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2012.02.28
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テーマ:徒然日記(23506)
朝令暮改という四字熟語がある。
字の如く、朝出した命令を夕方にはもう改めるという意味で
本来はあまりいい意味ではなく戒めとなる言葉のようだ。

若い頃にホンダの創業者、本田宗一郎さんの本を読んだ時
この宗一郎さんの朝令暮改ぶりがよく登場していた記憶がある。

先日楽天市場のイベントでは午前中マックからマックへでお馴染みの
原田永幸・日本マクドナルド社長兼会長のお話しを聴く機会があった。
原田さんからも以前読んだ著書の中で朝令暮改はいい!という言葉を聴いた覚えがある。

だが朝令暮改というのはこうした本田宗一郎さんや
原田さんのように、創業者かあるいは強烈な経営者でない限り
実際に大企業になればなるほど、1度経営会議等で承認された
おおきな決定をすぐに変えるのは至難であろう。

今月をもってスバルは軽自動車の生産に幕を閉じる。
半世紀にも及ぶ軽自動車。
本当に生産をやめてしまうのか?

クルマと同じで1度停車したものを再び動かすには
ものすごいパワーを必要とする。
世界中のクルマがダウンサイジング傾向にあって
そもそも必要最小限の大きさを誇る日本の軽の規格。
これは相当なアドバンテージであり、これからますます
小さな高性能クルマを必要とするはずで、
そもそも元はもっと小型だった欧州車でさえ
安全基準やいろいろな規制から、道幅は50年前と比べて
特に広がってもいないのにやたら大型化する現在、
世界にkaraokeが広まったように日本のkeiというパッケージを
売り込んだ方がいいと思うのだが。

前職でとある製品のデザインを担当していた時代に
その企画会議で大喧嘩したことがある。

そもそもその商品企画が価格も内容も含めてありえないと
いうことを指摘して激論したが、商品企画ができあがった時点で
倉入れ時期も決まり、生産準備も進み
デザイン部署や機構設計、回路設計は商品化前提の中で
日々の業務を進めていく。

デバイスがコスト高なのは過渡期であり、先行投資だからと
なだめられて渋々業務を遂行したが、やはり心のどこかでこれは
チガウと気になっていた。

大企業になるとその会社の社長の生の顔を見る機会はほとんどなく
年始に社内放送で経営方針を聴くか、あるいは入社式で遙か彼方に
顔を見る程度なので、よほどこれから海外の企業と戦うには
朝令暮改が実現できる組織でなければ厳しいのではないか。

朝令暮改には、ポリシーがなくブレるというイメージもつきまとうし
そもそも朝の命令が暮れにはまた変わるのはそもそも格好悪い。
それらを乗り越えてさらに自己否定もできる。

朝令暮改は奥が深い。
私にはほど遠いが経営者として本田宗一郎さんや原田さんの
言葉からは学ぶべきところは山ほどある。

時代は変わって技術は進歩しても考え方はやはり温故知新なのだ。












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Last updated  2012.02.28 12:00:03
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