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2011.02.26
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JB33ワイドのAT車
画像は2010ラリーモンゴリアTEAM APIO内対決のTEAM SUGAWARA FEMME ahead号 ジムニーシエラJB33
ドライバーaheadFEMME編集長若林葉子・ナビゲーター三好礼子(山村レイコ)


 かなり前から次期ジムニーに望んでいることがある。オープンモデルの復活は大前提だが、もう一つ。それはエンジンの話。弊社会長である尾上にも何度か、ジムニーの次期モデルには2気筒エンジンがいいと思うんですよね~と話をした記憶がある。
 だが、どうやら私(現在40代半ば)より上の年齢の方々には2気筒エンジン=振動が多い昔のエンジンというイメージがある様子で、聞けば私が子供の頃のクルマ、特に小型車や軽自動車はそのほとんどが2気筒エンジンだったらしい。それが技術の進化で3気筒、4気筒と増えて静かに滑らかなエンジンへと進化した歴史がある。

 たしかに言われてみればそうなのだが、私が2気筒エンジンがいいと思う理由。それは二つ。一つはまずエンジントルク特性だ。まずジムニーというクルマの性格上、高回転域のパワーよりもより低回転もしくは常用域から頼もしいトルク発生型エンジンの方がより向いている点だ。
 今から10数年ほど前。アピオでもパジェロミニ用パーツを多数リリースしていた。アピオの社用車であったパジェロミニを運転して協力工場のあった群馬県や浜松へも何度もドライブしたが、その時の記憶ではジムニーが3気筒なのに比べて、4気筒エンジンはスムーズでよく回るエンジンであるが、3気筒のジムニーよりもなぜか疲れた。はっきりとした理由を述べよと言われると主観的なものもあるので、一概には断言できないが、私が感じたのはパワーはあるけどもトルクが弱く、ピーキーというほどではないがジムニーと比べると高速道路の巡航でさえ、ジムニーの方が気持ち良かったというのがその理由だ。

 当時はL系からV24系へ移行し、パジェロ人気は絶大で、その弟分として登場したパジェロミニはもし仮に3気筒エンジンだったら?もしかしたらもっともっと人気が出たような気がする。もちろんクロカン性能やタイヤサイズのこともあったが、ジムニーの場合でさえ、みんながみんなクロカン走行するわけでもなく、せいぜい林道走行程度であればさほどの差にはならなかったはず。
 当時エンジンの差を指摘する人は少なかったと思うが、今からでも違うエンジン、特に2気筒のエンジンあたりを搭載すると俄然違った印象になるのではないかと思う。当時のアピオでもパジェロミニは社内的に人気がなく、さらにはいろいろ創ったパーツもほとんどが売れ残り処分して数年でアピオはパジェロミニから撤退した。
 とにかく660CCの4気筒エンジンはバイクで例えると250CCの4気筒バイクのようなモノで音だけはいい音だが、アクセルを捻った際の、クルマなら踏み込んだ時のダイレクト感やトルク伝達感が希薄であった。気が付くと2輪の世界でも250CCの4気筒エンジンはあの精密感とかつてのホンダのレーサーを彷彿させてメカ的には惹かれるが、やはり人気がないのか多くの250CC4気筒はあまりみかけなくなってしまった。
 誤解のないように付け加えておくが私が多気筒エンジンがきらいな訳ではなく、むしろ1960年代、ジムレッドマンが活躍したホンダの6気筒エンジンがシンフォニーあるいはホンダミュージックと呼ばれたようにレーシングエンジンとしては魅力にあふれある意味先端の技術と日本のお家芸的な多気筒エンジンのイメージでロマンを感じる多気筒ではあるが、あくまでもジムニーという小型660CCあるいは1300CCのボディに搭載するクロスカントリービークルとしては2気筒の方がより相応しいエンジン特性を備えているのではないだろうか?という私見にすぎない。

その2につづく






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Last updated  2011.02.26 10:43:45
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