『おねがい………』



…熱い…

ひとつになって。

溶け合って。

あなたが私の身体を貫いたあと。



私…初めて『おねだり』した。


『…もとに…戻るまで……側に来て。中に来て。』



『ちょっと待って。』


あなたが、そっと拭いてから、

もう一度、私のいちばん近くに来てくれた。


『！』


喜びと嬉しさが、私の全身を駆けめぐる。

大好き。

大好き。

大好き。



『あっ……、あは、あ、あぁ…はぁ…んっ』


どうしよ……

思わずもれる声に、どうしようもない喜びがにじむ。

熱く、身体の中がとろける。


『…だいすき…もぉ…だいすき……っ……とけちゃう…とけちゃう～……』


名前、いっぱい呼んだ。

身体、思わずよじった。

ドキドキ…ドキドキ…ドキドキ…


ねぇ、ひとつになってる……

嬉しい―――――……

しあわせでたまらないの……



このまま、消えちゃいたい。

しあわせなまま、

あなたと溶け合ったまま、

消えちゃいたい……

そう思った。


自由な熱帯魚みたいに、波に揺られてる。

大好きなあなたに抱きしめられて、

潮の満ち引きみたいに、

月の満ち欠けのように、

ゆっくり……ゆっくり……繰り返し、あまく優しく揺らされる。


ねぇ、私、

今まで以上に……大好きって伝えていくから、

側に…おいてね…