『ねーねー、おれ…嫌われてたりするかな？(笑)

めんどくさくなってたり、他に良い人見つかってたら言ってね！

おれはは杏梨ちゃんの事もっと知りたいと思ってるから…

好きみたい。

嫌ならふっちゃってね(笑)』

　

………がーん………

困った。

嫌いじゃない。

でも…すごく好きかって言ったら、よくわかんない。

どうしても、大切な人が辞めたトキの相談が引っかかってる。

それだけじゃない。

なんでそういうコト言うの？

…って…思ってる。

　

　

…困る…返答…困る…

そのとき、認識した。

私の気持ち、恋じゃない。

単純にぬくもり求めてるだけ。

そんな簡単に…恋愛…出来なかった。

そんなに気持ち、甘くなかった。
　

こう返すのが、精一杯。

『どうしたらいいのか、わかんなくなっちゃった。

もう少し、いろいろ考えさせて…

嫌いじゃないよ。

もちろん、面倒なんかでもない。

だけど、

少しだけね、

相談したトキのコトが、ちょっとだけショックだったかな。

それから、ちょっとどうしたらいいかわからないんだ…』

　

返信、来た。

『それが原因なのも分かってるんだ(笑)

ただ、メールだけで相談受けてもあんな回答しか出来ない自分が悲しくってさ。

実際目の前に居て相談受けられてたらもっと違う結果だったと思って。

楽しいだけぢゃなくって、悲しさも寂しさも分けあえるのが理想なんだけどね。

あの時せめて電話でもしてればなって後悔。

ま、こんなお馬鹿な人だから、嫌いになるのも手だよ(笑)』

　

………がーん………

いちばん苦手だ…こういうの……

なんで簡単に好きとか嫌いとか言えるの……

たった一度会っただけで？

なんで？

なんで？

なんで？

　

会社の会議が終わると、

こんなメールが来てた。

『お仕事前に変なしちゃってごめんなさい。

この間の相談の件でもごめんね。

なかなかお話出来なかったから言えなくて。

でも少しメール出来て良かった♪

実際は会ってもう一度その辺の会話したかったけど。

とりあえず、俺からのメールはこれで最後にしとくね。

しつこくするの嫌いだし、杏梨ちゃんも色々考えとかあるだろうし、
なんか答えでたらメールでも下さいね。

このままフェードアウトでもオケだし(汗)

久々に味わえた感情がとっても嬉しかった♪

杏梨ちゃんありがとう☆

お仕事頑張ってね～』

　
…めっちゃありえない、と思った。

死ぬほど面倒くさいと思った自分がいた。

私は…なんて嫌なオンナなんだろ…

舞い上がってただけだよ、私。

バカじゃないの…

自分自身に呆れちゃうよ。

　

………!!

　

待って…

このセリフ、

どっかで聞いたような…………………!!

　

　

　

つづくっ！