あなたの表情、ひとつひとつがいとおしい。



可愛くて、可愛くて、いいこいいこしてしまう私を許してね。


『可愛いね～』

『…なーに…もう………』

照れ笑いしてうつむくあなたが、たまらなく好き。



知ってるよ、私。

いつもあなたが、そっと私を護ってくれてること…

だから…ふたりきりのときはね、私に、あなたのこと、可愛がらせて。

お願い…………



ふざけあって、じゃれあううちに、

ふと、あなたが『男の人』の顔になる。

そして、私をそっと抱き寄せる。

だから……私………

優しい波みたいな、あなたに身体を預けて、ふわり……目を閉じる。



間接照明の…淡い、暖かい、光。



………大好き………



大好き。



今夜は、キスまで。

だけど、心なしか、いつもよりあまいキス。

ベッドの中で、ぎゅって強く抱き合って、

くちづけを繰り返す。


くすくす。

くすぐったい。


しあわせで、やわらかい笑みがこぼれる。



生まれてきて良かった。

女で良かった。

本当に、良かった。



そんな風に、胸の奥で繰り返して、

あまくてしあわせで、とろけそうなキスの波に、すべて委ねてる。


好きよ。


大好きよ。