると困るけども、実はそこにこれからの時代のヒントがあるような気がしてなりません。
 東京にはフリーペーパー・フリーマガジンを取り扱う「Only Free Paper」「Only Free Paper」ができました。
 クルマも雑誌も企業も、かつては販売台数や発行部数、そして売上げ高や従業員数が大きく大規模なものほどその見えないヒエラルキーの頂点に君臨していた20世紀ですが、徐々にマイノリティーではあるけどもわかる人にはわかるつながりが出てきました。

 また子供はとても正直で、その媒体がiPadであろうと紙の絵本であろうとその内容、コンテンツが魅力的であれば夢中になって見ています。フリーペーパーでアピオでもお世話になっているオンザロードマガジンの発行人GAOさんとは、元々ハーレーが縁で知り合った友人です。元々趣味が縁なので仕事も趣味も話が盛り上がると大いに脱線して異常な盛り上がりを見せます。彼が今度こんな風なフリーペーパーを創りたいので協力して欲しいと創刊から6号あたりまでは私も実は楽しみながら夢中になって協力しました。もちろん報酬はゼロでしたので、その原動力は楽しさや自分の写真あるいは文章が活字になることの喜びでした。結局のところ特に趣味性の高い世界を仕事にしている以上は、仕事とは関係なくそのイベントに出かけたり参加したり、あるいはその雑誌なりをプライベートな時間であっても楽しめるかに尽きます。

 いまはなにかと閉塞感を感じる日本ですが、今よりもわずか数十年前の方が、すべての産業でそれぞれの仕事をしている姿がもっと日本中で夢中でやっていたような気がします。日本が高度経済成長の時代はその仕事に対する夢中さと経済がうまくリンクしていたものが最近では必ずしも金銭的な面では割に合わないものになっているのかもしれません。うまく表現できないのですが、その並んだフリーペーパーの充実度や完成度の高さ、そこに含まれる充実感はお金を対価として求めただけの結果ではない別の価値観が生まれつつあるのだということを証明しています。
 昨年とある大手広告代理店の方が言っていた、「文化とはお金をとれない事への別表現」だと発言が、私にとってはかなり衝撃的でした。そうなんです。文化や芸術や学問という分野は経済活動とは相反する分野で、その時代のその国がしっかりと保護や育成をしないともろくも金目当ての輩が略樽したりする世界なのです。

 すいません。深夜にブログを書くと話が壮大なスケールになり遠くエジプトの事を考えていました。話を印刷物に戻しますと、書店を見回すと子供の頃からその装丁のまんまサイズもロゴも変えずいまだに書店の雑誌コーナーにあるカメラ雑誌や趣味系の雑誌が数多くあります。そのマイナーな世界の人口を支えるだけの充分な広告費用や発行部数のバランスがとれているのかどうかはわかりませんが、少なからず今日まで続いている事実として考えれば見事なバランスの上に今日まで続いている証なのでしょう。

 そして四駆道楽専門誌のご紹介。私自身四駆が好きになったのは子供の頃のテレビ映画ラットパトロールでJEEPが、そしてタミヤのプラモデル世代だったのでキューベルワーゲンやシュビムワーゲンが、やがてテレビでは世界の辺境地を走るランドクルーザー40やパリダカを疾走するランクル70に魅了されました。
 そうこの雑誌の表紙のような四駆たちです。
 間違えても最近の変なカタチの丸いSUVとかいう乗り物に当時興味を示さなかったはず。クルマの事が好きでもなんでもないブームに乗りやすい連中がよってたかって四駆ブームの頃にわけのわかんないクルマを連発、開発してあっと言う間に市場は醒めて、日本国内に迷うほど選択肢のあった四輪駆動車はジムニーをのぞいてほぼ新車では壊滅状態になってしまいました。

 どんな分野でも好きな人、夢中になれる人にはどんな大型資本も設備もとうてい勝てません。戦っている土俵がお金儲けではないところで夢中になっているからです。
 私の身の周りにはなぜか昔から夢中な大人に囲まれていてシアワセです。例えば弊社の尾上、ジムニーに夢中で数十年何十年も。そしてパリダカの鉄人スガワラさん。パリダカへの情熱、そして継続する力は世界ギネスが証明しています。さらにはSSERのヤマダさん。ラリーの開催や冒険にかけるロマンへの情熱そしてチョモランマへ行ったかと思えば今年は遙かなるタクラマカン砂漠へ。夢中な男達の背中を見て少年は大志を抱けるはずです。ね?クラーク博士。









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Last updated  2011.02.04 11:24:42
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