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テーマ:クリスマスは・・。(581)
カテゴリ:にちじょー思うこと…<00aa99>
今夜は銀座のBOTANICALSに行きました。 その帰りの、電車の中でのお話…。 何やら、車両の角にふたりでいたカップルが、もめてい(るように見え)ました。 大学生くらいかな?高校生かな? 黒い小さな手提げバッグの、プレゼントのようなもの。 それを、男の子が取り上げるマネをしたり、 ふくれっ面で、女の子が開けたり閉めたりしているのです。 『…なんだぁ?何もめてんだ?ちょっと会話聞きたいぞ…』 運良く、ふたりの側が空きました。 女の子が座っていて、男の子が立ってる。 向かいの座席がひとつ空いて、女の子が言う。 『…座んなよ、あっち空いたよ』 『オレはここでいい。立ってる』 …これって…私、どいた方が良くない? あっちの席に移ろうと思った瞬間、別の人が座って、 電車が動き出してしまいました。 あ~ぁ…。 少しして、女の子が、可愛らしい声で、ため息まじりに、こう言いました。 『……いいの……?』 『なにが?』 『…これ…もらっていいの…?』 あれ?ケンカしてたんじゃなかったんだ? 男の子は、にかっと笑って、こう言いました。 『当たり前じゃん。 オレ、それ早く渡したくて、ウズウズしてたんだぜ? 本当はさ、―――――(たぶんアクセサリーの名前かブランド名)を買おうか、 超悩んだんだ。 でも、ピンクゴールドってのが頭にあって…』 『…ピンクゴールド、持ってる…』 『えっ、マジで』 『…こないだしてたやつ、ピンクゴールドだもん…』 ちょっとすねたように、女の子が言いました。 『……でも…… それがいちばん、きっと似合うだろーなって、思ったんだ。 夜景見て…飯食って…それから…渡そうと思って、並んでる間も、 ずっとそればっかり考えてた』 『……………ずっと、考えてたんだ』 『超考えてたよ』 『………ほんとに…もらっていいの………』 『貰ってよ。クリスマスプレゼントだよ…?』 なんか、ね。 男の子の気持ちが、いっぱい伝わってきて、泣きそうだった。 ヘタな感動狙った、ケータイ小説とかの映画なんかより、 よっぽど…よっぽど…ふたりの気持ちが、伝わってきた。 映画って、やっぱり事実には、敵わないんだなって、思った。 そっか。 女の子がふくれてるように見えたのは、照れてたからなんだね。 本当は、きっと、きっと、ものすごく嬉しかったんじゃないかな…。 私のとなりの席が、空いた。 ……これさ、私、いっこ席ずれなきゃでしょ。 ここで、私が動かなかったら、ヤボってもんです。 ずれた時、男の子が、小さく、『すみません』って言って、座った。 『…疲れただろ…?寝てなよ、上野に着くまで…』 ………? わ、ちょっと、 私ったら、泣いてるし おばちゃ…おっとぉ、おねいさん、泣けてきちゃったよ。 こんなことで泣くなよぅ…。 男の子は、きっと、ものすごくこの女の子が好きで、大切なんだね。 ものすごく、それを感じて、涙が出てきちゃった。 もう必死。 私、とりあえず窓を見てるフリで、後ろ向いて、必死に涙をぬぐった。 心配なことがあるよ。ひとつだけ。 女の子が、この男の子の優しさに、甘えてしまったりしないかな…。 優しさが、当たり前になってしまって、 わがまま言ったりしないかな…。 ねぇ、絶対に絶対に、そのカレを、離しちゃダメだよ。 こんなに大切にしてくれる人、探したって、きっと、なかなか見つからないからね…。 大きなお世話だ、と思われそうなことを、考えていた。 上野に着くと。 そっと、男の子が、女の子の手を引いて、電車を降りていった。 今夜も月がきれいだった。 透き通って、光がこぼれそうなくらいに。 きれいな月なら、願いをかなえてくれそうだな、って思った。 どうか、あのふたりが、ずっとずっと一緒にいられますように。 明日も。 あさっても。 未来も。 ずっと、ずっと。 減らしました。良かったら押してねん。 ついにブログ開設200日&105000アクセス突破しました 仲良くしてくださる方々、お越しくださっている方々、みんなありがとう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 25, 2007 10:49:17 PM
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